投稿者「JMDS」のアーカイブ

広く健康に関わる記念日について紹介します。

10月25日 JA全農にいがたが新潟産のコシヒカリ、こしいぶきが、いい米の代表であるとして、い(1)いお(0)米、に(2)いがた(5)コシヒカリ、こしいぶきの語呂合わせで「新潟米の日」と制定。セントラルフーズ(長野県松本市)が信濃の国カレーのPRを目的に、長野県の県歌「信濃の国」が1900年10月25日に長野県師範学校の創立記念大運動会で女子生徒の遊戯に初めに使われたことにちなんで「信濃の国カレーの日」と制定。毎月25日は「プリンの日」(オハヨー乳業)、「歯茎の日」(佐藤製薬)。

10月26日 全国果樹研究連合会カキ部会が明治28年10月26日に正岡子規が奈良旅行をした際に「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」と詠んだことから「柿の日」と制定。愛知県製麺工業協同組合が食欲の秋の10月と、きしめんのツルツル感を2(ツ)6(ル)の語呂合わせで「きしめんの日」と制定。アサヒ緑健(福岡県福岡市)が10を英語のIO(アイオー)と読むことから青、26を汁と読む語呂合わせで「青汁の日」と制定。名糖産業(愛知県名古屋市)がアルファベットチョコレートはひとくちチョコ(一口)で10、アルファベットが26文字であることから「アルファベットチョコレートの日」と制定。武重本家酒造(長野県佐久市)が、ど(10)ぶろく(26)の語呂合わせで「どぶろくの日」と制定。フルタ製菓(大阪府大阪市)が柿もチョコレートも10月が最盛期で、柿の日にちなんで「フルタの柿の種チョコの日」と制定。JA全農あおもりが米の実りの10月と、つがる(2)ロマン(6)の語呂合わせで「青森のお米つがるロマンの日」と制定。毎月26日は「プルーンの日」(サンスウィート・インターナショナル日本支社)、「風呂の日」(東京ガス)。

10月27日 1931年10月27日に走り幅跳びの南部忠平、三段跳びの織田幹雄が日本人として初めて世界記録を樹立したことから「世界新記録の日」と制定。毎月27日は「ツナの日」。

10月28日 鰹節の燻乾カビ付け製法を考案した江戸時代の紀州藩の漁民・角屋甚太郎の命日の1707年10月28日にちなんで太鼓亭(兵庫県宝塚市)が「おだしの日」と制定。Aito&Co(愛知県名古屋市)が台湾のスイーツ豆花の普及のためにトウ(10)ファ(28)の語呂合わせで「豆花記念日」と制定。毎月28日は「にわとりの日」(日本養鶏協会)。

10月29日 日本食鳥協会が国産とり肉のPRのために干支の10番目が酉であることから10月、肉(29)の語呂合わせで「国産とり肉の日」と制定。花王が育毛ト(10)ニック(29)の語呂合わせで「トニックの日」と制定。ニューグランド(神奈川県横浜市)がドリアを考案した初代総料理長がスイスから来日した1927年10月29日にちなんで「ドリアの日」と制定。東和コーポレーション(福岡県久留米市)が、て(10)ぶ(2)く(9)ろの語呂合わせで「てぶくろの日」と制定。毎月29日は「ふくの日」(日本アクセス)、「Piknikの日」(森永乳業)、「クレープの日」(モンテール)、「肉の日」(都道府県食肉消費者対策協議会)。

10月30日 日本リラクゼーション協会が総務省の日本標準産業分類にリラクゼーション業(手技を用いるもの)が新設された告示日の2013年10月30日にちなんで「リラクゼーションの日」と制定。日本たまごかけごはんシンポジウム実行委員会が第1回シンポジウムの開催日の2005年10月30日にちなんで「たまごかけごはんの日」と制定。毎月30日は「サワーの日」(宝酒造)、「EPAの日」(日本水産)、「みその日」(全国味噌工業協同組合連合会)。

10月31日 出雲観光協会がぜんざい発祥の地とされる出雲地方では旧暦の10月を神在月と呼んで、神在(じんざい)もちを振る舞ったことから神在月(出雲以外では神無月)の10月で、ぜん(10)ざい(31)の語呂合わせで「出雲ぜんざいの日」と制定。毎月31日は「菜の日」(ファイブ・ア・デイ協会)。

L‐カルニチンが脂肪酸のエネルギー代謝、α‐リポ酸がブドウ糖のエネルギー代謝に作用する代謝促進成分であり、コエンザイムQ10がTCA回路の代謝促進の補酵素ということで、この3種類の成分が医薬品成分から食品成分として使用することが許可されたときに、3種類を組み合わせたダイエット用サプリメントが数多く登場しました。

コエンザイムQ10、L‐カルニチン、α‐リポ酸は、それぞれ働きが異なり、複合的に作用することで脂肪酸とブドウ糖のエネルギー化が進むことで、ダイエット効果が得られるというのは当たり前の考えです。エネルギー代謝が進むとTCA回路で作り出されるエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)が増えて、それだけ細胞内で生化学反応を起こすエネルギーが増えることになります。

3種類の代謝促進成分を一つのサプリメントに使って、一度に摂取するのは効果的であるように思えても、そう簡単にはいかないのがサプリメント成分の難しいところです。

コエンザイムQ10は脂溶性の性質があり、胃の中に脂肪があることによって溶けて吸収されるようになります。胃の中に食べたものがない空腹時に摂ると小腸で吸収されずに、素通りすることになります。だから、食事の前後に摂るべき成分ということになります。

α‐リポ酸は水溶性成分であるので、いつ摂っても吸収されるように思われますが、胃液で分解されやすくなっています。分解されたらα‐リポ酸ではなくなることから、胃液が分泌されていない空腹時に摂る必要があります。コエンザイムQ10とα‐リポ酸は摂るべきタイミングが異なっているので、同時に摂る組み合わせは向いていないことになります。

L‐カルニチンは水溶性で、いつ摂っても吸収されるのですが、食事の内容によって吸収率が異なります。L‐カルニチンは肉に含まれる成分で、動物性たんぱく質と相性がよく、動物性たんぱく質が多く含まれる肉、魚、卵などの食事の前後に摂ることがすすめられます。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

生活習慣病の中でも高血圧、糖尿病、脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症)は医薬品を使うときには食事療法と運動療法が重要になります。この両方の療法なしに医薬品だけを使っても効果が現れにくく、治療に期間がかかる、むしろ悪化するということにもなりかねません。

これは火事場の消火活動と同じようなことで、火事が起こりにくい状態にしておく、もしも火事が起こったとしても燃え広がらないように整えておくということをしておかないと、初期消火の段階で消せなくなります。そして、一気に燃え盛ってしまうことにもなります。

生活習慣病についての“火の用心”といえば、その原因になる塩分(ナトリウム)、糖質、脂質の摂取を控えることになります。火の用心がうまくいかなかったとしても、初期消火ができるように食事での注意が重要になります。これも“火の用心”の範疇です。

その用心のための栄養指導は、治りやすい状態にすることから、医師にとっても重要になるはずですが、日本の医師は栄養指導を積極的には行いません。“積極的に”どころから、まったく手をつけない医師も少なくありません。それは医師の問題というよりも、教育や医療制度が大きく影響しています。

医師を養成する大学は82校ありますが、その中で栄養学講座があるのは25校だけです、それも必修ではなくて選択科目となっています。栄養学講座がある大学でも、そのほとんどは栄養不足による発症を学ぶだけで、栄養学を全体的に学んでいるわけではないのです。

公立病院や大学病院などの大きな医療機関の医師なら、管理栄養士から栄養学を学ぶことも可能です。しかし、医師の仕事をしながらの学びなので大変な努力が必要となります。

そのような状態になっているのは、医師が栄養指導をしても保険点数がつかない医療制度だからです。保険点数がつくのは医療機関の管理栄養士による栄養指導だけです。
なぜ、このようなことを知っているのかというと、この制度を立ち上げるときに活躍した国立病院出身で、日本栄養士会の理事長も勤めた管理栄養士が、私の栄養学の師匠で、その先生が主宰する病院栄養管理研究所で私は主任研究員を務めて、身近で学んでいたからです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

未病というと、「未だに病ならず」ということから“病気ではない状態”を指すように思われるかもしれませんが、病気でも健康でもない間の状態というのが研究者の共通認識です。

未病研究の中心となっている日本未病学会は医師をはじめとした医療関係者だけでなく、栄養や運動、東洋医学までを含めた病気にさせない方法の研究と実践に取り組んでいる方々で構成されています。

その日本未病学会の会員として、私は初代、二代目の理事長と交流して勉強をさせてもらい、未病のガイドラインにも協力をしてきました。ガイドラインは未病の定義から始まり、生活習慣病の予防と改善のための検査と治療の基準も示しています。

初代理事長は東京大学医学部教授、二代目理事長は慶應義塾大学医学部教授であったこともあって、健康と病気の間に未病の時期を新たに創設するとともに、東洋医学的な発想での西洋医学の研究を進めてきました。

未病と病気の違いは、自力で改善できるかどうかが判定基準となっています。病気は、医療に頼りきりにならなければ改善ができず、健康な状態に戻れなくなった状態を指しています。未病は、医薬品などを使ったとしても、食事や運動、生活改善などによって健康の段階に戻ることができる状態を指しています。

この考え方からすると、糖尿病は未病の段階です。糖尿病は食事療法、運動療法を前提として、それだけでは血糖値が下がらない場合に医薬品(血糖降下剤)が使われます。これは未病の考えというよりも、西洋医学としての糖尿病治療の基本的な考えです。それにも関わらず、食事指導も運動指導もないままに医薬品だけで対応しようとする医師が存在しているのが事実です。

糖尿病は未病での治療範囲で、ここで進行が止められずに合併症の網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化まで進んでしまったら病気となります。糖尿病に限らず、初期段階では生活習慣病は未病の範疇での対応が可能だということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

「信じる者は救われる」というのはキリスト教から発した言葉で、イエス・キリストを信じたことによって、神様から罪のない人間と認められるという意味で使われます。私の場合は「信じる者は掬われる」ということを経験して、救われない気持ちになったことがあります。何を掬(すく)われたのかというと足元で、正確に表現すれば「信じた自分は足元を掬われた」ということになります。

「信じる者は救われる」の主体は自分です。なぜ足元を掬われることになったのかというと、信じるに値しない人のことを信じて行動をしたからです。どんな行動かというと、東京での仕事を引き払って、家族ごと岡山に移住しました。家族の3人が新たな仕事が与えられるということで、両親を含めて5人での移住でしたが、約束していた仕事が始まることはなく、足元を掬われて全部が崩れてしまいました。

信じるに値する人との仕事として岡山で新たに始めたことは、まだ信じてよいのか見極めがつかないことで、また「信じる者は掬われる」という状況になっている人もいます。そのために稼げない状況になって、またも家族に迷惑をかける結果になっています。

結局は、自分を信じて、自分が信じたものを推進していくしかないという考えに行き着いて、結局は東京で実施していたメディカルダイエット研究に基づいたことを、岡山で必要と感じてくれている人とだけ一緒に動くことでした。

メディカルダイエットはエネルギー代謝科学をベースにしていて、健康になるために全身の細胞で多くのエネルギーを作り出す手法を研究しています。その研究成果が、求める人にとってはダイエットであり、人によっては健康づくり、場合によっては生き方の指導にもなっていますが、どの場合であってもエネルギー代謝の促進は重要なことです。

そのために、代謝促進成分のL‐カルニチンを活用したエネルギー代謝の促進についても紹介、講習しています。日本メディカルダイエット支援機構の副理事長はL‐カルニチン研究の第一人者の薬学博士で、理論講習、運動などの実践法、そしてL‐カルニチンによる代謝促進、自分がやってきたことを信じて多くの人に伝える活動をしています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

L‐カルニチンが医薬品成分だけでなく食品成分としても使用することができるようになったのは2002年のことです。サプリメントの素材にも使われ、代謝促進の効果が期待されたときに、水を差すような発表がありました。

それはL‐カルニチンをサプリメントとして使っても、脂肪のエネルギー代謝が高まらないという海外の研究報告でした。サプリメントや健康食品に否定的な医師などが、これを示して役に立たないというようなことを盛んに言い出したことがあります。

しかし、それはいつしか終息しました。海外での実験と、日本人を対象にした実験では結果が異なることがわかったからです。海外の研究は欧米人を対象として行われたものです。L‐カルニチンは肉に多く含まれ、中でも羊肉と牛肉に多く含まれます。羊肉のマトンでは100gあたり200mg、牛肉は60mg、豚肉は35mgとなっています。

体内のL‐カルニチンの量のうち、欧米人は肉食から3分の2以上も摂っていて、体内で合成されるのは3分の1ほどとなっています。肉食が多い欧米人は体内に多く蓄積されているので、サプリメントとしてL‐カルニチンを摂っても効果が出にくいのです。それに対して日本人は肉食が少ないので、L‐カルニチンを摂取すると効果が出やすくなります。

肉類には飽和脂肪酸が多く含まれ、飽和脂肪酸は血液をドロドロにして、動脈硬化のリスクを高めることが知られています。欧米人はL‐カルニチンが多いことから、脂肪の代謝がよくて、血液温度が高くなります。体内で発生したエネルギーのうち半分ほどは体温の上昇と維持に使われているからです。血液温度が高いために脂肪が固まりにくくて、飽和脂肪酸が多い割に欧米人は動脈硬化のリスクが低くなっています。

それに比べると日本人はL‐カルニチンが少ないことから血液温度が低めで、欧米人に比べて1℃ほどは低くなっています。血液温度を高めるために肉を多く食べる必要はなくて、L‐カルニチンをサプリメントとして摂ることで対応できるということです。

〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

予防医学は医師だけでなく、薬剤師も取り組んでいます。機能性食品を研究して、これを予防医学に役立てようと考えた京都大学出身の薬学博士がいます。後に健康分野での講演、テレビ番組出演、書籍の執筆・監修などで有名になった久郷晴彦医学博士です。

その逸話ですが、当時の京都大学の医学部には医学科と薬学科があり、基本を学んだあとに進路を選択するという流れとなっていました(現在は医学部医学科、薬学部薬学科です)。

学生のときに、病気にさせない予防医学を目指したいということを担当教授に伝えたところ、手酷く叱られました。「医者の仕事を減らすつもりか」と。他にも理由はあったようですが、患者が減ると困る医師ではなく、医薬品と食品で患者を減らす薬剤師の道へと歩み始めたとのことです。

医薬品というのは病気になってから使われるもの、という印象があるかもしれませんが、初期段階で使われる医薬品は予防の範疇となります。糖尿病を例として話を進めますが、血糖値が上昇しすぎる糖尿病は血糖降下剤を使うことで改善ができます。糖尿病で亡くなるようなことはないものの、進行すると網膜症、腎症、神経障害が起こります。この3つは三大合併症と呼ばれます。合併症さえ出なければ、糖尿病でなかったのと同様に過ごすことができます。

合併症が起こらないように、初期段階で医薬品を使うことのほかに、食事療法と運動療法も必要になります。これは高血圧症でも脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症)でも同じことがいえます。血圧が高いだけ、中性脂肪値やLDL値が高いだけという段階で対処すれば心疾患(心臓病)や脳血管疾患まで進むことなく、元の状態に戻すことができるわけです。

高血圧症も脂質異常症も食事療法と運動療法が重要ですが、中でも糖尿病は食事療法と運動療法を前提として医薬品が使われるのが大原則です。しかし、実際には食事療法も運動療法もなしに、医薬品が出されることは当たり前のように行われています。

食事療法には栄養学的なことだけでなくて、不足する成分を摂取することも含まれていて、久郷晴彦先生は、そこにアプローチしました。ちなみに久郷先生は、私の義父です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

細胞のエネルギー代謝で不完全燃焼状態になると活性酸素が発生すると前回紹介しました。完全燃焼をすれば活性酸素が発生しないということで、そのために何をすればよいのかという研究が重ねられました。その中で解明されていったのが、脂肪代謝で、それを促進させることができる代謝促進の化合物であるL‐カルニチンの有効性でした。

L‐カルニチンは、必須アミノ酸のリシンとメチオニンから体内で生合成される化合物で、エネルギー産生の小器官であるミトコンドリアに脂肪酸を通過させるときに、脂肪酸と結びついて運ぶ役割をしています。重要な化合物ではあるものの、生合成のピークは20歳代前半で、それを過ぎると合成量も体内の蓄積量も減少していきます。年齢を重ねると代謝が低下していく大きな原因がL‐カルニチンの減少なのです。

ミトコンドリアに取り込まれなかった脂肪酸は、余分なものとして肝臓で中性脂肪に合成されて、脂肪細胞の中に蓄積されていきます。そのために、以前と同じ食事量、同じ運動量であっても体脂肪が増えていくようなことになるわけです。

L‐カルニチンは以前には医薬品成分でしたが、2002年に食薬区分の変更で食品成分としての使用も厚生労働省によって許可されました。それを働きかけたのは国際的な製薬企業のロンザ社の日本法人で、現在ではL‐カルニチンの国内シェアの8割を占めています。国内での普及に努めたのは同社のニュートリション部長であった王堂哲薬学博士で、王堂先生は日本メディカルダイエット支援機構の副理事長も務めています。

L‐カルニチンを摂取することで脂肪酸のエネルギー代謝が高まると同時に、活性酸素の発生を減らすことが20年以上の研究で明らかにされています。

L‐カルニチンは一般にはダイエット成分として認識されていますが、正しくはエネルギー代謝促進成分です。代謝促進によって活性酸素の発生を減らすだけではなくて、細胞で発生したエネルギーは細胞内で活性酸素を消去するときのエネルギーとしても使われます。つまり、L‐カルニチンは重要な抗酸化成分でもあったということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

体重計で測定する時代には体重を測定するだけでした。そこから体脂肪計に進んだときには、体重とともに体脂肪率も測定することができました。そして、今は体組成計となり、体脂肪率だけでなくて、内臓脂肪量、筋肉量、BMI、基礎代謝量、体水分量、体内年齢なども測定することができるようになりました。

BMIはBody Mass Indexの略で、体格指数と略されています。「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で計算することができます。BMIは22を標準としています。日本人のBMIは22のときに生活習慣病が少なく、健康であることから標準値として採用されています。

このように多くの数値が測定できるのですが、いまだに体重の増減に反応して、体重が増えた、減ったということに一喜一憂する人が少なくありません。体重が減るということは、一般には体脂肪が減ることが想定されています。ところが、体内の水分が減って体重が下がることで、体脂肪は減っていなくても、体重が下がることがあります。体内の水分の割合は60%ほどもあり、この水分が減るだけで体重は大きく低下していきます。

体重が減ることだけが目的であれば、水分量が減ることでも喜ぶことができるものの、あくまでダイエットで減らしたいのは体脂肪です。体重の減少とともに、どれくらい体脂肪が減ったのかを知らないことには、体重減少に喜んでばかりもいられなくなります。

水分を減らして体重を減らすと、3〜4kgを減らすのは簡単にできます。その分だけの体脂肪を減らすとなると、体脂肪1kgあたりのエネルギー量は約7200kcalなので、4kgなら2万8800kcalとなります。1日に摂取するエネルギー量が2000kcalだとすると14日以上のエネルギー量になります。こんなにも多くのエネルギーを消費するとしたら、フルマラソン1回分の平均の消費エネルギー量が2400kcalとされているので、1日にフルマラソンを12回しなければならないことになります。

そんなことは不可能なので、水分量の減少によって体重が減ったことは、簡単にわかるかと思います。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

日本には“火の用心”という素晴らしい文化があります。火事になってから消すことに力を注ぐだけではなくて、火事にならないように心がけ、見回りをすることの大切さを日本人は理解しています。江戸時代の町火消しのいろは四十八組(江戸市中)も深川本所十六組も、火事場で活躍するとともに、家事を起こさない火の用心の夜回りを繰り返していました。

ひとたび発生すると町中を焼け尽くすような大火事になって家屋敷ばかりか江戸城の天守閣も焼かれたほどで、さらに多くの命を奪うことにもなる恐れがあるからで、手遅れにならないようにすることこそが重要と考えられていました。

落語に「手遅れ医者」という演目があります。なんでも手遅れにしてしまう医者がいて、屋根から落ちた怪我人に対して手遅れだと言います。落ちて、すぐに連れてきたと言うと、「落ちる前に連れてこないと」と応えるという小噺です。

大事(おおごと)になる前に対処しないといけないということで、予防医学を示唆するような話です。その屋根から落ちる前に対処しようという考え方をするのが、私が付き合ってきた医療系学会の先生方です。それは日本未病学会を創設したメンバーで、2代目の理事長は慶應義塾大学医学部の教授を務めた循環器医でした。

大学病院に若手医師として勤めていたときに対応したのは心臓病の急患で、救急処置で命は救えたものの障害が残り、重度の障害者を増やすだけという結果から、予防医学に目覚めたということです。病院には予防医学という診察分野はなくて、特に予防が重要である高齢者を対象として、老年科、老年内科などを立ち上げた慶應義塾大学病院や東京大学病院の教授などが未病医学を推進させていきました。

その活動を近くで見てきて、また活動の支援をしてきて、これを病院以外でも実施できないかと考えたことが、後の「健康・火の用心」の活動へとつながっていきました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕