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公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟は日本のボディビルの総本山で、全国に都道府県連盟が存在しています。日本ボディビル・フィットネス連盟は、公益財団法人日本健康スポーツ連盟と同じビルの別の階に本部があります。というのは、日本ボディビル・フィットネス連盟の会長と日本健康スポーツ連盟の理事長が一時期同じ方であったことが関係しています。

その両団体のトップであったのは玉利齊さんですが、通常は一つの団体の会長になると他の会長を降りるというのが普通のことであったのに、両団体のトップを長く務めていました。というのは、玉利さんは日本のボディビルの元祖で、他に代わる方がいないという存在でした。日本健康スポーツ連盟は健康とスポーツという異なる分野を結びつける活動であることから調整役として他に代わる方がいないという存在でした。

今は健康とスポーツは切っても切れない関係で、健康を担当する厚生労働省にも運動を担当する部署があり、運動・スポーツを担当する文部科学省も健康を担当する部署があって、お互いに協力をして推進しています。

しかし、日本健康スポーツ連盟が設立された当時は、健康は厚生省(現厚生労働省)、スポーツは文部省(現文部科学省)とはっきりと分かれていました。現在の健康とスポーツを融合させる先駆者的な団体として設立されたということです。

私は日本健康スポーツ連盟が公益財団法人に移行する時期に同法人の理事を務めていたので理事長から両団体の関係者を紹介してもらい、その人脈が今でも健康づくり活動の財産となっています。日本健康スポーツ連盟が調査・指導する厚生労働大臣認定運動型健康増進施設は筋肉トレーニングが重要な内容で、それは筋肉トレーニングのプロが揃っている日本ボディビル・フィットネス連盟との関係があったから大きく推進することができたということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

糖尿病というと、血液中のブドウ糖の量を示す血糖値が上昇することで診断されるので、ブドウ糖が含まれる糖質の摂りすぎによって発症するとされています。そのことは世界的に共通していることではあるものの、日本人の場合は少し違っています。血糖値だけでなくて、中性脂肪値が高まることでも糖尿病を発症して、悪化していくという特殊な体質の持ち主であることが指摘されています。

先にブドウ糖の摂取過剰によって糖尿病になるメカニズムを説明しておくと、血液中のブドウ糖が増えると、膵臓からブドウ糖を細胞内に取り込ませるホルモンのインスリンが分泌されます。これによって血糖値が下がっていきます。

膵臓はブドウ糖が多くなるほど、血糖値が高い状態が続くほどインスリンは多く分泌されます。ブドウ糖は重要なエネルギー源であるので、それを多く取り込んで、エネルギーを作り出すのは生命維持に欠かせないことです。そのためブドウ糖が多く体内に入ってくる間は、インスリンは出続けます。そして、膵臓の限界を超えたときに、急にインスリンの分泌量が大きく減ってしまいます。そのために血糖値が下がらなくなるのが糖尿病の始まりです。

膵臓は歴史的にインスリンを多く分泌させてきた場合には丈夫であり、機能も高くなっています。ところが、日本人は血糖値が大きく上昇して、しかも長時間に渡って血糖値が上昇し続けるようなことは歴史的になかったことから、膵臓の能力が低くなっています。それが欧米人に比べて少ない量の糖質摂取でも糖尿病を発症する理由となっています。

インスリンは余った糖質を肝臓の中で脂肪に合成するホルモンでもあります。また、インスリンは合成された脂肪(中性脂肪)を脂肪細胞の中に蓄積させるホルモンでもあります。

歴史的に肉食が多い欧米人や北方アジア人はインスリンが多く分泌される体質です。それに対して、日本人は多くのインスリンが必要ではなかったことから、肉食が増えて、脂肪の摂取量が増えると膵臓に大きな負荷がかかります。それが日本人の糖尿病を増やす結果となり、厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、国民の5人に1人が糖尿病か予備群となっているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

生活習慣病の改善には、エネルギーコントロールとエネルギー代謝が必要です。エネルギーコントロールは食事の摂りすぎ、偏りがある場合には、これを調整することを指しています。エネルギー代謝は、食事で摂ったエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を効率よくエネルギー化して、そのエネルギーを使って健康を維持することを指しています。

糖尿病を例にすると、いきなり医薬品(血糖降下剤)を使うようなことはありません(してはいけません、と言ったほうがよいのか)。

糖尿病は、食事療法と運動療法で改善するのが前提で、その効果が表れにくい場合に、初めて医薬品を使うこととなっています。血糖値が糖尿病と判断されるレベルまで高まった場合には、まずは食事と運動での改善が指導されます。ところが、それをしないまま医薬品を使う医師が少なくないのが実態です。

というのは、医師は治療法の指示をすることはあっても、実際の食事療法と運動療法の指導をするわけではないからです。医師の中には食事療法の栄養指導をする方がいないわけではないものの、積極的にやっている方はいません。“いません”と断定した言い方をしているのは、期待しても実現が難しい制度上の問題があるからです。

栄養指導は医療機関の管理栄養士の仕事で、それ以外の人(医師も)が栄養指導をしても保険点数がつかないので、稼ぐことができません。運動指導は理学療法士や健康運動指導士の仕事です。保険を使わない自費で実施することはあっても、高い金額がかかるのに、わざわざ医療機関で指導を受けようとは思わない人が多いのです。

医師が診断をして、処方を示して、そのあとに栄養指導、運動指導に回してくれればよいのですが、医薬品で治そうということが多いのは事実です。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

代謝促進成分のL‐カルニチンがサプリメントとして摂取できるなら、これまでの生活を続けたままL‐カルニチンを補えばよいと考えられがちです。しかし、L‐カルニチンの役割は脂肪酸を細胞のミトコンドリアに通過させることです。ミトコンドリアに取り込まれる脂肪酸が増えるだけで代謝が高まるものの、脂肪酸の取り込み量に応じて自動的にエネルギー産生が高まっていくわけではありません。

脂肪酸が多く取り込まれても、ミトコンドリアの中のTCA回路のエネルギー産生が進まなければ材料過多になります。自動車に例えると、ガソリン(脂肪酸)を多く入れても、エンジン(TCA回路)が盛んに動かなければ充分に走行(エネルギー産生)することはできません。TCA回路が盛んに働くのは運動をしたときです。

運動が不足していたら、なかなかやせないのと同じことですが、TCA回路の働きを高めるためには、身体を動かすことが必要で、L‐カルニチンを摂っているからと安心して、運動を減らす、食事も調整しないということではいけません。

脂肪酸の代謝には有酸素運動が有効となります。TCA回路にはブドウ糖も脂肪酸もアミノ酸もアセチルCoAという高エネルギー化合物に変化して取り込まれていきます。アミノ酸は体内のタンパク質を構成する重要な成分であるので、できることならエネルギー源としては使われるのは避けたいものです。

アミノ酸はブドウ糖と脂肪酸が不足したときに初めてエネルギー源となります。だから、脂肪酸が不足しないように、脂肪酸を通過させるL‐カルニチンが重要になるのです。

TCA回路では、アセチルCoAが変化したクエン酸から9段階の変化を経て、エネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)が作られています。そのときには酸素が必要で、酸素が不足していたのではエネルギー代謝が盛んになりません。だから、L‐カルニチンを使うなら合わせてウォーキングなどの有酸素運動も行ってほしいのです。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

参加者や受講者が知りたいことを話すのは講習会やセミナーの基本中の基本です。聞きたくもないことを1時間以上も座って聞かされるのは苦痛でしかありません。これは話をする立場のときには気づかないことではあっても、自分が聞く立場になれば簡単にわかることです。

面白く感じない話は、どんなに重要なことであっても、頭の中に入ってきません。入ったとしても、すぐに抜けてしまって、記憶に残ることもなくなります。そんな無駄とも感じるようなことに、貴重な時間を奪うようなことはあってはいけないはずです。講習会などの時間だけでなく、会場までの行き来の時間、そのための準備や後片付けなどの時間も無駄にしてしまうことにもなりかねません。

その簡単にわかることであっても、講師として話をするときには忘れてしまうこともあります。私が、そうだということではなくて、著名な先生、話が上手な先生にも多くいて、先生の話したいことが中心になってしまい、聞いているほうは放っておかれるということも、たびたび経験しています。

そんなときの参加者などの声を聞くと、「ためになった」「勉強になった」「楽しい時間が過ごせた」ということが多くて、本来伝えたかったであろう内容の評価や感想が聞かれないということがあります。

一番よいのは、聞きたいことと話したいことが一致していることで、講演会などの主催者がうまく調整していれば、話す側と聞く側のズレは起こらない、ズレがあったとしても少しだけで済むということになるはずです。

そういった講習会になるように、事前に何を聞きたいのか、それを叶えるためには何をすればよいのか、その打ち合わせの濃密さこそが満足度の高さに現れるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

発達障害の子どもには特徴的な感覚の偏りがみられ、中でも感覚過敏と感覚鈍麻が大きな特徴としてあげられています。五感の偏りは、発育につれて神経発達が進む中で、初めのうちは抵抗感があることであっても、五感の慣れから受け入れられるようになっていくものです。

味覚の酸味や苦味は有害な物質として判断される味であることから乳幼児には嫌われるものですが、食べ続けているうちに慣れていき、五味が重なった複雑な味わいを受け入れられるようになるのは通常の感覚です。

発達障害の感覚過敏は、栄養摂取の面でも大きく影響を与えます。その中でも特に影響が大きいのは味覚過敏です。味覚過敏の特性としては、以下のことがあげられます。

・特定の味(酸味、苦味、渋味、辛味、塩味)をすごく嫌がる

・味が違うことに敏感で、決まったものをずっと食べる

・味や食感が混じり合うことを嫌がる

・臭みのある野菜(きゅうり、トマトなど)が食べられない

・牛乳などとろみのある飲み物が飲めない

特定の食感に対する反応は味覚ではなく触覚の特徴的な反応で、ネバネバや揚げ物の衣のチクチク感が気になります。コロッケは衣が刺さるような感触が嫌で食べられないという子どもがいれば、衣は平気なのにコロッケの中身の感触のネバネバ、グチャグチャが嫌で食べられないということもあります。中には、キノコがプラスチックを口に入れたような感触で食べられない、衣の中に何が入っているか外からはわからないから食べられない、ということもあります。

煮物は一つひとつの食材は食べることができても、肉、じゃがいも、ニンジン、タマネギが一緒に煮込まれて出てくると、味が混じることで食べられない、食材の味がわからなくなるから食べられないということがあります。そのために、食材を目で確認して選択して食べられる肉じゃがは大丈夫でも、同じ食材が使われたカレーやシチューは食べられない、食べるように言われることに耐えられない、ということも、よくみられることです。

塩分は高血圧の原因であるとして、減塩運動が行われています。塩分さえ減らせば高血圧にならないのかというと、塩分調整によって効果があるのはナトリウム(食塩)感受性のある人で、その割合は高血圧の人の20%ほどでしかありません。それでも減塩を呼びかけるのは、ナトリウムが水と結合して血液量を増やすことで血管の圧迫を高めることと、血管の細胞にナトリウムが入ることで細胞内の水分が増えることによって血管が内側に膨らんで、血管が狭くなることがわかってきたからです。

塩分摂取の量は、厚生労働省の国民健康・栄養調査(平成元年度)によると、平均値は10.1g(男性10.9g、女性9.3g)で、男性は減少が大きくて、女性はゆるやかであるものの減少はしています。血圧は収縮期(最高)血圧は、低下傾向にあるといっても、ここ10年を見ると男女ともに大きな変化はありません。

高血圧症患者は全国で4300万人以上と推定されていて、日本人の3人に1人は高血圧という状況です。国民健康・栄養調査によると高血圧症の有病率は男性の約60%、女性の約40%にもなっています。高血圧患者は増える一方で、減塩運動によって全体的には血圧は下がっているようでも、発症する患者は増えていることがわかります。

高血圧が原因とされる心疾患(心筋梗塞、狭心症など)は全死因の第2位(がんが1位)となっています。脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)は第4位です。その間の第3位は老衰で、これは日本の超高齢社会(65歳以上の高齢化率は29.1%)が影響しています。

塩分摂取量が減っても高血圧症患者が増え、血管系の疾患での死亡者数が増えているのは、他の原因が大きいと考えられます。血圧は塩分のほかには、肥満、糖尿病、ストレス、過剰な飲酒、喫煙などがあげられています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

サプリメント・健康食品の摂取タイミングについては、表示を規制する法規によって表示することができません。摂取タイミングを明らかにできるのは医薬品だけで、サプリメント・健康食品については、いつ摂るのかの表示も禁止されていて、摂取タイミングによる摂取量を表示することはできません。

そのため、いつ摂っても効果があるのではないかと思われることがあるのですが、成分の性質によっては摂取タイミングが違うと、まったく効果がないことになります。

例えば脂溶性の成分は脂肪に溶けてから吸収されるので、脂肪がない状態で摂ったときには、素通りして、まったく吸収されないことになります。効果のある摂取タイミングは食事の後ということで、脂溶性ビタミンのビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKのほか、コエンザイムQ10などが該当します。

脂溶性に対するのは水溶性で、水に溶ければ吸収されるので、いつ摂っても吸収されます。そのため、摂取する成分が脂溶性なのか水溶性なのか、調べておく必要があります。

水溶性の成分としては、ビタミンではビタミンB群とビタミンCがあります。水溶性ビタミンは体内に保持されにくいものの、一般には24時間は保持されるので、どのタイミングでもよいので1日に1回摂っておけばよいわけです。

ビタミンB群のうちビタミンB₁とビタミンB₂が体内で24時間は保持されますが、ビタミンB₆とビタミンB₁₂は12時間ほどしか保持されません。ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂は細胞の中でエネルギーを作り出すときにセットで必要となります。そのため、不足するとエネルギー産生が低下することになります。

だから、ビタミンB₆とビタミンB₁₂が含まれた食品、もしくは含まれたサプリメントを摂る場合には、朝食と夕食のタイミングで摂ることがすすめられるのです。

メディカルダイエットは、特定非営利活動法人(NPO法人)日本メディカルダイエット支援機構が研究・実践している食事と運動、食事と入浴、運動と入浴の実施タイミングによって代謝を促進する方法を指しています。

食事と運動のタイミングでは、どちらを先に行うのか、つまり食事の後に運動をする場合と、運動の後に食事をする場合で、エネルギー代謝が変わってきます。より代謝を促進させる方法は運動の後の食事で、空腹時に運動をすることで筋肉を増やしてエネルギー代謝を高め、体脂肪として蓄積される体脂肪を減らすことができます。

詳しいメカニズムについては別の機会に紹介していきますが、「食事×運動」の組み合わせで同じ食事量、同じ運動量であっても、どちらが先かによってエネルギー代謝が促進される場合と、逆にエネルギー代謝が低下する場合とがあるのです。「食事×入浴」、「運動×入浴」の組み合わせでも、同様のことが起こります。

その代謝を高めるタイミングの結果を、さらに高めてくれるのが代謝促進のサプリメントであるL‐カルニチンです。代謝促進成分には他にα‐リポ酸、コエンザイムQ10、ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂などがあります。その中でメディカルダイエットの代謝促進にL‐カルニチンを用いるのは、日本メディカルダイエット支援機構の王堂哲副理事長がL‐カルニチン研究の第一人者で、エネルギー代謝促進の研究者としても成果をあげているからです。

L‐カルニチン以外でも、使い方によってエネルギー代謝を高める方法はあるのかもしれないのですが、自分たちで研究して、その成果を確認しているから安心して伝えることができるものです。そして、代謝促進によるメディカルダイエットを望む方々の期待に応えることができるとの確信のもとに、実践の活用法を提供しています。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

血糖値を上昇させるのはブドウ糖です。血糖は血液中のブドウ糖のことで、食品に含まれているブドウ糖が多いほど血糖値は上昇します。ブドウ糖以外の糖類は血糖値を上昇させないので、果糖が多く含まれる果物(フルーツ)を選ぶようにと、よく言われます。

果物に含まれる糖質の割合は、種類によって違うものの、果糖が50%、ショ糖が20%、ブドウ糖が15%ほどとなっています。ショ糖というのはブドウ糖と果糖が同じ割合で結合したもので、その代表的なものは砂糖です。ショ糖の半分がブドウ糖だとしても、合わせて25%なので、果物なら血糖値が上昇しにくくて、糖尿病の予防にもダイエットにもよいとされます。

血液中へのブドウ糖の吸収の度合いを示すGI値はブドウ糖を100とした場合の割合で示されますが、それでみると果糖は20と、5分の1の値となっています。果糖の割合が多ければ、それだけ太りにくいということがわかります。

果糖はフルクトースとも呼ばれる単糖で、果物やはちみつに多く含まれます。果糖はブドウ糖の1.4倍ほどの甘みがあり、砂糖の1.2〜1.7倍の甘み(糖度)があります。

それなら安心して甘い果物を食べることができそうな感じもしますが、最近では品種改良によってブドウ糖の割合が増えた果物も増えています。特にブドウ糖の割合が増えているのは桃やブドウです。ブドウ糖が半分にもなっている品種も増えています。フルーツ王国の岡山に住んでいて、特に甘い果物を食べる機会が多いと、果物を食べれば大丈夫とは言いにくくなっています。

果糖が多いのはスイカや梨などの水分が多く含まれるものです。果糖は甘いものだから、甘くても安心して食べられるというのは今や常識ではなくなってきているので、そのことを知って果物選びをしてほしいのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕