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〔発達栄養アドバイザー趣意書より改変〕
DNAは発達栄養アドバイザー(Developmental Nutrition Adviser)を略したもので、特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構による認定資格です。
発達栄養アドバイザー資格認定講習を運営する認定講師を養成する講習を開催します。

◎認定講師養成講習
認定資格 発達栄養アドバイザー資格認定講習講師
認定団体 発達支援推進協会
講習担当 特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構
講習講師 専任講師/メディカルダイエットアドバイザー(上級認定者)
講習趣意 発達栄養アドバイザー資格認定講習の受講者に対して講習を行う人材育成のための講習を実施。
     発達栄養アドバイザー資格認定講習を各地において開催する権利を与える。
講習方式 座学による資格認定講習修了後、資格認定試験を実施。
     (状況に応じてオンライン講習を実施)
講習時間 座学講習6時間(事前に講習テキストを用いた予習を実施)
講習内容 子どもの成長と食事の基礎知識、発達栄養の基礎知識、
     発達機能の栄養成分、発達と食事の特性、
     発達障害の特性、発達障害の基礎知識、感覚過敏、
     勘違いされやすい障害と状態、自律神経の基礎知識、
     自律神経と消化・吸収・排出への影響、偏食への対応、
     自律神経の調整、発達支援のための脳科学、
     偏食の栄養指導に活用する食生活チェック表 など
講習教材 発達栄養アドバイザー資格認定講習テキスト
     (A4サイズ:200ページ)
認定試験 二者択一30問試験(合格点:100点中90点以上)
     筆記試験(追加提出)
     試験問題を持ち帰り、テキストを読み直して回答
     提出により審査を実施
     ※合格者には試験結果と認定証を送付
     (不合格の場合には再試験を実施)
更新試験 3年ごとに認定更新
更新方式 情報メディアによる継続講習のほか更新試験が必須
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

マグネシウムは、骨や歯を構成して、筋肉や肝臓、血液に多く存在していることから身体の基本となるミネラルですが、それと同時に全身の細胞でエネルギーを多く作り出し、筋肉を働かせるためにも欠かせない役割をしています。

マグネシウムが身体の機能に大きく影響を与えているのは、酵素を正常に働かせるための補酵素の役割をしているからです。酵素は補酵素が補われることによって、酵素本来の働きをすることができます。マグネシウムが補酵素となっている酵素は300種類以上となっています。全身にある酵素は3000種類以上とされているので、その1割にはマグネシウムが必要だということです。

最近の研究では、600種類以上の酵素に対する補酵素となっているとの報告もあり、以前よりも重要性が増してきているのです。

これだけ多くの酵素の働きをしているわけですが、中でもブドウ糖のエネルギー化、脳内ホルモンのセロトニンやGABAを作り出す酵素に対する補酵素となっています。ブドウ糖は素早くエネルギー化させるエネルギー源で、脳細胞はブドウ糖しかエネルギー源として使うことができません。(脂肪酸もアミノ酸も脳細胞に取り込まれない仕組みがあるからです)

ブドウ糖が細胞内でエネルギー化されると、このエネルギーを使って、脂肪酸がエネルギー化されやすくなるので、多くのエネルギーを長く作り出し続けるためにもマグネシウムは重要となります。

脳内ホルモンのセロトニンやGABAは自律神経の副交感神経の働きを高めて、交感神経の働きすぎを抑える役割をしています。食べたものが体内で使われる一連の流れである消化、吸収、血液循環、細胞内の代謝、腸の蠕動運動、排泄の機能を高めるのは副交感神経です。マグネシウムが不足すると、これらの生命維持に直接関わる機能が低下することになります。

ウォーキングは“背筋を伸ばして腕を大きく前後に振って歩く”というイメージがありますが、実際に歩いている人の姿勢を見ると、初めのうちは胸を張って肩を大きく動かしていても、疲れてくると徐々に首が曲がって、頭が前に出てくる人がいます。これは年齢を重ねた人に多く見られます。

頭が前に出ると首のカーブが大きくなり、上体も前屈みになり、肩も狭まってきます。これは書類やパソコンの作業を長く続けているときになりやすい姿勢と同じで、筋肉が緊張しやすく、肩も胸も開かなくなっているので、血流が低下しやすくなっています。

首が曲がって頭が前に出るのは上半身の筋肉が弱くなっているためであり、疲れてくるとよい姿勢が保てなくなることと、腹筋が弱っていることもあげられます。

そこで、背筋を伸ばしたときに、腹筋を意識して腹筋と背筋を締める感じにすると、自然と首の骨がきれいなS字を描くようになって、アゴが引かれた状態になります。腹筋と背筋を締めるためには、前傾姿勢になって腕の振り幅を大きめにします。

ウォーキングは全身の筋肉が動くことから、全身の血流を盛んにしてくれます。腕を振ることで肩の筋肉を大きく動かすことができるため、筋肉の中を通っている血管の収縮が大きくなって肩の血流も盛んになります。普通に歩いても血流が盛んになって、疲労物質の乳酸も流れるようになるので、肩こりの解消に役立ちます。

その効果を高めるためには、肩の動きがスムーズになるように、歩く前に腕と肩のストレッチをして、肩を前まわし、後ろ回しして、肩の可動域を増やすようにします。肩の周りの筋肉の動きをよくするには、右腕は前回し、左腕は後ろ回しにします。左右の動きを逆にして何度か繰り返します。左右の腕を逆回しすることで、肩が大きく動き、背中の筋肉も大きく動かすことができます。

これによって、歩くだけで肩の動きが大きくなり、肩の周りだけでなく上半身の血流を盛んにすることができます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害児を理解して、その対応を考えるときに、“ストライクゾーンの変化”ということをあげています。野球は普通なら9分解されたストライクゾーンに投げ込めばストライクと判定されます。しかし、発達障害児の場合にはストライクゾーンが極端に狭くて、通常ならギリギリと判断されることのないような余裕をもったストライクのはずが、ボール判定をされることがあります。

これは正解とされる範囲が通常の予測を超えて狭いということを示しているのですが、頑張ってコントロールよく狭い範囲のストライクゾーンを狙って投げ込んでも合格にはならないことがあります。これはストラックアウトというゲームと同じで、8分割のマトを抜いたら、残りの1枚に当てなければ合格とはなりません。

それと同じようなことが発達障害児では見られるのです。発達栄養でも、これなら食べられる、その範囲の料理ならOKというつもりで提供しても、食の困難さがある子どもにとっては不合格の料理を出し続けているようなことになります。

なんとか頑張って、完全なストライクゾーンを把握して、そこにピンポイントで当てられるようになったとしても、発達障害ではさらに困難さが加わります。それはストライクゾーンが変化することです。その理由は生理学的な問題や心理的な問題だけでなく、その日の調子によって感覚が変わってしまう、その感覚も強弱などのレベルの変化が激しくて、いつまでたっても合格にならないという、極めて難しいストラックアウトに挑戦しているようなものです。

これはボールを投げ込む側の理屈での話ですが、ストライクゾーンを広くしたい、狭くても固定させたいと願っている子どもの側からすると、それができない、何も勝手に変えようとして変えているわけではないという子どもの側の苦しさとしても理解する必要があることです。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕

〔発達栄養アドバイザー趣意書より改変〕
DNAは発達栄養アドバイザー(Developmental Nutrition Adviser)を略したもので、特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構による認定資格です。

発達支援推進協議会を日本メディカルダイエット支援機構内に設け、発達栄養アドバイザー養成講習(資格認定講習)を実施します。資格認定者の増加に合わせて、発達支援推進協議会を法人化して、養成講習の継続に取り組みます。

◎発達栄養アドバイザー資格認定講習
認定資格 発達栄養アドバイザー
認定団体 発達支援推進協会
講習担当 特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構
講習講師 認定講師/メディカルダイエットアドバイザー(中級認定者)
講習趣意 一般に対して発達栄養の実践知識が身につけられる講習を実施。
     発達栄養アドバイザーとしての講習会を各地において開催する権利を与える。
講習方式 座学による資格認定講習修了後、通信による資格認定講習を受講。全課程修了後に資格認定試験を実施。
講習時間 座学講習6時間/通信講習4時間相当
講習内容 子どもの成長と食事の基礎知識、発達栄養の基礎知識、
     発達機能の栄養成分、発達と食事の特性、
     発達障害の特性、発達障害の基礎知識、感覚過敏、
     勘違いされやすい障害と状態、自律神経の基礎知識、
     自律神経と消化・吸収・排出への影響、偏食への対応、
     自律神経の調整、発達支援のための脳科学、
     偏食の栄養指導に活用する食生活チェック表 など
講習教材 発達栄養アドバイザー資格認定講習テキスト
     (A4サイズ:200ページ)
認定試験 二者択一30問試験(合格点:100点中80点以上)
     筆記試験(追加提出)
     試験問題を持ち帰り、提出により審査実施
     ※合格者には試験結果と認定証を送付
     (不合格の場合には再試験を実施)
更新試験 3年ごとに認定更新
更新方式 情報メディアによる継続講習のほか更新試験が必須
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

〔発達栄養アドバイザー趣意書より改変〕
DNAは発達栄養アドバイザー(Developmental Nutrition Adviser)を略したもので、特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構による認定資格です。

発達栄養学のベースとなっているのはエネルギー代謝科学で、臨床栄養学でも中心的な課題とされてきたことです。エネルギー代謝は、全身の細胞にあるエネルギー産生の小器官のミトコンドリアでエネルギーを作り出すシステムを指しています。ミトコンドリアは非常に小さなもの(直径0.5μm、長さ1μm)ですが、全身のミトコンドリアを合わせると体重の10%にもなります。それだけ重要な器官であり、生命維持に必要なエネルギーを作り出すという大きな役割を果たしています。

エネルギー産生はエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を材料としてエネルギーを作り出すことと一般には認識されていますが、作り出されたエネルギーを用いて細胞内の生化学反応を起こすことも含まれています。身体を構成する成分や機能を維持する成分(ホルモン、神経伝達物質、酵素、免疫細胞など)を作り出すためにも使われることから、多くのエネルギーを発生させることが健康の維持・増進に重要な役割を果たしています。

子どもは身体の大きさと比較すると非常に多くのエネルギーを必要とします。そのエネルギーを効率よく発生させることが重要であり、そのためにはエネルギー代謝を最大限に高める必要があります。中でも発達障害がある子どもは、自分をコントロールして周囲と対応していくために、非常に多くのエネルギーを必要としています。

発達障害がある人は自律神経の調整が乱れやすい特徴があります。その原因として神経伝達物質のセロトニンの不足があげられます。セロトニンは興奮作用があるドーパミンやアドレナリンを抑制して、副交感神経の働きを盛んにする作用があります。セロトニンの不足から副交感神経が働きにくく、交感神経の働きが盛んになることで精神的な安定が得にくくなることが指摘されています。

エネルギー代謝に対して重要な役割をする消化、吸収、血液循環、細胞代謝、排泄は、どれも副交感神経によって働きが盛んになります。発達障害では、これらの働きが弱まることからエネルギー代謝が低下しやすく、さらに心身に大きな影響を与えることになります。

こういったことを改善するために、エネルギー代謝を高める成分(ビタミン、ミネラル、代謝促進成分)を効率よく摂取する方法が大切になります。また、代謝を促進するための生活活動や運動、入浴や睡眠などの生活面で幅広いアドバイスも必要であり、そのための知識を得ることも発達栄養アドバイザー講習の重要な役割であると認識しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

メディカルダイエットの手法として、運動と食事のタイミングとしては、先に運動をしてから食事をすることをすすめています。その理由として、空腹時の運動は血糖値が下がっていることから、筋肉に保存されているグリコーゲンが分解されて、血液中にブドウ糖が放出されることで、肝臓での脂肪合成が抑えられるという仕組みを紹介しています。

グリコーゲンは貯蔵型の糖質で、多くのブドウ糖が結合した形となっています。運動後に食事をすると、肝臓でのグリコーゲンの合成が進みます。そのために血液中のブドウ糖が減り、血糖値が下がります。膵臓からは血糖値に応じて、インスリンが分泌されます。血糖値が下がれば、インスリンの分泌量が減ります。

インスリンには肝臓で脂肪酸の合成を進める働き、脂肪酸を結合させて中性脂肪を合成する働き、中性脂肪を脂肪細胞に蓄積させる働きがあります。この働きを抑えるために、ダイエット目的の場合には空腹時の運動を推奨しているわけです。

同じ運動をすれば、食後でもよいのではないか、という考えがされることもあります。運動効果が弱いのであれば、その分だけ運動にかける時間を長くすればよいだろうという考えです。しかし、食後は食事で摂取した糖質に含まれるブドウ糖のよって血糖値が上昇して、インスリンが多く分泌されます。

インスリンには、脂肪の分解を抑制する作用もあります。そのために、血糖値が高い状態での運動は、脂肪細胞に蓄積された中性脂肪が分解されにくくなり、血液中に放出される脂肪酸も少なくなります。

運動によって消費したい脂肪酸が少ない状態では、運動による体脂肪減少の効果が現れにくくなっているのです。同じだけの運動量でより効果を高めるためには、やはり食事前の空腹状態での運動がよいということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

脳細胞を除いた全身の細胞でエネルギーを作り出すために欠かせないL‐カルニチンは、細胞内のミトコンドリアに脂肪酸を通過させる働きがあります。L‐カルニチンは体内で合成されるものの、合成のピークが20歳代前半で、年齢が進むほど脂肪酸の代謝が低下していくことから、年齢を重ねたら同じ食事量、同じ運動量では太っていく要因となっています。

だから、全身の代謝を高めて、健康を維持するために、サプリメントとしてL‐カルニチンを摂ることがすすめられるわけですが、「腸の健康にだけは効果がない」と言われることがあります。

腸は身体の内側にあっても、口から肛門までを一つの筒と考えると、身体の中ではなくて、外側であると認識されています。腸の中には腸内細菌が棲息しています。腸内細菌のうちの善玉菌が多くなり、活発に働くと腸内環境がよくなり、便通もよくなって健康面でも向上していきます。これとは逆に、悪玉菌が多くなると便通が悪くなり、悪玉菌によって発生した有害物質によって健康面では低下していくようになります。

善玉菌、悪玉菌という区別についてですが、菌の中の生化学反応によって健康のために有益な代謝物が作られるものが善玉菌、健康のために有害な代謝物が作られるものが悪玉菌と呼ばれています。代謝物という言葉が使われていますが、全身の細胞の中で行われているエネルギー代謝とは違っています。

細菌は1個の細胞でできていて、単体で活動ができます。それに対して人間の身体には60兆個以上の細胞があって、それらがネットワークを構成して生命維持をしています。そもそも腸内細菌は赤ちゃんが誕生した瞬間には腸内にはいなくて、生まれてから母親や周囲から移ってきたもので、もともとは身体にはなかったものです。

このようなことから腸内環境にはL‐カルニチンは無関係なものと考えられることもあります。しかし、腸内細菌の活動には温度が重要で、善玉菌は腸内が温まることで増殖して、活動も活発になっていきます。腸内を温めるのは血液で、L‐カルニチンが多くあって全身のエネルギー代謝が盛んになることで血液温度が高まっていくので、L‐カルニチンは腸内環境を整えるために重要な役割をしているのです。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

〔発達栄養アドバイザー趣意書より改変〕
DNAは発達栄養アドバイザー(Developmental Nutrition Adviser)を略したもので、特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構による認定資格です。

発達障害がある子どもは、それだけで発達障害児となるわけではありません。発達障害者支援法には、「発達障害者」とは発達障害がある者であって発達障害及び社会的障壁により日常生活又は社会生活に制限を受けるものと書かれています。つまり、社会的障壁がなければ生活の制限は狭まり、発達障害者・発達障害児ではないと定義されているのです。

食事面、栄養面での理解不足と、そのための支援の不足、栄養不足は、発達障害がある人にとって大きな社会的障壁となっています。

注意欠陥・多動性障害は動きたい衝動を抑えにくいにも関わらず、給食は席から動かないことと、感染防止での黙食が求められています。感覚過敏によって食事に苦労をしているうえに、食べ方まで規制されるのは大きな負担となっています。このことが発達障害の状態を悪化させることも懸念されています。

学校における発達障害児の教育の場としては、特別支援学校と通常の学校に設置される特別支援学級があります。特別支援学校の教師は専門教育を受けているものの、特別支援学級はベテラン教師が担当することもあり、専門性を持っていないことも少なくありません。

アメリカでは資格を有する専門教師が各人に合わせた特別支援教育プログラムに基づく教育プランを立てて、成果を示して、新たな課題を解決するという仕組みができています。これは法律によって保証された制度で、発達障害以外も含まれますが、年間約640万人(21歳までの全公立学校在学者の13%)が特別支援教育プログラムを受けています。教育プランには食事も含まれ、子どもの状態に応じた栄養指導が保護者に対しても実施されています。

日本の場合は、発達障害の診断は日本小児神経学会による発達障害診療医師が専門医として実施することが望まれていますが、それ以外の医師が診断している例も少なくありません。専門医であっても、臨床栄養の専門家ではないこともあり、発達のための栄養摂取は非常に難しくなっています。医学教育の大学では栄養学講座が設けられているのは3分の1ほどでしかなく、そのほとんど選択科目となっているために、学びたくても学べないという実態があります。

このような状態と状況を充分に把握して、それぞれの子どもの特性に合わせた対応をするために、あらゆるシーンに対応ができる発達栄養の講習が必要と考えます。

講習で学べることには限りがあり、資格認定者となってからの追加講習、最新情報の更新が必要となります。専門的な講師による追加講習の内容を理解して、実践していくためには、基本的な知識が必要であり、その基本を身につける場として講習を進めていきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

〔発達栄養アドバイザー趣意書より改変〕
DNAは発達栄養アドバイザー(Developmental Nutrition Adviser)を略したもので、特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構による認定資格です。

発達栄養についての専門書籍などは存在していないものの、発達障害児の改善を掲げた書籍は数多く、その中に栄養も取り上げられています。しかし、複数の書籍に目を通すと、自説を示すために発達障害を利用しているものもみられます。

糖質制限によって発達障害は改善できるとして、大きくブドウ糖を減らすことをすすめている書籍もあります。ブドウ糖の摂りすぎが低血糖を起こし、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が急激に不足することを示すもので、その裏付けとしてペットボトル症候群を示しただけというものもありました。

子どもの成長にブドウ糖は必要であり、適量を摂らないことには脳も身体も正常な状態で成長することができないと認識されています。世間に広まっている書籍などの内容を批判するだけでなく、どのような考え方をすればよいのかを科学的な裏付けによって説明する必要があると考えています。

発達障害児の体型をみると、自閉症スペクトラム障害では活動不足から太っている例が多く、肥満もみられます。それに対して注意欠陥・多動性障害では活動量が多すぎることからやせている例が多くなっています。自閉症スペクトラム障害も注意欠陥・多動性障害も非常に疲れやすく、多くのエネルギーが必要になります。太っているとエネルギーが不足していないように思われがちですが、食事で摂ったエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)が充分にエネルギー代謝に使われていないために体脂肪が増えているという状態があります。

学習障害は学習面で理解や解答に時間がかかり、常に脳がフル回転しているような状態です。脳は全身のエネルギー源のうち23%ほどが使われていると一般に認識されていますが、5歳児では44%、10歳児では34%、15歳児では27%と、急激に発育している子どもほど多くのエネルギー源が必要であり、多くのブドウ糖を効果的にエネルギー化させる必要があります。

エネルギー源を効果的に代謝させるためにはビタミン、ミネラル、代謝促進成分の知識も必要であり、消化、吸収、排出の知識も必要になります。エネルギー代謝に着目すると食事は運動との関係で変化し、また食事と休養との関係によっても変化をしてきます。効率的にエネルギー代謝を進めるための食事と運動、食事と休養のタイミングも重要な項目となります。

発達障害は極端な偏食によって栄養摂取に問題があるだけでなく、自律神経の調整が乱れやすく、中には交感神経と副交感神経が逆転した状態で生活しているために体調が崩れて消化、吸収、排出を整えるのが困難な例もみられます。日常生活を少しでも快適に過ごせるようにするためにも胃腸の状態(消化、吸収、排出)は重要であり、生理学に基づいた研究と調整法も必要となってきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕