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〔発達栄養アドバイザー趣意書より改変〕
DNAは発達栄養アドバイザー(Developmental Nutrition Adviser)を略したもので、特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構による認定資格です。

発達栄養アドバイザー講習テキスト 目次
第2章 発達機能の栄養成分
1 代謝促進成分を増やすために必要な食品
2 睡眠の調整のために摂るべきもの
3 集中力の向上のために摂るべきもの
4 自律神経の調整のために摂るべきもの
5 神経伝達の向上のために摂るべきもの

第3章 発達障害の特性
1 発達障害の実態
 1)発達障害の特性と支援の経緯 2)文部科学省による実態調査
 3)分類と発症割合 4)発達障害児の支援体制 5)他の障害と異なる特性
2 発達障害の特性
 1)自閉症スペクトラム障害(ASD) 2)注意欠陥・多動性障害(ADHD)
 3)学習障害(LD) 4)男女の違い
3 感覚過敏の困難さ
 1)感覚過敏の理解 2)感覚過敏の特性 3)感覚鈍麻の理解
4 その他の発達障害
 1)トゥレット障害 2)吃音障害
5 発達障害と勘違いされやすい障害
 1)発達性協調運動障害 2)口腔機能発達不全症
6 発達障害と勘違いされやすい状態
 1)ハイリー・センシティブ・チャイルド 2)アーレンシンドローム
 3)ギフテッド
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、妊婦は妊娠中の母子の適切な栄養状態を維持して、正常な分娩(出産)をするために、妊娠前と比べて余分に摂取すべきと考えられるエネルギーと栄養素の摂取量が妊娠期別に負荷量として設定されています。また、授乳婦についても、同様に負荷量が示されています。

しかし、妊婦における「日本人の食事摂取基準(2015年版)」の推奨量・目安量と現在の摂取量を比較すると、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、葉酸、ビタミンC、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などの栄養素の摂取量が少ない状況にあります。

妊娠後に充分なビタミン、ミネラルを摂取しても間に合わないことがあり、また妊娠後に急激に食事を変えることは難しいため、妊娠前からの適切な栄養摂取が望まれています。

「日本人の食事摂取基準(2015年版)」の推定エネルギー必要量と平成29年「国民健康・栄養調査」に基づいて摂取量を比較したところ、特に若年女性において充分にエネルギー源を摂取できていない状況が明らかになるなど、日本人の若年女性はエネルギー、栄養素などの摂取が充分ではないというデータが示されています。

また、エネルギー産生栄養素バランスについて、15歳から29歳までの女性では。脂質エネルギー比率が30%を超えており、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」の目標量(20〜30%)を上回っています。

また、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事の頻度も、若年女性ほど少ないことが示されています。さらに妊娠を希望する女性は、胎児の神経管閉鎖障害発症リスク低減のために、充分な葉酸摂取(400μg/日)が必要になります。しかし、非妊娠時の30歳未満の女性の葉酸摂取量は300μg/日にも達していなくて、葉酸の摂取源の一つである緑黄色野菜の摂取量も充分ではありません。

「妊娠前からはじめる妊産婦の食生活指針」は、2006年(平成18年)に策定された「妊産婦のための食生活指針」を元に、新たなエビデンスを検証して、見直しを行ったものです。
今回の改訂では、妊娠前からの食生活の重要性を明確にして、妊娠前から適切な食習慣を形成することを目指して、名称が「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」に変更されました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

活性酸素は、全身の細胞を酸化させるもので、これを防ぐには酸素が活性酸素に変化するのを抑えることが重要になります。酸素と活性酸素の違いは、たった一つの電子の違いで、通常の酸素はプラスとマイナスの電子が4つずつ(4対)存在しているのに対して、活性酸素はマイナスの電子が一つ欠けた状態になっています。

酸素は4対の電子のバランスが取れた状態が正常であるので、他のところから電子を奪って4対にしようとします。これによって活性酸素は通常の酸素になります。問題となるのは電子を奪われたほうで、病原菌からマイナス電子が一つ奪われると、病原菌は破壊されます。これによって害を与える病原菌から身体を守っているわけです。

こういった役割があるために、吸い込んだ酸素のうち2〜3%は活性酸素となっています。活性酸素が発生するのは細胞内でエネルギーが発生するときに不完全燃焼を起こしたときで、細胞のミトコンドリアでのエネルギー産生が正常に行われていれば活性酸素が多量に発生することはありません。

完全燃焼のために必要なものは、代謝促進成分で、脂肪酸をエネルギー化するL‐カルニチンは重要な抗酸化成分(活性酸素消去成分)となります。L‐カルニチンはミトコンドリアに効果的に脂肪酸を取り込んでエネルギー化を促進する重要な成分であるわけですが、L‐カルニチンが不足すると脂肪酸の代謝がスムーズにいかなくなり、活性酸素が多く発生するようになります。

活性酸素が多く発生しすぎたときには、活性酸素を発生させる抗酸化成分が必要になりますが、全身の細胞での活性酸素消去を進めるためにはエネルギーが必要です。そのエネルギーを多く作り出すのもL‐カルニチンの役割の一つです。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

〔発達栄養アドバイザー趣意書より改変〕
DNAは発達栄養アドバイザー(Developmental Nutrition Adviser)を略したもので、特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構による認定資格です。

発達栄養アドバイザー講習テキスト 目次
序章 発達栄養のメッセージ
1 発達障害と自律神経
 1)自律神経の特徴
 2)自己チェック
 3)チェック項目別解説
2 発達栄養講習の基本的な考え
3 子どもは走りながら車体を作っているようなもの
4 人を良くするのが“食”
5 エネルギー摂取量から考える食の重要性
6 朝食を抜いてはいけない理由
7 カルシウム摂取は骨のためだけではない
8 味覚は幼いときの食生活で身につく
9 噛む回数はおいしさのバロメーター
10 歯の形と本数から考える食品のバランス
11 積極的に食べてほしい食品
第1章 発達栄養の基礎知識
1 発達推進のための食べ方指導
2 栄養素の分類と役割
3 脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖
4 糖質の種類と特徴
5 ブドウ糖のエネルギー代謝
6 朝食抜きでは脳のブドウ糖が不足する
7 朝食を抜くとビタミンB群が不足する
8 代謝に欠かせないビタミンの働き
9 ミネラルの代謝の働き
10 食事から摂らなければならない必須栄養素
11 脂質の代謝
12 たんぱく質の代謝
13 口中調味が日本人の健康づくりの基本
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

体内で発生するエネルギーは、飲食で摂取したエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を材料として、全身に60兆個以上もある細胞の中で作り出されています。作り出されたエネルギーを使って、身体を構成する成分を作り出したり、身体を働かせていますが、それによって再びエネルギー源をエネルギー化させています。

その仕組みを知って、健康の維持と増進のために何をすべきなのか、効果的にエネルギーを作り出して活用するためには何をすればよいのかを知ることが、「エネルギー代謝概論」のキーポイントとなっています。
エネルギー源とエネルギーの相互作用について、身体の中で起こっていることを理解するために、まずは発電の仕組みについて理解を進めてほしいことから、発電機を例に取り上げることにします。

発電は水力、風力、火力、原子力ともに、運動エネルギーによってタービンを回転させることから始まります。水力と風力の発電は位置エネルギーによって回転させ、火力と原子力の発電は蒸気の勢いによって回転させています。

タービンが回転すると電気が発生する仕組みですが、発電機には磁石とコイルが入っていて、コイルの中で磁石を回すことで電磁誘導によって電気が発生します。そのためには磁石を回転させることが必要で、水力、風力、火力、原子力の発電は、水や風、蒸気によってタービンを回転させています。それとは逆に、磁石の中のコイルに電気を流すとコイルが回転します。これがモーターの仕組みです。

回転によって電気を発生させて、発生した電気で回転をさせる仕組みがあると、半永久的的に電気が発生することになります。この相互作用は人間の身体の場合には、エネルギー源からエネルギーを作り出す流れと、発生したエネルギーでエネルギーを作り出す仕組みを働かせる流れになります。その仕組みを知って、効果的にエネルギーを作り出して、より健康になるための方法を、これから紹介していきます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

“破天荒”と呼ばれる芸人がいて、その要因となったのはギャンブル好きで、これが破天荒なのかは議論があるところですが、テレビのバラエティ番組で健康法についても独特な方法を披露していて、このことに対して「破天荒」というコメントが他の芸人からありました。

破天荒というのは、ネットメディアでは掟破りとか破滅型という説明がされていて、よい意味で言うなら「豪快で大胆」という、今ではなかなか見られなくなった人を指しているようです。

しかし、破天荒の本来の意味は、多くの人がイメージすることとは違っています。多くの人の日本語のイメージを調査しているのは文化庁の「国語に関する世論調査」で、破天荒についての調査の結果をみると、「豪快で大胆な様子」と感じているのは64%を超えています。それに対して「誰もなし得なかったことをすること」という本来の意味をわかって使っている人は17%ほどとなっていました。

これまでの一般のイメージと実際の意味が違っている言葉の中では、最も誤用率が高い言葉といえます。破・天・荒という一つずつの文字の意味から想像すると、一般の誤用のほうが合っているようにも感じるところですが、語源となっているのは中国の宋の時代の説話集『北夢瑣言』(ほくむさげん)で、その中の故事に由来しています。

“天荒”は未開の土地のことで、唐の時代に荊州(けいしゅう)では科挙高等官吏資格試験に合格する優れた者が100年以上も現れていない人材の未開の地ということから“天荒”と呼ばれていました。

ところが、初めて科挙に通る優れた人材が現れ、天荒を破ったということで破天荒と賞されました。この故事から、今まで誰もできなかったことを初めて成し遂げることが破天荒と呼ばれるようになりました。

健康分野で、これまでの常識とされてきたことを打ち破る画期的な方法を打ち立てるのが破天荒であるわけですが、健康常識を否定するような荒れた生活をするのを破天荒というのは明らかに間違っています。私たちも本来の意味の“破天荒”を目指して活動していますが、そこまでのレベルに達するのは、まだまだ難しいようです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

包丁は、よく切れるものを使うのが安全のための重要な条件となります。切れにくいものだと余計な力を使うことになり、そのための刃先の使い方がうまくいかず、食材を上手に切ることができず、指先を傷つけるようなことにもなります。

そのため、よく切れる包丁で、よく切れる使い方を教えることが大切になるのですが、そのように教えている教室で、固いものを力ずくで押し切りするように教えているということがありました。

病院調理師の技術と知識の講習を日本病院調理師協会で始めたばかりのときに、その講習実施の担当をしていたことがあり、「調理を科学する」とのテーマで顕微鏡を使った講習も実施していました。

調理に顕微鏡の画像というのは違和感も抱かれたのですが、実際に受講した病院調理師からは最も人気を得ていました。調理師が持参した自慢の包丁は、一見すると刀のような状態で、そのまま刃を食材に入れれば、一刀両断のようになるはず、との感覚でした。

ところが、顕微鏡で見てみると、真っ直ぐな刃になっていると思われたところがギザギザで、まるで鋸(のこぎり)の刃のようになっていることがわかります。鋸は前後に押し引きすることで切ることができます。片刃は引くときに切れるように歯が切ってあります。両刃は押すときにも引くときにも切れるように2種類の刃が組み合わされています。

包丁の刃の断面は一定方向ではなく、押したり引いたりしないと切れない状態になっています。だから、切りにくいもの、固いものを切るときには、鋸と同じような使い方をする必要があるわけです。

食べるものを作る料理に限らず、最もよい方法、うまく進めることができる方法があり、それには理由があるということを伝えるために、包丁の断面の話をしています。この話を聞いた子どもは、さまざまなことへの応用を考えるようになるのに、なぜか保護者は料理のほうに力を入れるということが多いのですが、どちらにしても真実を知ることは子どもの発達の推進のためには大切なことだということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

〔発達栄養アドバイザー趣意書より改変〕
DNAは発達栄養アドバイザー(Developmental Nutrition Adviser)を略したもので、特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構による認定資格です。

発達栄養アドバイザー資格認定講習を、支部組織によって開催することができるサテライト制度を設けて、普及を促進する体制としています。支部組織には優先措置として、エリア内で他のサテライトを排除する権利を与えます。

サテライトとして発達栄養アドバイザー資格認定講習を実施することができる支部組織になるためには、講師が3名以上加入していることを条件としています。支部組織として登録することで、発達栄養アドバイザー資格認定講習を開催して講習収益を得ることができます。

支部組織として発達栄養アドバイザー資格認定講習を開催した場合には、講習開催料と講師料を得ることができます。

また、発達栄養アドバイザー資格認定講習は地域の事情に合わせて本部事務局による通信講習のみによって実施されることがあり、その場合には支部組織が受講者を紹介することで講習開催料を得ることができます。

講師は、発達栄養アドバイザーの講習内容を使用して、独自に講習を開催することを認めています。実施する場合には、内容について本部に申請し、許可を得る必要があります。独自の講習の実施方法と講習料金については、本部に報告してから決定して実施することとしています。

講習に必要な開催要項・資料、講師用テキスト、講習用テキスト、試験問題などは本部が提供します。また、Q&A、継続的な情報発信も本部が行います。

講師が3名以上加入している法人等を支部組織の条件としています。

メディカルダイエットアドバイザー(中級認定者)は、講師養成講習の講習内容の一部をすでに学んでいることから、該当する受講項目の試験は免除(免除部分は全問正解扱い)としています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

牛乳が苦手で飲めない子どもに対しては、通常は冷たいものに抵抗があるなら温めて、熱いものに抵抗があるなら冷やしたままか常温で飲ませるようにするところから始めます。これで効果が得られなかったら、味覚に問題があると考えて、子どもが好きなココア味やイチゴ味にする、牛乳と他の飲み物で牛乳の味を弱める、といったことが指導されます。

ところが、発達障害では特有のこだわりがあり、さらに自閉症スペクトラム障害の子どもでは感覚過敏から極端な偏食が起こりやすく、さまざまな特性に合わせた対処法が必要になります。無理に牛乳を飲ませるようなことをすると、飲ませた人に対する抵抗感が強まり、それ以降は飲めなくなってしまうということが感覚過敏では起こりやすくなっています。

白い色の飲み物を嫌がる子どもに対しては、容器などの工夫が考えられます。中身の色が見えない容器に移し替えて、色のついたストローで飲ませるというように色が気にならないようにさせる方法です。牛乳にココアやイチゴなどの色がついたものを入れて、白い色を変えるという方法がありますが、味わいが違うことで飲めなくなったという子どももいます。

そこで、食用の色素を使って、味を変えずに色だけを変えるという方法が使われます。そして、慣れてきたら、徐々に食用色素を減らして、だんだんと白い色でも飲めるようにしていくようにします。

コップに注いだ牛乳は飲めても、給食で出される紙パック入りの牛乳は飲めないという子どももいます。これは牛乳に抵抗があるのではなくて、紙パックから飲むことに抵抗があったり、いつも飲んでいる牛乳と違っていることで慣れないからといって飲めないという場合もあります。紙パックからコップに移して飲むことで改善される例がみられます。

牛乳パックには牛がイラストなどで描かれていることもありますが、牛が大きくて怖い、臭くて嫌だと感じている子どもには強い抵抗感を生むことになり、このことも紙パックからコップに移すことによって弱めることができます。

たんぱく質が多く含まれる食品は、良質なたんぱく質を多く摂るためにも、やせホルモンと呼ばれるGLP−1を増やすためにも重要なことです。GLP−1は食欲を抑える効果があり、糖尿病の治療薬としても使われています。

体内でGLP−1を多く分泌させるためには肉を多く食べることがよいとされていて、糖質制限をして肉を多く食べてもGLP−1が多く分泌されることから太りにくいとされています。

肉は重要なたんぱく源であっても、同時に脂肪も含まれています。脂肪は重要なエネルギー源ではあっても、多く摂りすぎると太る原因となります。肉は食べるべきではあるけれど、脂肪の摂取は抑えるといっても、脂身を取り除いても、赤身の中にも脂肪は含まれています。いわゆる“見えない脂肪”と呼ばれるものです。

となると、脂肪のエネルギー代謝を高めることによって、体脂肪として蓄積されにくくすればよいわけですが、そのためには通常は運動をしなければなりません。しかし、運動をしなくても脂肪の代謝を進める方法があります。若いときには、その代謝能力が高いことから体脂肪がつきにくくなっています。

その代謝に大きく関係しているのはL‐カルニチンです。L‐カルニチンというとダイエット用サプリメントの成分として知られていますが、もともとは体内で合成されて、脂肪代謝のために働いています。脂肪代謝は全身の細胞の中にあるミトコンドリアで行われています。ミトコンドリアの膜を通過して中に取り込まれるためには、脂肪酸はL‐カルニチンと結びつく必要があります。

L‐カルニチンは脂肪酸の運び役ですが、L‐カルニチンの合成は20歳代前半で、それ以降は年々低下していきます。それが年齢を重ねると代謝が低下する大きな要因となっているのです。

L‐カルニチンは以前は医薬品の成分でしたが、2002年に食品の成分としても厚生労働省に認められ、それ以降はサプリメントして活用できるようになっています。肉食が多い人、代謝が低下している人には救いの成分となっているのです。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕