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発達障害児の支援には地域の理解が必要であるものの、それが期待に対して遅れている状況から、理解を進めるための活動が必要であると考えています。その活動の始まりは理解のための講習です。

そのモデルとなるのは国が主導して進めている認知症サポーターです。これは認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域での認知症の人や家族に対してできる範囲で手助けをすることを期待して実施されていることです。

認知症患者は2025年に700万人になると推計されていて、65歳以上の高齢者の5人に1人となる割合です。発達障害は子どもの10%とされていることから、小学生と中学生では100万人近くが対象者になります。発達障害は生涯にわたって特性が継続することから、全国民では1200万人にもなります。

その状況からすると、認知症よりも対策が必要とも考えられるところですが、発達障害は認知症と比べたら社会的な認識も理解も不足しています。認知症は周囲の理解不足や対応が足りないことで状態が悪化することは少ないとされるものの、発達障害は周囲の対応に大きく影響されます。

そのこともあって、発達障害者支援法では、発達障害があって社会的障壁がある人を発達障害者(18歳未満は発達障害児)と定義しているのです。

周囲の理解が発達障害の大きな問題点であるということは、まずは発達障害について理解することが重要になります。認知症よりも対象者が多いのに、そして対応を誤ると悪い状況にもなりかねないのに、発達障害がある人や特性や対応について知る機会は、あまりに少ないのが現状です。

だから、発達障害サポーターの育成のための講習を身近なところから始めようとしているのです。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕

細胞のミトコンドリアのTCA回路で、ATP(アデノシン三リン酸)が発生しますが、ブドウ糖1分子について、TCA回路を経由しない無酸素状態では2分子のATPしか作られないのに対して、TCA回路による有酸素状態では36分子が作られます。

これはブドウ糖をエネルギー源とした場合のことで、脂肪酸はエネルギー量が多いことから2〜3倍ものATPを作り出します。これは脂肪酸の種類によって異なります。

エネルギー源となるのは糖質、脂質、たんぱく質だけで、これが体内で分解されてブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸となって細胞に取り込まれます。これらはアセチルCoAという高エネルギー化合物に変化して、TCA回路に入っていきます。

もともとのエネルギー源のエネルギー量を比較してみると、ブドウ糖とアミノ酸は1gあたり約4kcalであるのに対して、脂肪酸は約9kcalのエネルギー量があります。これだけを比べても約2.25倍の差となっています。

脂肪が多く含まれる食品は、おいしく感じやすいもので、食べ過ぎて摂取エネルギー量が多くなりがちです。摂取過剰が続くと、脂肪細胞に蓄積される中性脂肪が増えて、これが肥満の原因にもなります。食べ過ぎには注意が必要ではあるものの、脂肪酸は重要なエネルギー源であるだけに、これを活用して多くのエネルギーを発生させるためには運動や日常生活の中での身体活動が必要になります。

細胞の中で発生したエネルギーは、熱エネルギー、運動エネルギー、電気エネルギー、化学エネルギーとなって生命維持に使われます。ブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸は全身のエネルギー源となるとされるものの、脳細胞だけはブドウ糖しかエネルギー源とはなりません。

脳は全体重の2%ほどしかないのに、使われるエネルギー量は20〜25%にもなります。神経を使うことが多い発達障害では、より多くのエネルギーが脳で使われているのは当然のことといえます。

原則的には脳ではブドウ糖しかエネルギーにはならないので、糖質が含まれた食品は脳の発達と機能に欠かせない栄養素といえます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ダイエットに限らず、一口について噛む回数を30回にすることがすすめられます。これは一つには、しっかりと噛んで消化しやすいことであり、もう一つは噛む時間を長くすることで満腹感を感じやすくさせることを目的としています。

満腹中枢は血糖値に反応します。血糖値が上昇して満腹中枢が働くまでには10〜15分はかかるので、食事にかける時間が長くなると食べている途中で満腹を感じて、余計な量を食べずに済むからです。

噛む回数を特に教えていない3歳児でも7〜8回は噛んでから飲み込んでいます。大人なら硬めの食べ物を食べているので20回以上は当たり前と思われるのですが、食事を注目すると15回以下ということが多くて、中には7〜8回くらい噛んで飲み込んでいる人もいます。

カレーは飲み物だ、と表現されることがあり、飲み込みやすい料理だと3〜4回ということもあります。咀嚼という言葉があります。咀嚼は5〜6回ほど前歯で粗く噛んでから、次に奥歯で細かくすり潰すことを指しています。噛む回数が少ない人は、粗噛みだけで飲み込んでいることになります。これでは消化が不十分になり、せっかくの栄養素が充分に吸収されなくなってしまいます。

といって噛む回数を増やせばよいということではなくて、軟らかい料理で20回から30回も噛んでいたら、口の中はグチャグチャの状態になってしまいます。よく噛んで食べようということではなくて、よく噛んで食べられるものを食べるというのが正解ではないでしょうか。

食物繊維が多く含まれる食品は、料理として水分量が多くても、噛むのに時間がかかり、飲み込むまでの時間が長くなります。食物繊維が多い野菜、根菜類などの量を増やすことが健康的な咀嚼と消化、吸収には必要なことなのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

考えに考えた挙句に、するべき手立てをすべて実施した挙句に、これ以上の進展はないというときに、よく使われるのが「煮詰まった」という表現です。議論が行き詰まって結論が出せない状態になることを指して使われているようですが、本来(正しい)の意味は「議論や意見が出尽くして結論が出る状態になること」です。

“煮詰まった”状態になったら、そこから一歩進めて、結論を出さなければならないのに、「これ以上は続けても意味がない」という勘違いをすると、結論が出ないまま終わってしまうということにもなりかねません。

文化庁の「国語に関する世論調査」によると、正しい使い方をしている人は50%を越えているものの、誤った使い方をしている人も40%を越えています。感覚的には、間違った使い方をしている人のほうが多いように感じるかもしれませんが、それは会議をリードする上の立場の人が誤用している例が多いからだと考えられています。

会議室での出来事なら見逃すことができたとしても、健康面でのこととなると、煮詰まってきたところで手を引くようなことがあってはいけないはずです。

健康のためを考えて、いろいろな意見が出て、よいところを積み重ね、余計なことを削っていって高められた考えは、あと一歩のところで完成形になります。この完成形に満足することなく、健康づくりを推進する側だけでなくて、実際に健康づくりに取り組む方々の意見を聞き、実際に試してみて、さらにブラッシュアップしていくことが大切になります。

それにかかる手間と時間を憂慮する意見があるものの、せっかく積み上げた議論の結果を、一気に崩して、また積み上げていく作業に比べたら大したことではないはずです。

健康の維持と病気の予防を目的とした行動は、今やっていることで効果が感じられなかったら次のことに手を出すのではなくて、今までやってきたことのバージョンアップによってよい結果が出せるように取り組むことが大切だと考えています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

サプリメントというと食事で不足するビタミンやミネラルを補うために摂るものというイメージがあります。サプリメント(supplement)は、もともとは補助、補完、補充などといった意味がありますが、一般にイメージされるサプリメントは英語ではダイエタリー ・サプリメントといいます。ダイエタリー(dietary)は「食の〜」を意味していて、「ダイエットのための〜」という意味ではありません。

ダイエタリー・サプリメントは食品として摂るサプリメントということで、その略としてのサプリメントが栄養補助食品といった意味として使われるようになりました。ということで、サプリメントは通常の食事では不足しがちな栄養素を摂るものということになります。

日本の健康食品の分類として栄養機能食品があり、ビタミン(13種類)、ミネラル(6種類)、脂肪酸(1種類)が指定されています。これらの成分については、栄養機能を表示して販売することが許可されています。一般的なイメージのサプリメントは、栄養機能食品を指すことになります。

それ以外の成分はサプリメントと呼ぶのに相応しくないのかというと、この中に加えるべき成分としてL‐カルニチン、α‐リポ酸、コエンザイムQ10があげられています。これらの成分は体内で合成される代謝促進成分で、エネルギー産生の小器官のミトコンドリアへの脂肪酸の取り込みにはL‐カルニチンが、ブドウ糖の取り込みにはα‐リポ酸が必要になります。コエンザイムQ10はミトコンドリアの中でエネルギー物質を作る代謝のための酵素を働かせる補酵素となっています。

他にも共通するところがあって、20歳代前半をピークに合成量が減って、代謝を低下させることになります。以前は医薬品の成分であったのが今は食品の成分として使うことが許可されています。そのためにサプリメント成分として使われています。

年齢が進むほど不足するということは、これを補うことはサプリメントと同じと考えることができます。脂肪酸のミトコンドリアへの取り込みが少なくなったために太りやすくなった、エネルギー産生が低いために疲れやすいという人にはL‐カルニチンをサプリメントとして摂取してほしいということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

広く健康に関わる記念日について紹介します。

12月13日 太田胃散が胃を酷使する忘年会シーズンに合わせて胃に(12)胃酸(13)の語呂合わせで「胃に胃酸の日」と制定。東和総合サービス(大阪府大阪市)が正月事始め・煤払いの日に合わせて「大掃除の日」と制定。毎月13日は「一汁一菜の日」(一汁一菜ぷらす・みらいご飯)、「お父さんの日」(ヤクルト本社)、「登山の日」(ICI石井スポーツ)。

12月14日 バウムクーヘンのカウカウフードシステム(大阪府大阪市)が川村信子(マダム信子)会長の誕生日にちなんで「マダムシンコの日」と制定。毎月14日は「丸大燻製屋・ジューシーの日」(丸大食品)。

12月15日 1925年12月15日に遊覧バスが初めて運行したことにちなんで「観光バス記念日」と制定。イセ食品(東京都千代田区)が木が3つで森になることから第3木曜日を「森のたまごの日」と制定。

12月16日 1875年12月16日に初めての製紙工場創業にちなんで「紙の記念日」に制定。毎月16日は「十六茶の日」(アサヒ飲料)、「トロの日」(カッパ・クリエイト)。

12月17日 明治がブルガリアヨーグルトの発売日の1973年12月17日にちなんで「明治ブルガリアヨーグルトの日」と制定。ライオンが年末の掃除や洗濯の準備を始めるのが12月の第3週が多く、取り組みやすい土曜日を「大洗濯の日」と制定。毎月17日は「減塩の日」(日本高血圧学会)、「森のたまごの日」(イセ食品)、「国産なす消費拡大の日」(冬春なす主産県協議会)、「いなりの日」(みすずコーポレーション)。

12月18日 亀屋万年堂が和菓子のナボナの発売日の1938年12月18日にちなんで「ナボナの日」と制定。毎月18日は「防犯の日」(セコム)。

12月19日 長野県松本市、松本大学、JA松本ハイランド、JA松本市が連携して12月、1月、2月の食(19)の語呂合わせで「信州・まつもと鍋の日」と制定。毎月19日は「食育の日」(食育推進会議)、「いいきゅうりの日」(いいきゅうりの日プロジェクト)、「松阪牛の日」(やまとダイニング)、「熟カレーの日」(江崎グリコ)、「シュークリームの日」(モンテール)、「クレープの日」(モンテール)。

筋肉を増やしてエネルギー代謝を高めるためには、たんぱく質の摂取が重要になります。筋肉を増やしやすいたんぱく質は必須アミノ酸の種類と量が充分に含まれている食品で、これは“良質なたんぱく質”と呼ばれています。これに該当するのは、肉、魚、卵、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品です。

この中でも筋肉を増やそうとする人が多く摂っているのは肉です。人間の筋肉は動物性のタンパク質で、それに近い組成となっているのは肉だからです。(たんぱく質は食品に含まれているもの、タンパク質は身体を構成するものと使い分けています)

肉は筋肉を増やすために最良であったとしても、脂肪が多く含まれています。魚には脂肪は多いものの、魚の脂肪は不飽和脂肪酸が多く、これは動脈硬化のリスクを下げる作用があります。肉に含まれる脂肪は飽和脂肪酸で、逆に動脈硬化のリスクを高める作用があります。

脂肪はエネルギー量が高く、1gあたり約9kcalもあるのに対して、糖質とたんぱく質は1gあたり約4kcalと2倍以上のエネルギー量となっています。そのために脂肪が多い食品を食べ過ぎると、どうしても摂取エネルギー量が増えてしまいます。

ダイエットを考えると脂肪の摂取量は少ないほうがよいように思われるかもしれませんが、体内で代謝させてエネルギーを多く作り出すことで、そのエネルギーを使って筋肉を増やすことを考えると、エネルギー量が多い脂肪は有効な食品となります。脂肪を多く摂って、エネルギーを多く作り出すためには、細胞のエネルギー産生の小器官であるミトコンドリアに多くの脂肪酸を取り込まれることが必要です。

脂肪酸がミトコンドリアに取り込まれるためには、脂肪酸はL‐カルニチンと結びついてミトコンドリアの膜を通過する必要があります。肉にはL‐カルニチンが多く含まれているものの、脂肪も多く摂取することになるので、それが気になる場合にはL‐カルニチンはサプリメントでの活用を考えることです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

血液中の中性脂肪はブドウ糖と並ぶ重要なエネルギー源です。中性脂肪は分解されて脂肪酸となります。体内では普段から脂肪酸とブドウ糖を使って活動のためのエネルギーを作り出しています。

個人差はあるものの、平常時にはブドウ糖60%:脂肪酸40%くらいの割合で使われています。脂肪酸は中性脂肪の構成要素で、グリセライド1個に脂肪酸3個が結びついたものが中性脂肪です。

運動をしたときには、すぐに大量のエネルギーが必要になるので、代謝しやすいブドウ糖を多く使います。そのため、エネルギー配分はブドウ糖80%:脂肪酸20%くらいに変わります。

しかし、ブドウ糖は10~15分間しか大きなエネルギーにはならないため、その時間を過ぎると脂肪酸へと主に使用するエネルギー源が切り換わります。エネルギー配分ではブドウ糖35%:脂肪酸65%くらいになります。

血液中の中性脂肪が多い場合には、10~15分間を超える運動時間が必要で、できれば30分間以上のウォーキングをするようにします。

有酸素運動は30分間続けることで、15~20分間、脂肪代謝を盛んにできるわけですが、30分間のウォーキングの時間が取れないときには10分間のウォーキングを1日に3回行うことでも同様の効果が期待できます。

10分間のウォーキングでは体脂肪の減少が少ないように思われるかもしれませんが、そのときにも脂肪酸が20%ほどは使われています。それに加えて、運動を終えてからも筋肉の中にある脂肪分解酵素のリパーゼが働いている30分間ほどは脂肪酸が代謝し続けています。

1日に1回のウォーキングよりも、3回に分けて歩いたほうが運動後の脂肪減少の機会が3倍になっているので、中性脂肪の減少に、それほど大きな差は出てこないわけです。

ウォーキングによって、内臓脂肪がエネルギーとして使われやすいのは全力で運動をしたときの50~60%の負荷がかかった状態です。歩くスピードとしては、スタスタという感じで、腕を前後に大きく振りながら、歩幅も広くする歩き方が、これに当たります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

細胞のミトコンドリアのTCA回路で、エネルギー源(ブドウ糖、脂肪酸)から変化したアセチルCoAという高エネルギー化合物からATP(アデノシン三リン酸)が発生するということを前回紹介しました。

エネルギー源は一般にはブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸だと紹介されています。これは私たちの講習でも基本として話していることですが、アミノ酸を外したのは、アミノ酸は身体を構成したり、重要が働きをする酵素やホルモン、神経伝達物質などの材料となるので、エネルギーにならないほうがよい、という考えがあるからです。

だから、ダイエットや健康維持のために、ブドウ糖が含まれる糖質や、脂肪酸が含まれる脂質を減らそうとして、それが行き過ぎることがないように注意喚起もしています。

TCA回路で発生するATPがエネルギーのように思われることがありますが、ATPはエネルギー物質であって、エネルギーそのものではありません。エネルギーはATPからADP(アデノシン二リン酸)に変化するときに発生します。

ATPはアデノシン(塩基と糖が結合した化合物)に3分子のリン酸が結びついた形をしています。そこからリン酸1分子が離れて2分子のリン酸が結びついたものがADPです。

ATPはTCA回路で突然発生するものではなくて、ADPにリン酸1分子が結びついてATPに変化しています。TCA回路では、ADPにリン酸1分子を結びつけて、ATPにするために、複雑な生化学反応を起こしていることになります。

多くのエネルギーが必要な状況になると、ADPからリン酸1分子が離れて1分子のリン酸が結びついたAMP(アデノシン一リン酸)にも変化します。このときにもエネルギーが発生します。

ATPからADPに変化するときには7.3kcalのエネルギーが発生するとされています。わずかな量ですが、これが繰り返されることで身体に必要な多くのエネルギーが作り出されているわけです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

2か国の争いが世界的な食糧需給を狂わせ、急激な円安のために周辺の強国に買い負けして、価格上昇を止められない時代になっています。健康づくりの基本中の基本である食糧が手に入らないことには、これまでの健康づくりの手法を、そのまま続けてよいのかという疑問も湧いてきます。

ひょっとすると、私たちが続けてきた研究も指導も、まったく役に立たなくなる時代が迫っているのではないという危機感から考えていることがあります。

食糧は遠くの国から運ぶだけでなくて、国内流通でも高騰した燃料費が影響してきます。近くで採れる農作物、魚介類なら途絶えることはないと思いたいところですが、農機具を動かすのにも漁船を動かすのにも燃料が必要です。燃料費の高騰は、ほしがる国、人が多い国で起こることで、ほしがるのは人口が増えて、生産力が高い国です。

現在の世界人口は、2022年11月15日に80億人に達しました。2023年にはインドの人口が中国を超えて世界1になると予測されています。そのときの人口はインドが14億1823万人、中国が14億1196万人となり、この2か国で世界人口の35%を超えます。インドと中国だけで、3分の1以上の人口を占め、しかも経済力が大きく延びているので、燃料も食料も大きく増えることは容易に想像ができます。

今後、人口が増えるのはアフリカで、2050年には世界人口は97億人になり、そのうちアフリカは25億人にもなると予測されています。現在のアフリカの人口は12億人ほどなので、いかに急速に増えていくかがわかります。2100年には38億人を超えて、世界人口の3分の1を占めるとされています。

アフリカでは食料を増やすための活動が盛んに行われています。それならアフリカは自前で賄ってくれるのかというと、食料増産に資金を投入して、生産のための人まで出して、生産された食料の一部を自国に送ろうとしている国があります。誰もが想像がつく中国のことです。

それに対して日本は遠くから見守っているだけということでは、食料流通を押さえられたために崩壊しかねません。アメリカに食料を押さえられて崩壊した旧ソ連の二の舞は犯さない覚悟が必要です。

現在のロシアの平均寿命は男性が68歳、女性が78歳となっています。平均寿命が極端に短くなるようなことが起こらないようにするには、まずは食料の確保が重要なはずですが、現在の日本の食料自給率は生産額ベースで66%、カロリーベースでは38%でしかありません。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)