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ダイエットを目的としたサプリメントには、脂肪の分解を阻害するもの、脂肪の吸収を阻害するもの、脂肪の分解を促進するもの、脂肪の代謝を促進するものなどがあります。最も種類が多く、有効性の研究が進んでいるのは脂肪の分解阻害のタイプです。

脂肪は分解されてから吸収されるので、分解されなければ吸収もされないことになります。そのために吸収阻害のサプリメントに人気が集まっています。難消化性デキストリンが、その代表的なもので、機能性表示食品にも使われています。

脂肪は重要なエネルギー源で、本来ならエネルギー源を充分に吸収して、これをエネルギー化させることが大切です。これによって作り出されたエネルギーを使って、身体を動かしたり、健康維持に必要な成分を作り出すことができます。

それが最も重要なことで、このエネルギー代謝を日本メディカルダイエット支援機構は研究しています。エネルギー代謝を高めることによってエネルギー源をエネルギー化させることは、それほど難しいことではありません。条件のとおりの生活をしてもらえれば、期待する結果を得ることができます。

エネルギー代謝を高める成分は数多くあるのですが、低下した代謝能力を高める作用があるものは、そう多くはありません。代謝促進成分として最も有効性が明らかになっているのはL‐カルニチンです。L‐カルニチンは以前は医薬品の成分で、L‐カルニチンが不足している人の治療に使われていました。

それが2002年に食品の成分としても使用することが許可されて、L‐カルニチンを使用したサプリメントが翌年に登場しました。もう20年間も使われ、研究が続けられています。その研究の第一人者は、日本メディカルダイエット支援機構の副理事長です。

その研究成果を日本メディカルダイエット支援機構は科学的なダイエットに活かすとともに、エネルギー代謝によって作り出したエネルギーを、いかに健康維持・増進のために使うかの情報提供を行っています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

内臓脂肪が増えても、お腹が出てくるという感じで、皮下脂肪が大きく増えることはありません。太ったという体型は、皮下脂肪が増えて、その皮下脂肪が指先でつまめるという感じではなくて、つかめるというレベルまで増えてきたことをイメージさせます。

ダイエットに取り組んで、体脂肪が徐々に減ってきたときには、外見的に目立っている皮下脂肪から減ってくれればよいのですが、残念ながら皮下脂肪から減るようなことはありません。ダイエットをして先に減っていくのは、内臓脂肪からです。

内臓脂肪は、その名のとおり内臓の回り、中でも腸の回りについている脂肪で、体内で脂肪細胞の中に蓄積される中性脂肪が増えたときに、先に増えます。風船のたとえると、少しずつ空気を入れて、だんだんと膨らんでいくような状態です。

太っていくことで増えやすいのは内臓脂肪で、内臓脂肪が、ある程度の量になってくると、皮下脂肪が増えていきます。これは預金にたとえられます。内臓脂肪は普通預金のようなもので、すぐに増えやすく、食事を減らしたり、運動をすると減りやすい脂肪です。

それに対して、皮下脂肪は定期預金のようなもので、ある程度の普通預金が貯まって、余裕が出てきたときに蓄積されるものです。こうして徐々に蓄えられた皮下脂肪(定期預金)を減らすためには、急に皮下脂肪が減るようなことはありません。普通預金があるときに、いきなり定期預金を取り崩すことは普通ではありません。普通預金が減って、余裕がなくなったときに初めて定期預金が崩されるようになります。

内臓脂肪が減っても皮下脂肪は減りにくく、先に内臓脂肪が減ることは、風船にたとえると空気が徐々に減っていくのと同じように考えられます。風船の空気が減ってくると、それまではつまむことができなかった風船の表面が、急につまめるようになります。その状態を正しいダイエットで内臓脂肪が減ったと考えてくれるとよいのですが、皮下脂肪がつまめるようになったのはダイエットに失敗したと思ってしまう人がいます。

ダイエットを始めたときには、内臓脂肪が減ってシワができることがあります。これを失敗ダイエットと間違って、そのダイエット法をやめるようなことをする人がいます。それこそが間違いであって、やせてきたタイミングを見逃さないようにすることが大切です。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

歩き始めたときには、細胞のミトコンドリア内でエネルギー源としてブドウ糖が多く代謝されます。これはブドウ糖が、すぐにエネルギー化しやすい性質のエネルギー源となっているからです。

ブドウ糖が中心に代謝しているのは10~15分間ほどで、それ以降は脂肪代謝が中心へと切り換わります。この身体の仕組みから、ブドウ糖を積極的に代謝させて血糖値を下げたいときと、脂肪酸を積極的に代謝させて中性脂肪値を下げたいときでは、歩く時間とタイミングが異なってきます。また、歩く距離やスピードも違ってきます。

ウォーキングは長く歩くことも楽しみの一つですが、短い時間であっても効果的に歩くことで目標に近づくことも、また歩く大きな楽しみとなっています。効果が高まりやすい時間帯には長い距離を歩くのはよいことです。その逆に、効果が高まりにくい時間帯には短く切り上げて、次のよいタイミングに歩くようにすることです。

朝に歩くのと夕方に歩くのとでは、消費エネルギー量が違っています。消費エネルギー量が多いのは、自律神経の交感神経が盛んに働いている昼間の時間帯です。

ウォーキングの効果は、食事の前なのか後なのかという歩くタイミングによっても異なってきます。

空腹時にウォーキングをすると血液中のブドウ糖が少ないために、不足するエネルギーは筋肉の中に蓄えられているグリコーゲンが分解されて使われています。グリコーゲンはブドウ糖が結びついた構造をしています。

このあとに食事をすると、グリコーゲンが使われたあとであることから、肝臓でブドウ糖から合成されるグリコーゲンの量が多くなります。そのため、血液中のブドウ糖の量が減って、血糖値が低くなるほど分泌されるインスリンの量が減ります。

インスリンは、肝臓で脂肪酸を合成させ、その脂肪酸を中性脂肪に変えて脂肪細胞の中に蓄えていく働きをします。そのため、食事の前のウォーキングは体脂肪減少の効果が高いことになります。

特に夕食前の空腹時は、自律神経の副交感神経の働きが盛んになっています。副交感神経がインスリンの分泌を高めるため、この時間帯に運動をすると交感神経に切り換えられて、インスリンの分泌量が減って、脂肪が蓄積されにくくなるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害者と発達障害児への支援は住民の責務であるということを認識して、そのような取り組みをしようと考え、国や自治体にアプローチしても、なかなか応えてくれないと感じている人も少なくないはずです。

自治体の理解が得られたとしても、関係する機関が期待どおりに動いてくれないために、歩みが鈍いと感じさせられることもあります。

この点について、発達障害者支援法の第二条の二では続けて、以下のように示されています。

「国及び地方公共団体は、発達障害者及びその家族その他の関係者からの各種の相談に対し、個々の発達障害者の特性に配慮しつつ総合的に応ずることができるようにするため、医療、保健、福祉、教育、労働等に関する業務を行う関係機関及び民間団体相互の有機的連携の下に必要な相談体制の整備を行うものとする。」

自治体は家族からの相談に乗ることも、支援を実施しようとする団体などからの相談に乗ることも積極的に進めなければならないということであり、発達障害という特性から医療、保健、福祉、教育、労働などの幅広い業務に関わる機関とも民間団体とも連携することが求められています。すぐに関係機関や関連する民間団体と一緒に行動することは難しいことであるとしても、少なくとも相談に乗り、活動の応援をしてもらえるのは期待してよいということです。

さらに続けて、「国及び地方公共団体は、発達障害者の支援等の施策を講じるに当たっては、医療、保健、福祉、教育、労働等に関する業務を担当する部局の相互の緊密な連携を確保するとともに、発達障害者が被害を受けること等を防止するため、これらの部局と消費生活、警察等に関する業務を担当する部局その他の関係機関との必要な協力体制の整備を行うものとする」とあり、協力体制も整備することが求められています。

発達障害がある人の支援をしていくためには、さまざまな方法があり、すでに実施されています。これを大きく進めていくためには、発達障害者支援法によって定められている主旨に基づいた行動が重要であり、その一つとして発達障害サポーターの構築を立案しました。その構築と活動に着手するために、発達支援推進協議会の組織化を急いでいます。
〔発達支援推進協議会 小林正人〕

自閉症スペクトラム障害と注意欠陥・多動性障害では、行動的な特徴が異なることから、神経伝達が異なるように思われがちですが、自律神経の調整に着目すると共通性が見られます。自律神経は興奮系の交感神経と抑制系の副交感神経があり、一方が盛んに働くともう一方が抑えられるという拮抗した関係となっています。

自律神経の働きはホルモンや神経伝達物質によって影響が与えられ、中でも幸せホルモンとも呼ばれるセロトニン不足が大きく影響を与えています。

セロトニンは脳内の神経伝達物質の一種で、興奮作用がある情報伝達物質のノルアドレナリンやドーパミンの分泌を抑える作用があります。セロトニンは必須アミノ酸のトリプトファンから生合成されています。脳の重要部分である視床下部や大脳基底核、延髄などに高濃度に分布されていて、脳の認知機能や精神安定、平常心、安心感などに大きく作用しています。

脳の発達を促すためにはセロトニンが多く必要となりますが、発達障害では脳内のセロトニンが不足していることが指摘されています。自閉症スペクトラル障害でも注意欠陥・多動性障害でもセロトニンの減少が確認されています。自閉症スペクトラル障害ではセロトニンが減少していることから興奮作用があるノルアドレナリンとドーパミンの働きを抑えにくくなっているのに対して、注意欠陥・多動性障害ではセロトニンの減少だけでなくて、ノルアドレナリンとドーパミンの分泌が増えています。

注意欠陥・多動性障害では動きたくなる感情が抑えられずに、興奮状態になりやすいことから不注意さや衝動性、多動性が多くみられますが、自律神経の交感神経の情報伝達物質であるノルアドレナリン、中枢神経の神経伝達物質のドーパミンが多くなることが関係しています。ドーパミンはノルアドレナリンの前駆物質ともなっています。

アドレナリンとノルアドレナリンは混同されがちですが、複数ある交感神経の受容体への作用が違っているだけで、ともに興奮作用が認められています。

セロトニンは脳内で作られていますが、腸内でも作られていて、これが脳内のセロトニンの量にも関係していることがわかってきています。自閉症スペクトラル障害では過敏性腸症候群が多いことが知られていて、下痢と便秘を繰り返しやすい特徴があります。そのような状態ではセロトニンの合成がうまく進まなくなり、ますます状態を悪化させることから発達障害児の腸内環境を整えることが重要であることが認識され始めています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

ウォーキングの総本山といえ日本ウオーキング協会で、過去に主導権争いが何度かあったのは、ここを押さえれば“勝利は間違いなし”という存在だったからです。都道府県単位に協会(例えば岡山県ウオーキング協会)があり、その下に地域協会(例えば岡山徒歩の会)があって完全なピラミッド化が構成されています。一時期不祥事があり、「日本ウオーキング協会 不祥事」で検索すれば何があったのかわかります。

その不祥事で全役員が辞任して、空席を狙って権謀術数がありました。日本ウオーキング協会は前身の日本歩け歩け協会として1983年に環境庁(現環境省)認可の社団法人として設立され、2000年に日本ウオーキング協会と改称して、2005年に厚生労働省の認可も受けて両省の共管となりました。“ウォーキング”は一般名称で、“ウオーキング”は同協会の固有名詞です。

健康づくりの基本は歩くことだということで、厚生労働省が乗り出してきたわけですが、私は当時は厚生労働省の健康局の下請け仕事をしていたので、ウォーキングを生活習慣病対策として取り入れることについて検討する場にも参加していました。そのことを知ってか知らずか、ウオーキングの総本山が分裂の危機に陥ったときに、両方の陣営からアプローチがありました。

両陣営ともに生活習慣病対策としてのウオーキングに力を注ぐということだったので、どちらが握っても健康ウォーキングは進むものと期待していたのですが、結局は新たな運営陣が握ることになりました。その陣営のトップは生活習慣病対策を重視した健康スポーツとしてのウォーキングを推進して、公益社団法人化させると言っていたのですが、公益法人としては認められず、一般社団法人となりました。

健康ウオーキングの推進のために健康ウオーキング指導士の資格認定講習を実施するというので、私が理事を務めていた日本健康スポーツ連盟の理事長から支援をするように言われて出向きました。当時の日本ウオーキング協会の役員が同時期に日本健康スポーツ連盟の理事を務めていたことも関係しました。

ところが、実際に取りかかってみると、生活習慣病の人がウオーキング大会に参加するときの運営側の注意点の講習はあっても、それぞれの生活習慣病に適した歩き方の指導の項目はなくて、結局は歩けば健康、もっと歩くようにすれば健康になるという考えが改まることはありませんでした。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

キーワードが同じなら、同じ結果が得られると考えられることもあるのですが、こと健康に関わることになると、そうはいかないということがあります。

免疫というキーワードは、コロナ禍を経験して健康維持には重要なことであり、免疫を高めることによって感染症にもかかりにくくなり、がんにも抵抗力がつくということが知られるようになってきました。

免疫に関わるのは体内にある免疫細胞で、それが活性化されれば感染症などと戦う力がついて、健康状態が維持できるというのが常識と認識されるようにもなってきました。

健康食品や漢方薬などでは免疫強化をうたったものが増えていますが、免疫といっても千差万別で守備範囲も広くなっています。免疫を高める健康食品の成分としてエキナセアというアメリカ原産の薬用植物(ハーブ)が人気になったことがあります。

雑誌の記事やテレビ番組などでも免疫を強化するハーブとして盛んに取り上げられて、免疫強化を期待した人が増えたことから、多くの種類の健康食品にも使われていました。

がんをテーマにした講演会の質問コーナーで、免疫を高めるためにエキナセアを使っているという人から質問があり、どれくらい飲めば効果があるかという問いに講演者が困ってしまい、私に返答が振られたことがありました。そのときの私の返答は「どれだけ摂っても期待する効果は得られません」という、突き放すような言葉でした。

期待する効果というのは、がんだというのは講演会のテーマからすればわかります。免疫を強化するのだから、がんに効果があると思いたいところです。がんに効果があると感じさせる表現で販売されている他の健康食品は高価なものが多くて、エキナセアが原材料の健康食品は低価格のものが多かったので、できることなら安くて効果があるものを使いたいという気持ちはわかります。

しかし、エキナセアの免疫は風邪に対する効果であって、他の免疫の強化、少なくともがんに対する効果は確認されていません。免疫というキーワードを、自分の頭の中で、がんという自分の望みに合わせた効果に切り替えてしまった結果です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

代謝促進成分のL‐カルニチンのLはLevorotatoryの頭文字で、左旋性の意味があります。物質を通過する光の振動面を左に回転させる性質を表しています。これとは逆の右旋性もあって、立体異性体としてL型とR型に分けられます。立体異性体というのは、構造式は同じだが、原子の立体配置が違っているものを指しています。

カルニチンのL型、つまりL‐カルニチンには代謝促進成分として脂肪酸と結びついて細胞の中のエネルギー産生器官のミトコンドリアの膜を通過させる働きがありますが、R型には、そのような働きはありません。

カルニチンは必須アミノ酸のリシン(リジン)とメチオニンを材料にして肝臓で合成されるアミノ酸の一種で、体内でタンパク質の形にならない遊離アミノ酸の一種になっています。カルニチンという名称は、筋肉の中にある成分として発見されたことから、肉を意味するラテン語のcarnis(カルニス)にちなんで命名されました。Carnival(カーニバル)は謝肉祭のことですが、これもcarniから名付けられています。

L‐カルニチンは肉類の筋肉の中に多く含まれていて、成人では体内に20g(2万mg)ほどが含まれています。前回、1日に肉食によって60〜180mgを摂取していると説明しましたが、肉食が全体的に少ない日本人は体内の保持量が少なく、そのために脂肪酸の代謝能力が低いことが指摘されています。

立体異性体ということでは、同じ代謝促進成分のα‐リポ酸が例としてあげられます。α‐リポ酸にはS型とR型があり、体内で合成されるのはR型です。サプリメントにはS型もR型も使われていて、ともに体内で作用します。R型は胃液で分解されやすいために、サプリメントの種類としてはS型が多く使われています。しかし、S型は動物試験では害が確認されたことからペット用のサプリメントでは使用が禁止されています。人間の場合には、危険性を調べる試験が行われていないために、S型の使用が続いているという実態があります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

全身の血流を高めることは腸内環境を整えるためにも効果があります。血流を高めるためには運動するのがよいとされます。血流が高まると温かな血液が全身を巡り、これによって全身の臓器が温められることになります。

手足が冷える人は血液温度が低いようにも思われることもあるのですが、血液温度は人によって大きな違いはありません。日本人は血液温度が低めで、欧米人に比べると1℃ほども低くなっています。わずか1℃の違いと感じられるものの、日本人なら長袖の上に、もう1枚羽織りたくなるような気温でも欧米人は半袖でも平気ということは、来日している欧米人の服装を見るだけでもわかります。

皮膚の温度が高めだと、腸の温度も高くなります。腸は身体の内側にあっても、口から肛門までを一つの筒と考えると、身体の中ではなくて、外側であると認識されています。皮膚も腸壁も血管の端にあるので、同じような温度となっているのです。

腸の中には腸内細菌が棲息しています。腸内細菌のうちの善玉菌が多くなり、活発に働くと腸内環境がよくなり、便通もよくなって健康面でも向上していきます。これとは逆に、悪玉菌が多くなると便通が悪くなり、悪玉菌によって発生した有害物質によって健康面では低下していくようになります。

善玉菌、悪玉菌という区別についてですが、菌の中の生化学反応によって健康のために有益な代謝物が作られるものが善玉菌、健康のために有害な代謝物が作られるものが悪玉菌と呼ばれています。代謝物という言葉が使われていますが、全身の細胞の中で行われているエネルギー代謝とは違っています。

腸内細菌の活動には温度が重要で、善玉菌は腸内が温まることで増殖して、活動も活発になっていきます。欧米人と日本人の血液の温度の違いを生じさせているのは、体内で発生するエネルギー量の差で、その多くは細胞のミトコンドリアにおける脂肪代謝の違いが関係しています。脂肪酸をミトコンドリアの中に取り込むにはL‐カルニチンが必要で、欧米人は年齢を重ねてもL‐カルニチンが大きくは減りにくいのに対して、日本人は20代をピークに年齢を重ねるにつれて体内の蓄積量が減っていきます。

脂肪代謝によって全身のエネルギー代謝が盛んになることで血液温度が高まっていくので、L‐カルニチンは腸内環境を整えるために重要な役割をしているのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

ウォーキングは生活習慣病に対応する運動療法の基本となっています。歩くことによってエネルギー消費することで、体脂肪を減らし、血液中のブドウ糖や中性脂肪、コレステロール(悪玉コレステロールとも呼ばれるLDL)を減らすことによって、生活習慣病の予防と改善に役立てようとしています。そのためには、それぞれの生活習慣病によって効果が得られる歩行法を知り、それを実践することが大切になります。

ウォーキングを始めたときには平常時に比べると多くのエネルギーを、すぐに作らなければならないので、代謝(燃焼)しやすいブドウ糖を先に使います。ブドウ糖が中心になって代謝されるのは10分ほどです。そのため、血糖値を下げるためには、10分間のウォーキングを何度か繰り返す方法がすすめられます。

血糖値が高めの人は筋肉をつけるための強化運動も指導されることが多く、歩幅を広くした勢いのよい歩行は筋肉強化にも役立ちます。

血液中の中性脂肪が多い場合には10~15分を超える有酸素運動が必要で、30分以上のウォーキングがすすめられます。内臓脂肪がエネルギーとして使われやすいのは全力で運動をしたときの50~60%の負荷がかかった状態で、歩くスピードとしてはスタスタと腕を前後に大きく振りながら、歩幅も広くする歩き方が有効です。

LDLコレステロール値が高い人は、有酸素運動によってHDLコレステロールを増やすことでLDLコレステロールを減らすことができます。歩行数が1日に8000歩を超えるとHDLコレステロール値が顕著に増えています。

肝機能の強化には有酸素運動が有効で、毎日20分以上、心拍数が「(200-年齢)×60~70%」の強度でのウォーキングがすすめられます。

身体的な負荷を増やすためには中強度のウォーキングである速歩を取り入れますが、早く歩きにくい身体状況にある場合には2本のポールを使ったツイン・ウォーク(ノルディックスタイルのウォーキング)を採用しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕