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発達障害の子どもと保護者の支援活動に参加していると、参加する人自身の発達障害との関わりを聞かれることがあります。それは、どれだけ発達障害の支援に対して真剣に取り組んできたのかということよりも、本人が発達障害であったのか、発達障害児の家族であるのかということが多く聞かれます。

発達障害は子どもの10人に1人が該当していて、その特性が生涯にわたって続くこと、周囲の理解がないと社会的に活躍したくてもできないという困難さがあります。その困難さは当事者や保護者が如実に感じていることで、それを充分に理解して伴走することが重要であるということもわかります。

だから、支援をするのは当事者か保護者であってほしいと願う気持ちが高まるのも当然のことといえます。しかし、当事者か保護者でなければ本当の理解はできないのか、本当の意味での支援はできないのかというと、そうではないという考えがあります。

発達障害がある人(発達障害児・発達障害者)と、その保護者は、頑張っていることは事実で、それに対応するために多くの時間と負担がかかっています。その中でも、自分の子どものことだけでなく、他の同じような状況になる子どもと保護者のために活動している人には頭が下がります。

それは重要な活動であり、状況をよく知っている方の支援は心強いこともわかります。しかし、発達障害を取り巻く状況を見ると、社会的な理解が足りないこと、理解の足りなさのための社会的な支援不足は、個人やグループでの支援では追いつかないところがあります。それだけに、深い理解と支援だけでなく、浅くても広い理解と支援が重要になってきます。

時間と余裕があるから支援ができるという従来的な福祉支援ではなくて、多く人が自分ができることから始める支援から始めて、それを拡充させることが大切だとの考えです。

困難さの理解は、発達障害が目で見て確認できることではない部分が多いこともあって、広い支援といっても急には難しいことではあります。それだけに、自分のこととして置き換えて考えられる環境や条件は必要であろうということはわかります。

自分のことを卑近な例としてあげるのは別の機会にしますが、少なくとも理解できるから行動を起こせるということは講習などで伝えるようにしています。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕

太る原因は食事によるブドウ糖か脂肪酸の摂りすぎが第一の原因です。ブドウ糖が血液中に多くなると、肝臓で脂肪酸に合成されます。脂肪酸を減らすには、エネルギー代謝によって効率よく使うことは必要で、そのためには身体を動かすことが重要となります。食事で摂る脂肪を減らして、脂肪酸を少なくすることを考えるのではなくて、脂肪酸をエネルギー化するのを重視することです。

身体を運動などで動かせば、効率よく脂肪酸がエネルギー化するのかというと、それは若い世代のことであって、中高年以降になると代謝が低下してきます。その一番の原因が、細胞の中でエネルギー産生を行うミトコンドリアに、脂肪酸が入りにくくなることです。

脂肪酸がミトコンドリアの膜を通過して、中に入るときには、脂肪酸はL‐カルニチンと結合する必要があります。そのため、L‐カルニチンは体内で合成されているのですが、合成のピークは20歳代前半で、それを過ぎると合成量が減り、体内の蓄積量も減って、血液中の脂肪酸を細胞のミトコンドリアに取り込む能力も低下します。

その結果として、脂肪酸が血液中に残りやすくなり、脂肪酸が中性脂肪(脂肪酸が3つ結合した構造)になって脂肪細胞に蓄積されるようになります。これが年齢が進んで、代謝が低下して太っていく仕組みです。

L‐カルニチンは以前は医薬品の成分でしたが、今では食品の成分としてサプリメント・健康食品として摂ることができます。L‐カルニチンを摂取して、ミトコンドリアに多くの脂肪酸が取り込まれても運動をしなければ効果がないようにも思われがちですが、摂取するだけでもエネルギー代謝が高まることは科学的な実験で確認されています。

日常的な活動だけでも、L‐カルニチンを摂取するだけで代謝が高まるというと、なんだか怠け者のサプリメントではないかと考える人もいるようです。しかし、運動をすれば、より代謝能力が高まるということで、努力をした人には好結果が与えられるのです。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

本当のことをドキュメンタリーで表現することは、どこかの国のように拘束されることはないとしても、その後の活動に影響を与えることがあります。自分だけへの影響ならまだしも、家族や知人にも影響(被害)があることとなると、伝えるべきことであっても躊躇してしまいます。そこで昔から使われてきたのが“都市伝説”という表現法です。

世界的なスポーツ競技大会を活用した商業活動に便宜をはかることで、競技団体への寄付を仲介したコンサルタントが、2億円以上の金額のうち35%を寄付して、残りは自分のものにしていた報道に、65%は取りすぎだろうという声が出ました。通常の広告代理店の取り分の20%と比べても、かなりの割合です。

それに比べたら50%の仲介料は低く感じるかもしれないのですが、世界の恵まれない子どもたちへの支援という大看板を掲げて、それを世界的な大看板で活動している団体の寄付活動でのこととなると大きな疑問があります。

その寄付活動にスポーツと芸能の関係で関わっていたときに、運営団体の担当者にぶつけたことがあります。そのときに「現地に寄付する金額が増えすぎて、恵まれない子どもが減ったら活動対象が減ってしまう」との返答があり、その寄付活動から手を引きました。

そのころは医療ジャーナリストとして、病気にさせない活動にも取り組んでいたのですが、ある有名な医師から「病気になる人が減ったら医療関係者が困る」と言われたときのガッカリ感と同じことを感じたものです。その医師は予防医学の重要性を述べて、メディアによく登場していたのですが。

「正当な割合でなくても、まったく寄付をしないよりもよいのではないか」という声があるのは承知していますが、自分に回ってくるかもしれない金額が増える仕組みであっても、違和感がありながら続けることはできなかったのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

“姑息”というと不正なこと、卑怯(ひきょう)なことを想像して、やってはいけないことを思われているところがあります。物事を進めるときには、本来なら地道に一歩ずつ進めて、着実に前進させていくことを目指すべきなのでしょうが、そうもいかないという状況は多々あります。

そのために、一時しのぎとして時間内に間に合わせる手段を選択することがあるのは仕方がないことです。そういった何とか間に合わせて帳尻合わせをすることが“姑息な手段”の本来の意味なのですが、今では本来の意味でなくて、間違った使い方のほうが広まってしまっています。

文化庁の「国語に関する世論調査」の結果を見ると、姑息を「しばらくの間、息をつくこと、一時の間に合わせに物事を行うこと」という本来の意味で使っている人は15%ほどでしかありません。70%が間違った「卑怯な」という意味で使っています。

姑息は『礼記』の孔子の門人の曽子の言葉に由来しています。病床の曽子は身分に合わない上等の簀(すのこ)を敷かれていましたが、これを取り替えるように命じます。しかし、息子は病気が治ってから取り替えると言い、それに対して度量の低い人は一時しのぎの姑息な手段をすると言って諭します。

その後、曽子は亡くなり、姑息な手段で生き長らえるよりも、正しいことをして死ぬほうがよいという考えが伝わりました。

健康づくりのための方法として、死んでしまったことを例としてあげるのが正しいのか疑問が残るところではあるのですが、多くの人に正しい方法を伝えるべき立場にある人が、そのときに自分の都合に合わせて一時しのぎのようなことをしてよいのか、再考するときに“姑息”の意味を思い起こすように伝えています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達栄養の講習は、ネット時代を反映してデジタル化した講習方法で実施することが提案されました。

発達障害の当事者である子どもを抱えている家庭では、その対応に加えて時間が短い中で生活費を稼ぐことも求められることもあって、細切れの時間でも学ぶことができる方式という考えから出てきたことです。

1日に1時間ずつでも小分けにして学ぶということなら、途中で終えて、そこから次に始めるという繰り返しでも学ぶことはできても、あまりに細切れだと知識が蓄積できないことにもなります。いちいちデジタルの講習テキストを取り出して、始めるということにも手間がかかります。

細切れで学ぶときには全体像が見えていることが大切で、どの部分を学んでいるのかがわかっていないと、学習ルートが見えなくなって迷子状態にもなりかねません。だから、あえて全体像が見える紙の講習テキストを採用しました。

アナログ方式の講習テキストは、その中にすべてが書かれていることが求められますが、デジタル方式の講習テキストなら細かな部分はリンクすることで確認ができるので、多くの分量は必要ありません。それを期待して短めにした講習テキストはあるのですが、特に気になったところだけを見ることがあり、全体像を見てもらえないことにもなります。

ネットを活用した情報は、あらゆるところにあるだけに、たまたま目についた情報が正しい情報、最新の情報であるという確証はありません。学ぶのに相応しい情報でないものに頼って、全体像を見誤るということも少なくないのです。

座学で受講をしている最中に、わからない言葉が出てきたときには、スマホでネット検索して確認している人がいます。それが的確なものにヒットすればよいのですが、違っていると混乱にもつながります。

すぐに検索をしようとする人が多い時代には、紙の講習テキストであっても詳しく書かれている、読めばわかる内容にする必要があり、ネット時代だけにアナログの分量が増えてしまう結果となっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

母親の栄養状態は、子どもの栄養状態に大きな影響を与えます。この事実については、母乳栄養で語られることが多くて、母親が食べたものが母乳として子どもの栄養になるという認識が一般にはされているようです。

母乳の材料は、母親の血液です。血液が乳腺で母乳に作り変えられています。その事実から、母親が食べたものが血液の中身になり、その栄養バランスがよくないと母乳に含まれる栄養も偏りが生じるという考え方をされています。

母乳だけから栄養摂取をしている赤ちゃんの場合には、栄養摂取のほとんどを母乳に頼ることになり、母親の健康状態を左右する血液の状態が、そのまま赤ちゃんの栄養状態、健康状態に影響することになります。

血液状態について、よく“血液ドロドロ”“血液サラサラ”という表現がされますが、血液ドロドロは血液中の脂肪が多い状態を一般には示しています。この場合の脂肪は血流を低下させる動物性(畜肉)食品に多く含まれる飽和脂肪酸を指していて、血流を促進する植物性食品や魚類に多く含まれる不飽和脂肪酸が多い状態は血液サラサラと表現されます。

また、血液中の糖質(ブドウ糖)が多い血糖値が高い状態も、血液をドロドロにして血流を低下させる作用があります。

これ以外にも、血液中の活性酸素が増えることによって、脂肪が酸化して血流の低下や動脈硬化を起こしたり、食塩(ナトリウム)の摂取過剰による血圧上昇によって血流が低下することもあります。

血液の成分は、エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)、エネルギー代謝を高めるビタミン、ミネラルなどの成分が特に大きく影響をするだけに、食事の内容は少なくとも妊娠を意識したときから始める必要があるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

免疫を高めるためには多くのエネルギーが必要で、そのエネルギー源は糖質(ブドウ糖)と脂質(脂肪酸)です。全身の細胞は60兆個以上とされていますが、これは全身を構成する細胞だけでなくて、血液中を流れる赤血球と白血球も含まれています。

赤血球は1ℓあたり500万個とされていて、血液量は体重の13分の1なので60kgの人の場合は4.6ℓとなります。これで計算すると2300万個です。白血球は1ℓで400万〜900万個なので、全体で1840万〜4140万個です。60兆個と比べたら、わずかな数でしかないことになります。

全身の細胞にはエネルギー源を取り入れて、エネルギーを作り出すミトコンドリアがあるので、赤血球にも白血球にもミトコンドリアがあると思われがちです。しかし、赤血球にはミトコンドリアはありません。

ミトコンドリアでは酸素を使ってエネルギー代謝を行っていますが、赤血球は酸素を全身に運ぶ役割をしているので、酸素が使われないようにミトコンドリアがありません。ということは、赤血球ではエネルギー代謝は行われていないということです。

免疫を司る白血球は多くのエネルギーが必要で、ブドウ糖と脂肪酸を材料にしてエネルギー代謝が行われています。ミトコンドリアにブドウ糖を取り込むときにはα‐リポ酸が、脂肪酸を取り込むときにはL‐カルニチンが必要になります。ともに体内で合成されていますが、そのピークは20歳代前半です。それ以降は年齢を重ねるにつれて合成量が減り、これがエネルギー代謝を低下させることになります。

特に重要なのは多くのエネルギー量がある脂肪酸の代謝で、エネルギー量はブドウ糖が1gで約4kcal、脂肪酸が1gで約9kcalとなっています。そのため、L‐カルニチンが不足すると、白血球の中で作られるエネルギーが減り、白血球の活動も低下することになります。免疫は白血球が司っているので、どれだけのエネルギーが作り出されるかが免疫力の差になっているのです。

L‐カルニチンは以前は医薬品の成分でしたが、今では食品の成分としても認められて、サプリメントとして摂ることができるようになっています。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

長らく事実のように語っていると、いつの間にか根拠を求められることがなくなり、説明する機会もないということがあります。その卑近な例として、ここで説明しておかないといけないと思ったのが、「フルマラソン1回2400kcal」という数字です。

2400kcalというと、1日に必要な摂取エネルギー量(といっても成人男性)に相当します。これは個人差が大きくて、“だいたいそんな感じ”というくらいで、あまり気にしないのかもしれません。なぜフルマラソンのエネルギー量を例としてあげているのかというと、「体脂肪を1kg減らすためにはフルマラソン3回分」ということを言いたいからです。

脂肪のエネルギー量は1gあたり約9kcalです。1kgは1000倍なので9000kcalになるのかというと、脂肪細胞の中に蓄積されている体脂肪には水分が含まれていて、その割合は約20%です。そのため、体脂肪1kgは「9kcal×1000g×80%」で、7200kcalとなります。

1日の飲食による摂取エネルギー量が2400kcalだとすると、3日分の食事量に相当するのが体脂肪1kg分になるということです。このことは体脂肪のエネルギー量を示すときに、よく使われているのですが、これを使うと食事を減らすことを推奨しているように思われてしまいます。

中には運動をしないで、食べる量を減らすだけでダイエットをしようという人も出てきます。できることなら、しっかりと食べて、その分は運動をしてエネルギー代謝を高めてほしいことから、運動での消費量を示すようにしています。

1kmを移動するときに消費されるエネルギー量は体重1kgあたり1kcalとされています。体重が57kgの男性が42.195kmを走った(歩いても同じ)場合には、「57kg×42.195km=2405.115kcal」となります。これが根拠なのですが、身長にもよるものの、運動をして引き締めている人の体重としては妥当なところです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

運動をすることをすすめられると、検査数値の改善を強く意識することから、ついつい激しい運動を考える人も少なくありません。生活習慣病の予防・改善のための運動の中でも、痛風予防の尿酸値を下げるための運動では、身体に負担がかかることは避けなければなりません。

激しい運動をすると代謝が高まり、そのために尿酸のもとになるプリン体が体内で増えていきます。特に増えるのは、運動の強度が高まり、筋肉のエネルギー消費に必要な酸素供給が追いつかなくなったときです。この段階に達すると、血液中の乳酸が急激に増加し始め、乳酸によって尿酸の排泄が抑えられたり、プリン体の分解が進んで尿酸値が急激に高まってきます。

筋肉のエネルギー消費に必要な酸素供給のことを無酸素性作業閾値酸素消費量といい、酸素摂取量を上回る直前の状態をAT(Anaerobics Threshold)といいます。このAT以下の軽い運動ではプリン体の分解による尿酸産生も、乳酸産生による尿酸排泄の抑制も起こらず、そのため尿酸値も変化がありません。

尿酸値は高めの人に激しい運動が禁止されるのは、こういった理由があるからです。

日本痛風・核酸代謝学会の『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』では、適度な運動として「有酸素運動」を推奨しています。

アメリカで2万8990人の男性を対象に7年間にわたる大規模調査を行っていますが、それによると距離が長いランニングをした場合には、運動をしない人に比べて痛風発症リスクが0.9倍、適度な運動をした場合には0.6倍と低い発症率となっていました。

有酸素運動は尿酸値を上昇させないだけでなく、体脂肪の減少によってインスリン抵抗性が改善して糖尿病のリスクが下がり、血圧の低下、中性脂肪値の低下、善玉コレステロールとも呼ばれるHDL(低比重リポたんぱく)の上昇など高尿酸血症・痛風患者に合併しやすいメタボリックシンドロームの病態を改善させるといった、多くのメリットがあげられています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

箸を使う食文化はアジア特有とされ、三大箸文化というと中国、韓国、日本があげられます。他にも箸を使って食べる国は多くあるものの、そのほとんどは中国の影響を受けています。同じように箸を使って食べているとしても、日本とは異なる中国式の使い方になっているのがほとんどです。

中国では木、竹、象牙などの長くて太い箸を使い、先端が丸くとがっていない特徴があります。中国式の箸は日本人には使いにくくて、取り箸のような印象があります。子ども用の箸はなくて、子どもでも大人用を使います。また、日本のように長さと太さが異なる男女別の夫婦箸といった考えもありません。

韓国では金属製(ステンレス製)で、中国よりも短いものの長めであり、細くて短い形になっています。韓国でも男女別、子ども用といった箸はなくて、全員が同じ箸を使います。

日本人の場合には、個人に手の大きさに合わせた箸を使い、細かな動かし方によって小さな魚でも器用に食べられるようにしています。そのため、全員の箸が決まっていて、同じ箸入れから全員が同じ箸を使って食べるという中国や韓国のようなことはしていません。

食器を手に持って食べるという形なので、汁物も箸を使って飲むことができるのですが、中国も韓国も食器はテーブルに置いたまま食べるので、ご飯も汁物も匙(スプーン)を使っています。

同じ箸を使う食文化であっても、微細な使い方をしているのは日本人だけであって、微妙な使い方ができることによって、より手先の器用さが磨かれていったところがあります。指先の器用さということでは、鉛筆の使い方も日本人の特徴で、中指で下から支え、親指で横から支え、人差し指を微妙に動かして、ペン先を自由に動かしていきます。

この動きは箸の上側の1本を動かすのと基本的には同じ使い方です。それだけに箸の持ち方を正しくして、微妙な使い方ができるようにするのは、学習能力を高めるためにも重要なことだったのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕