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体脂肪を分解するには、身体を動かすことが重要で、多くの酸素を吸い込んで、その酸素を使ってエネルギー化させていきます。目覚めている間なら、意識して身体を動かすことで脂肪酸をエネルギー化する脂肪代謝を進めていくことができます。

これに対して、寝ている間だと身体活動は大きく低下します。それと同時に脂肪細胞に蓄積された中性脂肪を分解する能力も低下して、脂肪酸をエネルギー化することもできにくくなります。

では、寝ているときには脂肪代謝は進んでいないのかというと、寝ているときにも脂肪酸が35%、ブドウ糖が65%くらいの割合でエネルギー源として使われています。このブドウ糖は血液中にある血糖(血液中のブドウ糖)で、まずは血糖が使われます。血糖が不足してきたときには、筋肉と肝臓に蓄積されているグリコーゲンを分解してブドウ糖を補っています。

これに対して脂肪酸のほうは、血液中に脂肪酸として流れているものは多くはありません。血液中の脂肪酸の多くは食事をして吸収されたもので、寝ている間は食事をしていないので、脂肪酸の量は少なくなっています。もう一つ、脂肪酸を補うルートは脂肪細胞に蓄積されている中性脂肪を分解する方法です。中性脂肪は脂肪酸が3つ結びついたもので、これを分解して脂肪酸にするときには通常ではアドレナリンが必要となります。

寝ている間は身体を動かしていないので、興奮作用があるアドレナリンが分泌されていません。では、どのようにして脂肪酸を補うのかというと、その役割をしているのがコルチゾールです。コルチゾールは副腎皮質から分泌されるホルモンで、心身のストレスが高まると急激に分泌が増えることからストレスホルモンとも呼ばれています。

強いストレスを受けているときには、その状態から逃げ出さないといけないので、多くのエネルギーを作り出すために脂肪酸をエネルギー化させる必要があります。コルチゾールを多く分泌させてエネルギー化を進めていくためには起きている必要があります。ところが、寝ている間には、そのような状態にはなっていません。

そこで就寝中にはコルチゾールが分泌されて、脂肪の分解が進むようになっています。コルチゾールが盛んに分泌されるのは深夜の2〜4時で、この時間帯に熟睡していることが必要になります。そして、分泌後に体内でコルチゾールが濃くなっているのは起床前の時間帯となっています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

広く健康に関わる記念日について紹介します。

9月27日 国際連合(国連)が観光にまつわる外出、外食などが健康増進に役立つということで「世界観光デー」と制定。お菓子のみやきん(青森県七戸町)が献上銘菓・駒饅頭を1908年9月27日に皇太子(大正天皇)が牧場を訪問したときに酒饅頭を駒饅頭と命名したことを記念して「お菓子のみやきん駒饅頭誕生日」と制定。毎月27日は「ツナの日」。

9月28日 サロンドグレー(大阪府大阪市)が、く(9)つ(2)や(8)の語呂合わせで「くつやの日」と制定。杉本屋製菓(愛知県豊橋市)がグー・チョキ・パーの形のまけんグミの普及でグー(9)チョキ(2)パー(8)の語呂合わせで「まけんグミの日」と制定。毎月28日は「にわとりの日」(日本養鶏協会)。

9月29日 鳥取県牛肉販売協議会が、わ(0)ぎゅう(9)に(2)く(9)の語呂合わせで「とっとり0929(和牛肉)の日」と制定。日本招猫倶楽部が来る(9)福(29)の語呂合わせで「招き猫の日」と制定。毎月29日は「ふくの日」(日本アクセス)、「Piknikの日」(森永乳業)、「クレープの日」(モンテール)、「肉の日」(都道府県食肉消費者対策協議会)。

9月30日 ハウス食品がク(9)ミン(30)の語呂合わせから「クミンを使ったスパイスだけでカレーを作る日」(略して「クミンの日」)と制定。ドミノ・ピザジャパンが初めて宅配ピザを行った1985年9月30日にちなんで「宅配ピザの日」と制定。毎月30日は「サワーの日」(宝酒造)、「EPAの日」(日本水産)、「みその日」(全国味噌工業協同組合連合会)。

10月1日 全日本酒造組合中央会が新米の酒造りが10月から始まり、酒造年度が10月1日から始まることから「日本酒の日」と制定。全日本コーヒー協会がコーヒー年度が10月1日から始まることから「コーヒーの日」と制定。伊藤園が豊臣秀吉の北野の大茶会の開催日にちなんで「日本茶の日」と制定。アサヒ飲料が10月1日を1001に見立てて、せんいちと読む語呂合わせで「食物せんいの日」と制定。昭和産業が世界で初めてアメリカで天ぷら粉を販売した1960年10月にちなみ、月の最初の日ということで「天ぷら粉の日」と制定。フジパンが、たまご蒸しパンを十五夜・十三夜のお月見シーズンに食べてほしいということで、その日に近い10月1日を「たまご蒸しパンの日」と制定。敷島製パンが超熟が販売された1998年10月1日にちなんで「超熟の日」と制定。エスティローダーグループが乳がん早期発見月間の初日の10月1日を「ピンクリボンの日」、「乳がん検診の日」と制定。資生堂プロフェッショナルが頭(10)皮(1)の語呂合わせで「頭皮ケアの日」と制定。味のちぬや(香川県三豊市)がトン(10)カツ(勝つ=1番)の語呂合わせで「トンカツの日」と制定。小倉屋山本(大阪府大阪市)が塩ふき昆布の元祖のえびすめが販売された1945年10月1日にちなんで「塩ふき昆布(えびすめ)の日」と制定。毎月1日は「あずきの日」(井村屋グループ)、「釜飯の日」(前田家)。

10月2日 日本豆腐協会が、豆(10)腐(2)の語呂合わせで「豆腐の日」と制定。日本なわとびプロジェクトが跳(10)び(2)の語呂合わせで「跳びの日」と制定。カルビーが1をスプーン、0を皿、グラノーラの原料のオーツ麦(02)の語呂合わせから「グラノーラの日」と制定。日本杜仲研究会が杜(10)仲(2)の語呂合わせで「杜仲の日」と制定。

10月3日 介護医療食品のフードケアが誤嚥防止の普及のために、と(10)ろみ(3)の語呂合わせで「とろみ調整食品の日」と制定。榮太棲總本舗が榮太棲飴の生みの親の細田栄太郎の誕生日にちなんで「榮太棲飴の日」と制定。クオリティライフ(和歌山県白浜町)がトルコ産のエクストラバージンオリーブオイルを飲む習慣による健康の提案からトルコ(10)サンシャイン(3)の語呂合わせで「飲むオリーブオイルの日」と制定。ドイツパン研究会が1990年に東西ドイツがされた日にちなんで「ドイツパンの日」と制定。日本洗浄技能開発協会が1000(せん)は10の3乗(じょう)であることから「洗浄の日」と制定。毎月3日は「くるみパンの日」(カリフォルニアくるみ協会)、「みたらしだんごの日」(山崎製パン)。

ダイエットは既製品ではなくて、オーダーメイドであるべきだという考え方をしています。オーダーメイドといっても基本中の基本である生理学的な仕組み、食事と運動によるエネルギー代謝だけは押さえておいて、続けやすく、結果が出るアレンジを加えていくことをダイエットでデザイナー講習では重視しています。

ダイエットデザイナーの講習としては、以下の流れとなっています。
1)身体的な特徴と生活の特徴をチェック表で確認
・摂取エネルギーの計算(厚生労働省資料)
・食生活チェック表
・食行動質問表
・100kcal(キロカロリー)食事判定
・肥満遺伝子判定

2)これを基に、できることとできなことを明らかにしたうえで、それぞれの人に合ったダイエット法をデザインしていく方法を伝える
・100kcal単位の運動の種類と時間
・効果的に体脂肪を減らす有酸素運動

3)微調整の方法(入浴、食事と運動、自律神経調整……)

ダイエットデザイナー資格を取得するには、ダイエットデザイナー養成講習(4回)を受講して、修了することでダイエットデザイナーと認定します。
講習テキストは、メディカルダイエットアドバイザー認定講習をベースにしたオリジナルテキストとしています。

・講座1:ダイエット成功のために自分の状態を正確に知る
・講座2:適した食事量とバランスを知る
・講座3:100kcal単位の運動・生活活動の実践
・講座4:個人に合わせた微調整法
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

栄養分野の研究は、誕生後の授乳期間から始まって、最後の最後とされる自分で食べられなくなって流動食や点滴の状態になるまで、長い期間を対象としています。その中でも中心となっているのは、成長期から更年期までの普通に食べる時期となっています。この期間でも、疾病に対応するのが臨床栄養で、栄養学を学ばせてくれたのは臨床栄養の管理栄養士と臨床医でした。

日本臨床栄養協会を立ち上げた病院栄養士の代表は国立病院の管理栄養士・栄養士のトップで、一時期は日本栄養士会の理事長も務めていました。その関係から日本臨床栄養協会の広報に携わり、日本臨床栄養協会と日本臨床栄養学会が合同で研究大会を開催していたこともあって、日本臨床栄養学会の広報にも携わりました。

後に日本臨床栄養学会の理事長となった板倉弘重医薬博士と、日本臨床栄養学会の理事と日本未病学会の理事長を同時に務めた都島基夫医学博士は、東京にいたときの主治医をお願いしていました。板倉先生は東京大学から国立健康・栄養研究所の臨床栄養部長となり、都島先生は慶應義塾大学の教授を務めて、珍しい存在の未病外来を担当していました。

こういった臨床栄養の人脈もあって、岡山に移住してから発達障害児に関わる仕事を始めて(発達障害児支援施設を運営するNPO法人の監事、発達障害による学習障害児のための学習塾を運営する一般社団法人の監事)、臨床栄養を発達障害の改善のために役立てることを目指して、新たな研究を始めました。

実際に発達障害児の実態、栄養の実態と問題点が明らかになって、その改善のために東京人脈の研究を活かそうとリサーチを始めて愕然としました。教科書的な発達障害児向けの専門の書籍も資料も存在していなくて、あるのは医師や栄養士、発達支援の専門家による一般書だけだったからです。臨床栄養的に見ても、こんなことを書いてよいのか、ということもあれば、子どもの心身の成長、栄養の基本からはずれたことが平気で書かれていて、これでは混乱させるだけ、悪影響を与えかねないということも何度も目にしました。

本来なら、研究成果は全国に発信して、変革を起こさなければならないのかもしれませんが、岡山に住んでいて、地域の発達支援、栄養と運動によるメディカルダイエットという限られた中にいて、しかも年齢的なことも考えると限界があります。モデルケースを示して、それを地域の大学なりの協力を得て、本当に必要と感じてくれる方々に伝えていくしかないかと考えているところです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

サプリメント・健康食品の素材というと、有名どころで300種類、すべて(であろう)までピックアップすると1000種類は超えます。1000種類超というのは、「ナチュラルメディシン・データベース」の日本対応版に掲載されているものです。その中でナプリメント中のサプリメントと言われているのはL‐カルニチンです。

サプリメントは(supplement)、「補助、補充、補完」といった意味があり、一般的に知られているサプリメントは通常の食事では不足する成分を補うものと認識されています。通常の食事で不足するというと、通常はビタミン、ミネラルを指しています。食事で補えるはずなのに、その量が足りないことから年齢を重ねるにつれて摂取量が減るために、代謝を低下させる要因となっているL‐カルニチンも、サプリメントに数えられています。

L‐カルニチンは、2002年に医薬品成分から食品成分として許可された代謝促進の化合物です。L‐カルニチンと聞くと、ダイエットサプリメントとして知られているようですが、医薬品成分としてはカルニチン欠乏症の治療に使われていました。それが食薬区分の変更で、食品成分としても使えるようになりました。

このことを国に働きかけたのはロンザ社で、スイスに本社がある製薬会社のロンザの日本法人です。食品成分として認められてから、L‐カルニチンの研究成果を健康食品業界に広め、一般にも知られるようにした研究者はL‐カルニチン研究の第一人者として知られています。その第一人者が、日本メディカルダイエット支援機構の副理事長です。

代謝促進成分としては、L‐カルニチンのほかにα‐リポ酸とコエンザイムQ10があげられます。このうち医薬品成分から食品成分に初めて許可されたのはコエンザイムQ10(2001年)で、L‐カルニチン(2002年)に続いて、α‐リポ酸(2004年)が許可されました。

エネルギー代謝に欠かせない成分であるので、体内で合成されていますが、合成のピークは20代前半で、それ以降は合成量が年々減っていきます。これを補うことで、代謝の低下を抑えることができます。その内容を知ってから、日本メディカルダイエットはL‐カルニチンの研究と普及に努めてきました。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

メディカルダイエットアドバイザーの中級認定者が、新たな講習を構築して、自らが専任講師となって教育していく新システムの第一号は「ダイエットデザイナー講習」です。

ダイエットデザイナーは、「健康で美しく若々しく、やりたいことを実現する」を応援するというコンセプトを掲げています。

どんなに魅力的なダイエット法であっても、それが自分に合ったものでなければ、また続けられるものでなければ仕方がありません。

服装に例えるなら有名ブランドのファッションでも既製品しかなくて、サイズも限られていたら誰にでも合うわけではなくて、素晴らしいデザインであっても取り入れるべきではないはずです。さまざまな体形に合うようにサイズがそろえられていて、実際に着用する人に合わせて微調整できるようになっていなければ、そもそも袖を通すこともできないかもしれません。

そして、各人の現状と要望に合わせて、最も適したダイエット法を提供されることを多くのダイエット希望者が心待ちにしています。その希望者の声を組み上げて新たに始めるのがダイエットデザイナー講習です。

◎ダイエットデザインとは・・
一人ひとりにあった、あなただけのダイエットデザインをプログラム

◎ダイエットデザイナーとは・・
優れたデザイン力に加えて、微調整をしてモチベーションを維持して継続できる、そしてリバウンドしないという期待した通りの結果が得られるようにサポートしてくれる個人対応のデザインのスペシャリストを目指しています。

個別の対応をしても、それを理解していなければ継続させることができません。そこでダイエットデザイナー講習では、個別のチェックと、それに合わせた対応法を、なぜそうなるのかの理論の理解も合わせて伝えていきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

特定非営利活動法人(NPO法人)日本メディカルダイエット支援機構が認定するメディカルダイエットアドバイザーは初級、中級、上級の3段階があって、上位資格者が下位の講習を開催することができる制度となっています。これは家元制度を参考にしていて、段階制度は茶道の家元から教えてもらいました。

メディカルダイエットアドバイザーの講習テキストは、A4版で初級は80ページ、中級は120ページ、上級は150ページとなっています。それぞれの座学講習の時間は6時間ずつで、時間内で間に合わない場合には通信講習を取り入れています。中級認定者でも200ページ、12時間の講習を受けて、さらに自分でも勉強しているわけですが、これはメディカルレベルのダイエットについて必要な情報を、数多く提供した結果です。

その内容は、メディカルダイエットアドバイザーとしての知識が身につくだけでなく、広く身体と健康に関わる情報を提供しているだけに、他の健康情報と結びつける基本的な情報となっています。その結びつける情報としては、サプリメント、有酸素運動(ウォーキングやバウンド運動など)、抗酸化(活性酸素対策)、美容系ダイエットなどなどがあり、すでに多彩な要望が寄せられています。

その要望というのは、講習システムの構築、講習テキストの作成、講師の養成や派遣、受講修了者・資格認定者への情報提供、質問への対応、これを実施するための団体づくり(NPO法人や一般社団法人など)や広報まで多岐に渡っています。

その全部が求められることもあれば、一部だけということもあります。できることなら、すべてを自分で実施したいと思っても、一部ができないために進まなかったという人も多く存在しています。それに対して、私たちのコンテンツや健康への考えが広まるなら、どのような形でもサポートするという考えのもとで進めています。

メディカルダイエットアドバイザーの中級以上の知識を得た人なら、新たな講習を作り出すこともできるという判断のもとに、新たな講習の構築を支援するのには中級認定者という条件をつけさせてもらっています。メディカルダイエットアドバイザーの講習を受けていない人の場合は、メディカルダイエットアドバイザーの初級講習と中級講習を受けて、条件をクリアしてもらえるようにしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

特定非営利活動法人(NPO法人)日本メディカルダイエット支援機構は、「メディカルダイエット」と冠した資格認定ができる団体のメリットを活かして、メディカルダイエットアドバイザーの資格認定講習を実施しています。

“メディカル”と名乗っているのは、医学的研究に基づいた食事療法と運動療法を提供しているという意味もあって、その対象者は医療的なケアが必要な人と、その人を支援する人です。

このまま進むと生活習慣病にまっしぐらという糖尿病予備群や脂質異常症(高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症)予備群、高血圧予備群などに該当する方々についても、医療レベルの指導とともに実践してもらえる食事と運動の手法となっています。

重要な事柄であっても、受講して自分のために食事療法と運動療法に取り組もうという人は、それほど多くはありません。

生活習慣病のうちエネルギー代謝に関わる糖尿病、脂質異常症、高血圧、肥満症は、いきなり医薬品を使えばよいということではなくて、その前提が食事療法と運動療法です。食事をコントロールして、運動をしてから初めて医薬品を使うのが基本であるのに、医薬品を飲んでいれば他の努力はしなくてよい、と考える患者は少なくありません。その考えを助長するかのように、食事と運動の指導もないままに医薬品を出す医師が多いことも関係しています。

そこで、とっかかりとして、一般的にイメージされるダイエットの講習を始めて、そこから徐々にメディカルダイエットの本筋に近づけていくことを考えました。その講習の講師を、メディカルダイエットアドバイザーに担ってもらいたくて、中級以上の資格認定者が担当できるような仕組みを考えました。

その講習も、こちらがやりたいことを押しつけるようなことはせずに、中級認定者がやりたいことをサポートして、実施できるようにする形を作り上げることとしました。その第一号が「ダイエットデザイナー」の講習です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕

必須アミノ酸という用語があります。これは体内で合成されないために食事で摂る必要があるアミノ酸のことで、健康維持のために必要な20種類のアミノ酸のうち9種類が該当しています。必須アミノ酸はイソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン(スレオニン)、トリプトファン、バリン、ヒスチジンです。

これらのアミノ酸が、どんな食品に含まれているかを調べなくても、肉、魚、卵、牛乳・乳製品、大豆・大豆製品にはバランスよく含まれています。いわゆる“良質なたんぱく質”と呼ばれているものです。

また、必須脂肪酸という用語もあります。これも体内で合成されないために食事で摂る必要がある脂肪酸です。ダイエットと脂肪という話になると、多くは「脂肪の摂りすぎは太る」ということに終始しがちですが、健康を維持するためには必ず摂らなければならない脂肪酸があるのです。それに該当するのは、α–リノレン酸、リノール酸、アラキドン酸、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)です。

アミノ酸、脂肪酸と並んで三大エネルギー源と呼ばれるのはブドウ糖です。ブドウ糖には“必須”という言葉はつけられていません。そのことを取り上げて、「ブドウ糖は必須ではない」という発言をする人がいて、特に糖質制限をすすめる医師に多くみられます。

確かに“必須ブドウ糖”という言葉はないのですが、それは必須ではないからではなくて、ブドウ糖は1種類しかありません。しかも、エネルギー源として必ず摂らなければならないのが常識であるので、あえて必須という言葉を使っていないだけのことです。

ブドウ糖は三大エネルギー源の中では、すぐに吸収されて、素早くエネルギー化されます。全身の細胞を働かせるための重要なエネルギー源です。血液中のブドウ糖が増えると血糖値が高い状態となって、膵臓からホルモンのインスリンが分泌されます。インスリンには細胞にブドウ糖を取り込む作用のほかに、肝臓でブドウ糖を脂肪酸に合成する作用、脂肪酸を中性脂肪にする作用、中性脂肪を脂肪細胞の中に蓄積させる作用があります。

そのためにブドウ糖が含まれる糖質の過剰摂取は太る原因であり、生活習慣病の要因になるわけですが、身体には絶対に必要なものです。特に必要なのが脳で、脳のエネルギー源になっているのはブドウ糖だけです。だから、糖質の摂取量が少ない、朝食を食べない(糖質を摂らない)ということをすると、脳の機能性正常に保つことができなくなります。脳は全身の働きをコントロールしているので、全身の機能にも影響が出てしまうのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

ミネラルの鉄というと貧血との関係がよく言われますが、ダイエットによって不足して、これが貧血だけでなく、エネルギー代謝にも大きな影響を与えています。

鉄はエネルギー代謝の酵素の構成成分となるミネラルで、赤血球の色素成分であるヘモグロビンの成分として酸素の運搬、細胞への酸素の取り込み、老廃物の炭酸ガスとの取り替えの機能があります。

また、赤血球の生成とともに鉄欠乏性貧血の予防、免疫細胞の成長などの作用があります。体内では鉄は4~5gが含まれ、60%以上がヘモグロビンの中に存在して赤血球の酸素搬送に関わっています。残りは肝臓、骨髄、脾臓などに蓄えられています。

鉄が不足するとエネルギー代謝が進みにくくなるということで、成長期の子どもにも、スポーツをする人にも、生理がある女性にも重要なミネラルとなっています。

鉄はヘム鉄と非ヘム鉄の種類があります。肉類に多く含まれるヘム鉄は、野菜などに含まれる非ヘム鉄に比べると体内への吸収率は3倍以上となっています。食品では肉類、レバー、貝類、カボチャ種子などに多く含まれていますが、最近では野菜や穀類に含まれる鉄が減少していることが指摘されています。

その原因としては土の中の鉄の不足と同時に、大量栽培が指摘されています。多くの野菜を育てるために土の中の鉄が多く取り込まれていることの影響です。

それもあって、鉄を強化したシリアルや加工食品が増えています。鉄はビタミンCによって吸収が高められるので、鉄の摂取だけでなくて、ビタミンCも多めに摂ることがすすめられます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)