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メンタルヘルスを“心の健康”と訳して、前回は身体と心の健康が関係していることからコロナ禍で心の健康を保ちにくくなったという話をしました。

メンタルヘルスを構成する用語の“メンタル”については単に心、精神と訳すのではなくて、別の表現が必要になってきました。心の健康(メンタルヘルス)を保つことを考えて、私たちは“心の免疫力”という表現をしています。

免疫力は、わかっているようで充分には理解していない人が多かったのですが、コロナ禍を経験して、免疫力の重要性に気づいたという人も増えてきました。同じ身体、健康度であっても、免疫を司る免疫細胞の働きが弱いと、同じ感染症のウイルスが来たときに、自分だけが感染してしまうようなことになります。

基礎疾患がある人は、コロナ感染しやすく、感染したときには発症しやすい、そして重症化しやすくて後遺症も現れやすいということで、免疫を高めておくことの重要性も強く認識されるようになりました。

このことから考えると、心の免疫力を高めるためにはリスクを減らすこととともに、免疫を強化するためのテクニックも必要になります。メンタルを崩すようなストレス状態になっても、乗り越えるためのテクニックが身についていれば克服することができます。

メンタルを鍛えるには、厳しい状況に立ち向かうことが必要であるようなことも言われるのですが、その厳しい状況がメンタルを乱してしまうことにもなります。なんとか泳ぐことができる子どもをプールに投げ込んだら、その危機から逃れることができます。泳ぐことが得意の子どもなら楽しい時間になるかもしれません。

ところが、泳げない子どもを、いきなりプールに投げ入れたら溺れるだけです。そんなことを実際に経験しなくても、その危険性がある場面に直面しただけで、心の健康は大きく乱されてしまうことになります。

感染リスクが高い人に対して、通常の対策では感染させて、大きな被害を与えてしまうのと同じことで、心の健康についても心の免疫力が低い人に対して、同じ対応をしてはいけないということです。

そのことは、発達障害児の支援をする中で、充分に理解をして、適した対応をしていないために、発達障害の状態を悪くさせるようなことを気づかずにしている周囲の人をみていると、つくづく感じることです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

温かな血液を全身に巡らせて、冷えを防ぐためには、筋肉を盛んに動かして、ポンプ作用によって血液を早く、勢いよく送り出してやることです。ウォーキングは筋肉に適度な負荷がかかり続け、次々に血液を先へと送っていくことができます。

身体が冷えるのは温かな血液が送られてくるまでに時間がかかり、放熱に対して熱の補充が間に合わなくなっているからです。

ウォーキングは酸素を適度に取り込み、10~15分間まではブドウ糖を中心に代謝させ、それ以降は脂肪酸を中心に代謝させ、エネルギーを作り出すことによって体温を高めて、血液の温度も高めていきます。その温まった血液が、筋肉のミルキング(絞る)効果によって、送り出され続けます。そして、有酸素運動によって取り込まれた酸素が全身の細胞に送られ、さらにエネルギー代謝を高めていくことになります。

筋肉の能力は、強い力で重いものを持ち上げる“筋力”、筋肉の動きを長く継続できる“筋持久力”、そして“筋代謝力”の3種類があります。筋代謝力は、エネルギー源のブドウ糖や脂肪酸をエネルギーに変換する能力のことで、強い負荷がかかる筋肉運動よりも弱めの筋肉運動が長く続くことで高まっていきます。つまり、適度な負荷が長くかかることで、エネルギーが多く必要になり、そのための能力が高まっていくということです。

筋代謝力は、ただ歩くだけでも高まっていくと説明されることがありますが、腰を落として、グイグイと前に進んでいくこと、筋肉が縮んで伸びる動きをすることでエネルギーの必要量が高まり、それだけ筋代謝力も高まっていきます。

この歩き方をするためには、惰性で歩くのではなく、前傾姿勢になって重心を前に移動させ、1歩ずつ前に踏み出すようにして前進するようにします。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

学習障害は発達障害の中でも該当者が多くなっています。それは三大発達障害とされる自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害の中の一つであって、割合も最も多いうえに、自閉症スペクトラム障害と注意欠陥・多動性障害であっても、その特性から学習面での困難さが現れるからです。

学習障害児のための学習塾は、通常の学習塾の特別コースとして実施されたり、発達障害児支援の放課後等デイサービスで実施されることが多かったのですが、本格的な発達障害児のための学習塾として一般社団法人を設立して岡山市内に学習塾を開設しました。

私は一般社団法人の監事ですが、感覚統合療法による児童発達支援施設を運営する特定非営利活動法人の代表(医学系の理学療法士)と、学習指導を専門とする一般社団法人の代表を結びつけました。

他にはない学習塾ということで、大学生が実践教育の一環として参加してくれることもあって、2年前に始めた教室は満杯状態で、今年(2023年)1月から近隣に2教室目を開設しました。

これをきっかけにして、多くの福祉・教育関係者に学習障害児のための学習塾を始めてもらいたいという思いで、書籍を作ることになりました。クラウドファンディングが成功して発行費用を担うことができました。その寄付の活動の途中で、学習障害児支援は公益活動なのか、それとも収益活動なのかを考えさせられることがありました。

発達障害児のための学習塾は重要との考えも、そのノウハウを広めるべきだということについては多くの賛同が得られたものの、それを広報する書籍は収益事業の一環としてクラウドファンディングにふさわしくないのでは、という意見も寄せられました。

学習塾そのものは収益事業であって、社会課題に挑戦する公益性はあっても、あくまでも収益のためなのだから広報は自費で行うべきではないか、という考えです。その結論は、実際に書籍が発行されて、その内容を見てからの判断となるかと思いますが、発達障害児のための学習塾は公益か収益かの論議は、まだまだ続きます。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕

日本メディカルダイエット支援機構は、「メディカルダイエット」を冠した資格認定ができる団体として「メディカルダイエットアドバイザー」の認定講習をしています。この資格認定を東京で実施していたときには300人以上の受講者がいて、合格率が95%という高さで、それだけの数の認定もしてきました。

認定者が多かったのは受講者が限られていて、美容関係の商品販売の会社との連携で始めたこともあり、受講者の9割ほどがエステティシャンで、それに合わせた講習内容と試験にしたからです。エステの仕事はメディカルではないのに、メディカルダイエットと名がついた資格がもらえる、店の紹介に使える、資格認定者が「メディカルダイエットアドバイザー」のプレートをつけて仕事ができるということだけでの人気講座だったようです。

更新をしている資格認定者で、希望している方には情報を発信し続けていますが、今は多くの要望があるサプリメントの情報も提供することができています。当時は、要望を受けても連携した会社の商品の関係もあって、ほとんど講習で伝えることはできませんでした。

サプリメント・健康食品の講習としては、厚生労働省による「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方について」に従って、各団体が認定を始めたときに法律講習から始めて、徐々に成分の機能性について講習をしてきました。

しかし、その講習の対象者は健康食品業界と呼ばれる販売側の人であって、消費者が知りたいことを伝えるという講習ではありませんでした。そのような講習を企画したこともあってのですが、どうしても業界からの要望がある法律講習が中心であって、消費者が知りたいことを教えることはできないまま過ごしてきました。

岡山に移住してからは、余計な規制は取れたものの、3年間は移住目的とは違ったことによって仕事が失われた状態で、次の3年間は発達障害児支援の活動に時間を割かれていました。そして今、時間が自由になったことから、生理学研究に基づいた「メディカルダイエットアドバイザー」の認定講習(初級、中級、上級)を始めました。その中級認定者以上を対象として、発達障害児の改善を栄養面からアプローチするDNA認定講習のために認定講師養成講習を始めました。

そして、同じく中級認定者以上を対象として、新たにSPSP認定講習を始めることにして、認定講師養成講習に取りかかっているところです。発達栄養とサプリメント講習の関わりについては「supplement NAVI 2」で紹介しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

DNA認定講習の受講料は30,000円です。これには講習費のほかに試験料、審査料、認定料、登録料が含まれ、認定期間に3年間の情報提供料も含まれています。DNA認定講習のテキストはA4サイズで200ページで、これを座学講習6時間、通信講習4時間相当で学習する内容となっています。

講習時間は1日もしくは2日としていて、これはDNA認定講習の受講者と認定講師が相談の上で決定することとしています。最低開催条件は1人から、つまり受講者と講師が1対1のマンツーマン講習でも可能としています。DNA認定講習主催をする側の希望としては2人以上で実施して、できれば認定講師が稼げるようにしてほしいところですが、さまざまな条件や希望があることを承知していて、わずかな人数でも実施してもらえるようにしています。

1人からの実施が可能となると、講習会場は例えば認定講師や受講者の自宅や事務所などでも可能で、公共の施設を利用する場合でも、例えば公民館の最も料金が安い部屋を使うことでも開催できます。

認定講師の講師としての収益は、DNA認定講習の受講料の30,000円のうち50%(1/2)の15,000円としています。これには募集費、会場費、講習費が含まれています。

認定講師の養成講習の受講料は50,000円で、栄養学や発達障害支援の専門知識がある方は認定講師の養成講習から受講することができる制度としています。

日本メディカルダイエット支援機構が認定するメディカルダイエットアドバイザーの中級認定者以上、発達障害児支援施設の関係者などは、これに該当します。

この場合には、DNA認定講習の受講者が4人で、“元が取れる”計算となっています。

通常のルートではDNA認定講習を受講して、資格認定試験の合格する必要があり、その場合には30,000円の受講料が必要であるので、合計で80,000円がかかります。

この場合には、DNA認定講習の受講者が6人で、“元が取れる”計算となっています。

DNA資格認定者は、専門知識と情報をもって、一般を対象として講習をすることができますが、例えば2時間講習で1人あたり2,000円の講習料を得たとすると、DNA認定講習の受講料は15人で“元が取れる”計算となります。もしも5人の講習なら、3回でよいという計算です。
〔発達栄養指南:小林正人〕

「他人にしてもらったことは忘れない、してやったことは忘れよう」という素晴らしい心がけを表した言葉があります。恩着せがましく言うのではなくて、“ギブアンドテイク”でいうなら「ギブ×3」に対して「テイク×1」も求めないということになるでしょうか。

そんな心構えの人なら付き合っていけるのですが、中には「他人にやったことは忘れるのに、他人からやられたことは忘れない」という人もいて、周囲に迷惑をかけているのに、まったく気づいていないという困った人も存在しています。

存在しているどころか、そんな人のために移住先で仕事を失った身としては、「足を踏んだ人は踏まれた人の痛みはわからない」などという達観した考えではいられません。そんな人の口車に乗って、家族ごと東京から岡山に移住をして、約束していた仕事が奪われたことを嘆き悲しむのではなくて、私たちを岡山に移住させたことには意味があり、そのための役割でしかなかったと考えることにしました。

ただ考えただけでは仕方がないので、移住してよかったと思えるような仕事づくりに取りかかり、それは大きな進展ではなくても、着実の地元の役に立つ活動になってきています。

約束を反故にされたことに何らかの行動(倍返しではないですが)をしようかと考えたこともあったのですが、その後に、その方の会社に起こったことを見て、これが“ブーメラン効果”かと思うようなことがありました。

社員にやったことが大口の契約を失うことになり、それは代表本人がしでかしたことなのに、そのことは忘れたかのような行動を起こしていたら、社員の離反が相次いで起こりました。それを社員の裏切りのようなことを言って、それもSNSにもアップして、「他人からやられたことは忘れない」行動のために経営が厳しくなってきたときに、追い打ちをかけるようなことをしても仕方がないということで、区切りをつけた日に、お酒を飲むだけで終わりにしました。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

糖尿病はブドウ糖が多く含まれる糖質の摂りすぎが原因と考えられがちですが、それだけで糖尿病になるわけではありません。もともと糖尿病になりやすい体質がある人が、糖質を摂りすぎることによって膵臓から血糖値を下げるホルモンのインスリンの分泌が低下することによって起こると考えられています。

糖尿病の体質がない人であれば、糖質を多く摂取しても平気だということになるわけですが、残念ながら日本人は糖尿病の体質の人が多くなっています。その体質というのは、膵臓がインスリンを分泌しにくいことを指しています。

インスリンは糖尿病に関連して出てくることが多いので、血糖値を下げるホルモンとして広く知られています。それは事実ではあるのですが、それだけがインスリンの働きではありません。インスリンはエネルギー源の取り込みのためのホルモンであって、ブドウ糖を全身の細胞に取り込むほかに、脂肪を取り込む働きもあります。

肝臓は余分となったエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を脂肪に合成する働きがあります。その働きは、脂肪酸合成酵素によって脂肪酸に変化させ、続いて蓄積型の脂肪である中性脂肪に合成されます。中性脂肪は脂肪細胞の中に蓄積されます。

その中性脂肪の蓄積を促進する働きもインスリンにはあって、肝臓で合成された中性脂肪だけでなくて、食品として摂取した中性脂肪(肉や魚などに含まれる脂肪)も脂肪細胞の中に取り込むようにしています。その脂肪の合成と蓄積に働くのがインスリンであることから、食事による脂肪の摂取量が多くなるとインスリンが多く分泌されて、中性脂肪の蓄積量も増えていきます。

肉食が歴史的に多かった欧米人や北方系のアジア人は脂肪を多く取り込めるようにインスリンが分泌されやすい体質になりました。そのために、脂肪を摂りすぎると、まるでかぼちゃのように太ることができます。それに対して日本人は大きく太る前に病気になってしまいます。

それは日本人が歴史的に脂肪を多く摂取してこなかったからで、インスリンを多く分泌させる必要がない低栄養の時代を長く過ごしてきたことが関係しています。そんな日本人が食事の洋風化が進み、糖質も脂質も多く摂取するようになってインスリンが多く必要になり、そのために膵臓に負担がかかって、急にインスリンの分泌量が減るようなことになったのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

謎かけのようなタイトルになっていますが、食事だけでは不足している栄養素を摂取するために使うサプリメントは、発達障害児の場合にはサプリメントとして使ってほしいという思いが込められています。まだ、わかりにくいので、用語の説明からするとサプリメント(supplement)は補助、補完、補充といった意味があり、食事に関して使われる場合には、不足する栄養素を摂取するためのものを意味しています。

不足しているものが的確にわかれば、それだけを補えばよいわけですが、実際には総合的にビタミン・ミネラルが含まれているサプリメントを使っている、もしくは使おうとしている発達障害児の保護者が多くなっています。それは“何が不足しているかわからない”からであり、“何を摂ればよいかの情報が伝わっていない”ことによる結果といえます。

日本で一般にサプリメントと認識されているのは栄養機能食品(ビタミン13種類、ミネラル6種類、脂肪酸1種類)で、それぞれ、どのような人が使うかが示されています。しかし、それは一般的なこと(骨の強化、貧血防止など)であって、発育途中の子どもに適したことでもなければ、ましてや発達障害児に適したものでもありません。

その理由は簡単で、栄養機能食品に限らず、機能性表示食品でも特定保健用食品(トクホ)でも、子どもを対象とした試験が行われていないからです。

そのような状況であっても、優れたサプリメントは存在していて、発達障害児の特性を理解して、その改善のために必要な成分がわかれば、保護者が望むサプリメントによる改善は可能です。発達障害でない定型発達の子どもなら、食事の困難さを抱えていたとしても、発達障害児の改善に役立つ方法は通じやすくなっています。

その方法について発達障害児を支える保護者が理解して、栄養補助という意味のサプリメントとして活用することを望んでも、保護者の大変さがわかっていれば直接教えることは無理だと考えます。

そこで、サプリメントについて特別に講習を受けた専門家がアドバイスをすることが重要であり、それは発達障害と栄養摂取について併せて学んだDNAと認定講師でなければ目的を達成することができないと考えて、新たにSPSPの講習を始めることにしました。

DNAについて学びながら、さらにSPSPについて学ぶのは大変であることは承知しています。そのための講習テキストを作り、認定講師の養成をして、さらに情報を発信し続ける私たちにとっても大変なことですが、それを待ち望んでいる人が存在している限りは、「一緒に大変なことに取り組んでほしい」と伝えていきたいのです。
もちろん、大変なことに一緒に取り組んでもらえる方々には、それなりのメリットを設けることも忘れてはいません。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

テーマの“忙しい保護者”というのは、発達障害児の保護者のことで、中でも子どもに寄り添っている母親のことを指しています。日本メディカルダイエット支援機構がSPSPの講習を始めるのは、過去に規制する法律や講習に関わってきたことを活かしたい気持ちと、健康食品を使うことを検討しているからに正しい情報が伝わっていない現状を打破したい気持ちがあるからです。

発達栄養の資格認定講習を始めるにあたって、関わりのある4法人を通じて、栄養の実態の情報や講習などをリサーチしてきました。その法人というのは、感覚統合療法などを実施する児童発達支援施設を運営するNPO法人、発達障害の一つの学習障害に対応する学習塾を運営する一般社団法人、発達障害児をはじめとする子どもの支援を行うNPO法人、子ども・親・祖父母の世代の支援を行う一般社団法人で、私は4法人とも役員を務めています。

私が代表の日本メディカルダイエット支援機構は16期目に入るNPO法人ですが、臨床栄養の研究の中で子どもの発達支援を行ってきて、東京が活動の中心地であったときからの人脈の協力を得て、岡山でも健康管理指導の一環として教育と情報発信に取り組んでいます。5法人での経験を活かすことが可能なのは、すべての活動の中心地が岡山市だということも関係しています。

発達栄養は発達障害児の改善の下支えになることは多くの方が認識していながらも、具体的な支援がなされていない状態で、それを担う形で、保護者の食事・栄養相談を受けてきました。

発達障害児は特性から食べられないものが多い極端な偏食があり、それは食品、料理、食事環境、家族関係なども影響していて、家庭での改善には限界があることは、すぐに気づきました。それでも指導を行ってきたのですが、まずは簡単にできることから、食事のパターンを変えないところからということで、必ずといって聞かれることにサプリメントの摂取があります。

極端な偏食で不足する栄養素を摂取する手段としてサプリメントは有効な手段かもしれませんが、どんな成分が必要なのか、どんなサプリメントを摂ればよいのか、どんなタイミングで摂ればよいのかの情報が、まったくない状態の中、手探りで探しています。摂取させている場合でも、とりあえず試しているという状態でした。

発達栄養の補助としてサプリメントに期待を寄せるとしても、なぜ使うのか、どうして効果が期待できるのかがわからないままではいけないと考え、発達栄養の講習ではサプリメントを、あえて取り上げていないのです。

サプリメントはありふれた存在になりすぎて、一般に有効性と安全性が確認されているものであっても、合わない人が摂取すると危険性が高まることさえ認識されていない実態があり、その改善の必要であると考えています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

健康に関わる講習をしていると、受講者や資格認定者から同じような反応が聞かれます。ダイエット情報の講習を例にすると、「最近、ダイエットに関わるテレビ番組や雑誌の情報などが増えましたね」という声が多く寄せられるのですが、そんなことはありません。

メディアの情報を先取りしているのなら別ですが(東京で活動していたときにはメディアに仕掛ける側にいたので可能だったのですが)、タイミングよくメディア情報が増えるようなことはありません。

講習で学ぶまでは、目の届く範囲を情報が通過していたのに、それに気づかなかったり、見逃していたのが、学ぶことによって目に飛び込んでくる、記憶に残りやすくなるということが起こっているだけです。

ダイエットは、学んでいるときではなくて、学び終えた後からのほうが情報は圧倒的に多く、生活で活かしてこその健康づくりのダイエットとなります。

それと同じことがDNAでも言えます。DNA認定講習で学んだ後には、発達障害と臨床栄養に関する情報が多く飛び込んでくるようになります。といっても、講習テキストの範囲と、その周辺の話題が多いのは、身につけた知識が情報をキャッチさせているからです。

発達障害の情報は、通常学級に通う発達障害児が8.8%という調査結果を文部科学省が報告したこと(2022年12月13日)、テレビ番組で発達障害をテーマにした「リエゾン」が放送されたこと(2023年1月20日から)、こども家庭庁が内閣府に設けられること(2023年4月1日)など関連することが相次いで、社会的な関心が高まっていることから情報が増えている時期ではあります。

そのタイミングでDNA認定講習を受講することで発達障害の情報も、その改善のために必要な栄養情報も多く見聞きするようになります。今のようなネット時代には、気になることを検索すれば発達障害の情報も臨床栄養の情報も、いくらでも入手することができます。講習の途中で気になったことを講習テキストから離れて、スマホで手のひら検索をしている人もいます。

数多くの情報は誤った判断にもつながります。その間違いは、DNA認定講習のテキストを学ぶことで気づき、正しい情報をキャッチすることができるようになります。正しい情報を正しく知ることができるようになるためには、基本中の基本を知ることが重要で、そのための情報をDNA認定講習のテキストに盛り込むようにしています。
〔発達栄養指南:小林正人〕