投稿者「JMDS」のアーカイブ

広く健康に関わる記念日について紹介します。

1月1日 元日。アールキューブ(東京都品川区)が水餃子を食べて1年を元気に過ごしてほしいとの願いから元日を「肉汁水餃子の日」と制定。アンファー(東京都千代田区)が新年の始まりに頭皮・頭髪をいたわって発毛祈願をすることで幸多き、毛も多き1年になってほしいとの願いを込めて、初詣と発毛デイの響きが似ていることから「スカルプDの発毛デイ」と制定。ドクターシーラボ(東京都渋谷区)がオールインワンゲルで肌に悩みのない1年を過ごしてもらいたいとの願いを込めて、1と1をオール(0)イン(1)ワン(1)の語呂合わせで「オールインワンゲルの日」と制定。毎月1日は「あずきの日」(井村屋グループ)、「釜めしの日」(前田家)。

1月2日 初夢の日、初荷、書き初め。

1月3日 眼鏡・コンタクトレンズ業界が、ひ(1)とみ(3)の語呂合わせで「ひとみの日」と制定。毎月3日は「くるみパンの日」(カリフォルニアくるみ協会)、「みたらしだんごの日」(山崎製パン)。

1月4日 狛犬や地蔵などの石のものにお参りすると願いがかなうとされることから、い(1)し(4)の語呂合わせで「石の日」と制定。毎月4日は「みたらしだんごの日」(山崎製パン)。

1月5日 セコムが1981年1月5日に発売したホームセキュリティシステムが2014年に100万軒を突破したことから「ホームセキュリティの日」と制定。毎月5日は「みたらしだんごの日」(山崎製パン)。

1月6日 まくら(千葉県柏市)が枕を英語でピロー(pillow)といい1をピンのピ、6をローと読むことから「まくらの日」と制定。毎月6日は「メロンの日」(全国メロンサミットinほこた開催実行委員会)、「手巻きロールケーキの日」(モンテール)、「みたらしだんごの日」(山崎製パン)。

1月7日 七草。毎月7日は「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)。

1月8日 大戸屋(神奈川県横浜市)が1958年1月8日の創業日を0108として0(オー)10(ト)8(ヤ)の語呂合わせで「大戸屋・定食の日」と制定。毎月8日は「歯ブラシ交換デー」(ライオン)、「ホールケーキの日」(一柳)、「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)。

1月9日 ジャマイカコーヒー輸入協議会がジャマイカから日本に初めてブルーマウンテンが大量出荷された1967年10月9日にちなんで「ジャマイカブルーマウンテンコーヒーの日」と制定。毎月9日は「クレープの日」(モンテール)。

1月10日 太助(愛知県名古屋市)が干物の干が一と十に分解できることから「ひものの日」と制定。全国納豆協同組合連合会が1と10で糸の語呂合わせから「糸引き納豆の日」と制定。毎月10日は「糖化の日」(AGE測定推進協会)、「パンケーキの日」(日本ハム)、「コッペパンの日」(全日本丸十パン商工業協同組合)、「アメリカンフライドポテトの日」(米国ポテト協会)。

感覚過敏の視覚過敏では、白いものしか食べられないという子どもがいる一方で、逆に白い食べ物や飲み物が嫌いであったり、まったく受けつけない子どもも少数派ではあるものの、存在しています。これは視覚過敏が原因であるだけでなく、記憶や思い出が関係していることもあります。

牛乳が飲めない理由が、牛が大きくと怖い、牛が臭くて牛乳も飲めない、嫌っている牛乳を無理に飲まされてから拒否反応が起こるようになった、無理に飲ませた人のことを嫌いになって飲めなくなった、牛乳の色と同じ白い色をしているから食べられない、飲めないというように受けつけない原因が重なっていくようになります。

食べ物の色だけでなく、白いものしか食べられない子どもは白い食器で提供される食べ物は平気で食べることができるのに、同じ食べ物を色がついた食器で提供されると食べられなくなるということがあります。

また、白い食器であっても、それに絵柄がついていると食べられない、子ども用の可愛い絵柄の食器では食べられないということがあります。さらに、好きなキャラクターであっても、それが食器に描かれていると食べられないということも起こります。

これとは逆に、白い食器に乗っているだけで食欲が湧かなくなるということもあります。食器の色は食べ物の色とのバランスが考えられていて、それによって季節感を感じたり、おいしさが高まるというのが通常のことです。ところが、普通で考えると食欲が湧かないような色合いである青、紫、灰色、黒などの寒色系の食器で食欲が湧くという子どもがいる一方で、食欲が湧くオレンジ、黄色などの暖色系の食器で食欲が湧かないという子どももいます。

寒色系の食器に暖色系の料理という組み合わせは、料理の色を際立たせておいしく食べさせる効果があり、寒色系の中でも青系は清潔感を与えて食欲が湧きやすくなるとされていますが、料理の色合いが目立ちすぎると食欲が湧きにくいという反応をする場合もあり、料理を提供する側にとっては困った状況もあります。

食器にこだわるようになると色だけでは終わらず、丸い食器なら平気であっても角がある食器は嫌い、形が違うと食欲が湧かない、手で持って食べる茶碗や汁椀、カップなども手の感覚に合わないと、これが食欲を低下させることもあります。

この状態はいつも同じではなく、そのときどきによって変化があり、また料理によっても変化することがあります。このような視覚の影響があることを理解して、そのときどきに合わせて対応をして、できるだけ食べられる料理を増やしていくことも重要になります。

発達支援の活動は、完全な支援スタイルが確立されてから実施すべきとの考えがある一方で、まだ手探り状態である段階でもよいので少しでも進めてほしいという考えもあります。

私たちがすすめようとしている発達障害の理解を少しでも地域に広げる活動は、何も手づかずの状態からの前進が求められることであるので、一歩の前進でもよい、少しでも理解して協力してもらえる人が増えることから始めるべきこととなります。

もう一つの活動である栄養面での支援についての理解と知識を始める活動については、これまで家庭に任せきりになっていた現状から考えると、これも手探りからの一歩前進でもよいはずです。

しかし、それぞれの専門家が取り組むこととしては、目に見える成果が得られる活動を期待する声があり、発達栄養では医療や福祉の現状を把握している管理栄養士に任せるべきだという考えは当然のように出てきます。

専門家が着手するなら、期待の高さに応えられるレベルを望むのは当然のことで、専門家が力を注いで、発達栄養の分野でもリードしていきたいというのもわかるところです。そのためには、発達障害について、実態や状態、栄養面での問題点について詳しい知識があり、指導実績もあることを期待するところですが、それをこれから学んでいくということでは期待との格差が大きくなりすぎます。

最も発達栄養について詳しいのは臨床栄養の医師であるはずですが、内臓疾患と栄養については詳しくても、発達栄養となると極端な偏食と食事の好き嫌いの区別もされていないのが現状です。

発達障害がある当事者と家族に寄り添いながら対応できる人材を育成しようとの考えに対して、専門家から「もの足りない内容を教えてよいのか」との疑問が寄せられることがあります。そのような指摘があることは充分に理解していて、物足りなさを感じるなら是非ともそれぞれの立場で支援してほしい、私たちが実行できるように応援してほしいとの望みを伝えています。

しかし、いまだに専門家が直接的に支援しないことに対して、批判のほうが先に立っている人がいるのも事実です。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕

食事で摂取したもののうち胃で消化され、小腸で吸収されたもの以外は、不要なものとして大腸に運ばれ、排出されます。実際には大腸で分解されて吸収される成分、大腸で発生する栄養素があるのですが、全体量としては少ないので、大腸の排出のための器官と考えても間違いではありません。

排出は不要なものを出すだけなので、エネルギーは必要ないような印象が抱かれることがあるのですが、大腸は排出のために蠕動運動をするところで、大腸壁の細胞は、その中で作り出されるエネルギーによって生化学反応が起こり、スムーズに動くことができるようになります。

正常な働きをするためにはブドウ糖と脂肪酸をエネルギー源としてエネルギー代謝が盛んに行われる必要があります。大きなエネルギー源である脂肪酸を細胞の中のエネルギー産生器官であるミトコンドリアに取り込むためには代謝促進成分のL‐カルニチンが必要になります。

L‐カルニチンは肝臓などで必須アミノ酸のリシンとメチオニンから合成されていますが、合成のピークは20代前半で、年齢を重ねていくにつれて合成量も保持量も減っていきます。

高齢になると便通が悪くなるのは腸内細菌の善玉菌が減ることが大きな理由としてあげられるのですが、大腸壁の細胞のエネルギー不足も原因となっています。善玉菌は腸内が温かな環境で増殖して活性化しますが、年齢を重ねると腸内の温度が下がっていきます。細胞内で作り出されたエネルギーの半分ほどは体熱の保持に使われています。エネルギー産生が低下すると腸が冷えやすくなります。

腸を温かい状態にして善玉菌を増やすためにも、大腸壁の細胞の活動を高めるためにも、代謝促進成分のL‐カルニチンが重要になってきます。L‐カルニチンは以前は医薬品の成分でしたが、今では食品の成分としてサプリメントとして摂ることができるようになっています。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

亜鉛は新陳代謝が盛んな細胞で多く使われることから、摂取量が不足すると味覚異常が現れやすくなり、男性の場合には精液欠乏症や勃起不全、女性の場合には胎児の成長不良が起こりやすくなっています。また、血糖値を降下させるホルモンであるインスリンの分泌も低下しやすくなり、亜鉛の不足は糖尿病のリスクを高めることにもなります。

通常は部分的な効果しか言われないことが多いものの、実際には全身の機能にも影響がある重要なミネラルです。それは多くの酵素を働かせるために必要な補酵素の役割をしているからです。

酵素は、細胞の中で生化学反応を起こすために必要な代謝酵素と、消化液に含まれる消化酵素に大きく分けられます。酵素は体内の生化学反応を激しく進める触媒のような働きをしてしますが、酵素だけでは反応をすることができません。酵素は一部が欠けた状態になっていて、この欠けた部分を補う補酵素がなければ本来の働きができません。

体内の酵素は3000種類以上とされていますが、そのうち亜鉛が補酵素となっている酵素は200種類以上となっています。体内の抗酸化酵素(活性酸素を消去する役割)も、脳や肝臓、腎臓といった生命維持に直結する細胞の機能を調整する酵素、たんぱく質の合成や細胞分裂に関わる酵素も、亜鉛が補酵素となっています。

ここからは例え話になりますが、もしも社員が3000人の会社で、200人が体調不良で本来の働きができない状態だとすると、この会社は期待するような売り上げが出せなくなります。通常の状態であれば、不足している人材を他の社員が補うことができたとしても、コロナ禍で売り上げが大きく低下している中で、以前と同じような売り上げを出すために必死に働かなければならない状態だと、無理がかかって、他の社員が体調不良になって働けなくなったり、退社が続いたり、残った社員が過労死をしたり、ということにもなりかねません。

それと同じようなことが、補酵素の亜鉛が不足しているために起こりかねないのです。だから、亜鉛が不足しているときにはサプリメントの摂取がすすめられるのです。

テレビ番組にも頻繁に登場している医師は、出版しても販売数が多くなり、その結果を受けて再びテレビ番組に登場するという、関係者にとっては好循環になっています。登場回数が増えるほど多くの人に支持されているという印象を抱かれることがありますが、中身が伴っていないのに支持されるということも少なくありません。

テレビ局はギャラを支払って解説をする医師を選んでいる、と思われがちですが、それは以前の話であって、制作費が大幅に下がっている現状ではギャラなしが原則で、診察を減らしてでも時間を作って来てくれる医師が使われます。

出演が宣伝になるクリニックの医師が多く、以前のように大学教授などが出演することは極めて少なくなっています。それでも医学博士や専門医を取得している医師が使われているのですが、一般にイメージされているよりも、医学博士も専門医も難しいものではありません。そもそも何を研究して医学博士を取得したのか、どんな分野の専門医なのかに触れずに、コメントに信憑性を持たせようとしている番組が目立っています。

これこそが“名前負け”の状態なのですが、その意味を勘違いして、「名前負けするような医師にコメントを」と言い出すテレビ関係者もいます。その場合の“名前負け”は「名前を聞いただけで気後れしてしまう」という誤った使い方です。

正しい意味は「名前が立派で中身が追いつかない」ということで、ここで紹介している医師のコメントは、こちらの意味のほうです。医学的なコメントなら、大学で勉強してきているので、専門外であっても一般向けには問題はないのかもしれません。しかし、医学よりも簡単と思われている栄養の話になると、医師は思った以上に理解が足りていません。

というのは医師養成大学82校のうち栄養学講座があるのは25校ほどで、そのすべてが選択式で、必修ではありません。しかも学んでいるのは栄養素の不足で発生する疾患についての項目がほとんどで、栄養摂取による健康面での影響は学んでいません。医師になってから一生懸命に勉強したのかもしれませんが、基本を学んでいないのでは正しい判断をして、正しい情報を伝えるのは難しいことです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

腸は食べたものが運ばれてくれば、自動的に蠕動(ぜんどう)運動が起こって、先へと運ばれていくわけではありません。小腸も大腸も自律神経の副交感神経の働きによって蠕動運動が盛んになり、交感神経の働きによって蠕動運動が抑えられるようになります。

興奮状態では交感神経の働きが盛んになっていることから、どうしても蠕動運動による運搬が低下するようになります。中でも影響を受けるのは大腸の働きで、朝の時間帯に排泄を促すにはリラックスした状態でいることが大切になります。

食事をしてから排泄をする習慣がある場合には、胃での消化も小腸での吸収も副交感神経の働きによって促進されています。その流れのままに排泄をスムーズにするには排泄の時間帯も副交感神経の働きがよいリラックス状態が続いていることが重要です。

食事時間が短いからといっても急いで食べさせ、その勢いでトイレの排泄をスムーズにしようとしても交感神経の働きが盛んになった状態が続くので、食べた割には出にくいことになります。口から食べ物が入れば、自動的に排泄が行われるという、押し出し式のような仕組みにはなっていないのです。

自律神経の波は朝から徐々に交感神経の働きが盛んになり、副交感神経の働きが抑えられるようになっています。昼間に時間帯の排泄を期待しても、交感神経が盛んな時間帯にはスムーズにはいかないことになります。

順調な排泄のためには、前日の入眠がスムーズで、深い眠りによって副交感神経の働きが盛んになり、まだ副交感神経の働きが盛んな朝のうちに排泄までもっていくことです。この時間帯を逃すと、次に副交感神経の働きが盛んになって排泄しやすい環境になるのは、夕方以降の時間帯となります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

筋肉を刺激する運動について伝えるときに、初めに話すのは「筋肉の数は生まれたときから変わらない」ということです。筋肉は筋繊維という繊維状の細胞で構成されていますが、その数は誕生したときから変わりません。数が変わらないのに筋肉が減っていくようになるのは、それぞれの筋繊維が細くなっていくからです。

ということは、筋肉を刺激して鍛えれば、筋肉を太くして、筋肉の能力を高めていくことができるということです。筋肉の能力というのは、強い力を発揮する筋収縮力、強い力を長く発揮する筋持久力、筋肉の能力を発揮するためのエネルギーを発生させる筋代謝力です。

筋肉を鍛えなければ筋肉が減っていくと表現されることが多いのですが、実際には筋肉が細くなって筋収縮力、筋持久力、筋代謝力ともに低下していくことになります。筋収縮力は白筋、筋持久力は白筋と赤筋、筋代謝力は赤筋が発揮する能力です。

筋肉は太いものは太ももの大腿筋から、細いものでは全身の臓器にある筋肉まで数多くの種類があるものの、一般には筋肉というと立ち上がり、歩くために必要な大腿筋だと認識されています。

筋肉はトレーニングしていなくても、日常的な生活の中でも刺激を受けて強化されています。それなのに動かすことができない状態(ギプスで固定)になると急に弱っていきます。私は雪国で育ったことから骨折する同級生が多くて、そのほとんどはスキーの転倒によるものです。お見舞いにいって触らせてもらうと筋肉が大きく減っていることがわかります。

太い筋肉の場合には、1日動かさないだけでも0.5%の筋肉が減っていくといいます。そのとおりだとすると、10日で5%、1か月(30日)で15%も減ることになります。筋肉は体重の約40%とされているので、15%も減ったら、体重が60kgだとしたら3.6kgも減ることになります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

発達障害の改善のために、特性に合わせた栄養面でのサポートを進める発達栄養サポーターは、本来なら国の仕事、日本栄養士会の仕事かもしれません。身体と脳の成長に関わる栄養面での支援は、そう簡単なものではないことは充分に承知しています。

私たちが発達障害支援、学習障害支援、栄養改善などの活動を重ねてきたからといっても、それらを組み合わせれば正解につながるわけではないことも充分に承知しています。本来なら完全に正解を見つけ出し、誰にも同じような結果が与えられる内容を構築してから始めたほうがよいことも理解しています。

しかし、その完成を待っていられるような状態ではなくて、すぐにもアプローチする、それもできるところから取りかからなければならない状態である子どもが数多くいることがわかっているからです。

発達障害児は、日々の変化が激しく、前日までの正解が翌日は不正解になることもあります。前日までは食べられていたものが、翌日には食べられなくなり、それを無理強いさせるようなことをすること、発達障害の状態を悪くさせるようなことにもなります。

そのため、日々の個別対応が重要で、学んだことが常に不正解になる可能性がある中での対応となります。これに応えるためには、常に変化に対応できる知識と情報が必要で、そのすべてを通常の講習で知ることは難しくなっています。

発達障害への即応には、変化が起こり、対応に迷ったときのバックアップ体制が重要になります。だから、資格認定方式を採用して、常に最新情報を発信して、疑問や質問に応えられる体制としています。

講習を実施する私たちだけでは不可能なこともあり、さまざまな専門家と交流して、いつでも対応できる体制づくりが重要になります。その体制づくりが可能になったことから、発達栄養アドバイザー講習をスタートさせることになったのです。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕

血液循環は心臓から送り出される血液の勢いと、血管の弾力性によって高められています。血管が若々しい状態で、心臓の拍動の勢いがよければ血液はスムーズに流れるというのが原則ですが、血管が収縮すると狭いところを流れることになり、勢いが低下することになります。この状態を知るために実施されるのは血圧測定です。

血圧は動脈にかかる圧力で、血圧が高いと血流がよいように感じられることもあるのですが、血圧が高い状態では血流がよいわけではありません。血流がよくないことから、全身に運ばれる酸素や栄養素の量が減るために勢いを高めているのです。

血管を収縮させるのは自律神経の交感神経の働きです。交感神経の働きが盛んになると必要以上に血管が収縮して狭くなり、血流が低下します。そのときに血圧を低下させる医薬品や健康食品素材が使われると、血管が緩んで血圧は下がったものの、肝心な血液が多く届かないということにもなります。

血流が盛んになって酸素と栄養素が全身の細胞に多く届けられるようになると、細胞の代謝も高まります。細胞の中にあるミトコンドリアにエネルギー源(ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸)、ビタミン、ミネラル、酸素が取り込まれてエネルギー代謝が起こるので、血流が盛んになることはエネルギー代謝を高めることになります。

ミトコンドリアにブドウ糖を取り込むときにはα‐リポ酸が、脂肪酸を取り込むときにはL‐カルニチンが必要になります。これらの代謝促進成分は体内で合成されるものの合成のピークは20歳代前半で、年齢を重ねると合成量も保持量も低下していきます。これが代謝が低下する大きな原因ですが、α‐リポ酸もL‐カルニチンも食品の成分として今では健康食品・サプリメントとして摂ることができるようになっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕