「18歳と81歳の違い」の20本のネタの中で、特に高齢者にグサリと刺さって、「寝た子を起こす」では済まずに「寝た子を怒らす」結果になりやすいのは、自分ではどうにもならないことを指摘されたときです。
まだ忘れたわけではなくて覚えていることがある状態のときに、9番目の「まだ何も知らないのが18歳、もう何も覚えていないのが81歳」と言われたら笑って済ますことができても、思い出そうとしても思い浮かんでこないときに、「もう覚えていない」と言われたら、ショックで、それこそ何も出てこないということにもなります。これは81歳まで行かなくても、65歳でも起こることです。
13番目の「自分探しの旅をしているのが18歳、自分の帰る場所を探しているのが81歳」と言われたときに、帰宅する道がわからなくなっても、今どきはスマホがあればなんとかなります。帰る場所というのが自分の住まいのことではなくて、高齢になってから自分の進んでいく方向性について迷っているときに言われたら、これもショックなことです。
16番目の「投票できるのが18歳、途方に暮れるのが81歳」は、13番の続きで、方向性が見えずに途方にくれているときに、そのことをズバリと言われたら、さらにショックは大きくなります。
「18歳と81歳の違い」を笑って済ませられるようになるには、しっかりと覚えていられるように脳の機能が低下しないようにすることで、それを実現してくれるのは有酸素運動のウォーキングです。しっかりと歩けるということは景色を見て、それを脳に刻んでいく余裕があるということで、道にも迷いにくくなります。
高齢になって残りの人生の歩み方に通い、道が見つからずに途方にくれることがある人に、私たちがすすめているのは、健康ウォーキングに指導者として参加することです。教えるためには学び続けなければならず、先生と呼ばれ、さらに地域の会長などの役員にもなって後進を育てていくこと、それも健康のためのウォーキングを続けていくことで心身ともに健康状態を保つ方法として、コロナ後には多くの高齢者に参加してもらいたいのです。
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ビタミンKは脂溶性ビタミンですが、体内の脂肪に溶けて保持される性質があるものの、多量に摂取しても健康被害が起こらないことから、許容上限量は設定されていません。1日に摂取すべき量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。
ビタミンKの男性の目安量は年齢によって異なります。
〔男性:ビタミンK目安量〕
1〜2歳:50μg、3〜5歳:60μg、6〜7歳:80μg、8〜9歳:90μg、10〜11歳:110μg、12〜14歳:140μg、15〜17歳:160μg、18〜29歳:150μg、30〜49歳:150μg、50〜64歳:150μg、65〜74歳:150μg、75歳以上:150μg。
これに対して、女性の目安量は以下のとおりです。
〔女性:ビタミンK目安量〕
1〜2歳:60μg、3〜5歳:70μg、6〜7歳:90μg、8〜9歳:110μg、10〜11歳:140μg、12〜14歳:170μg、15〜17歳:150μg、18〜29歳:150μg、30〜49歳:150μg、50〜64歳:150μg、65〜74歳:150μg、75歳以上:150μg。
ビタミンKの摂取目安量は男女ともに1日に150μgが設定されています。ビタミンKは許容上限量が定められていない珍しい存在の脂溶性ビタミンとなっています。
ビタミンKは複数の種類がありますが、天然のものでは植物の葉緑体で生産されるビタミンK₁と微生物から生産されるビタミンK₂だけです。ビタミンK₂の中でも有名なものは動物性食品に含まれるメナキノン‐4と納豆に含まれるメナキノン‐7です。
ウォーキングの教室やイベントに参加する人の多くは、健康面での問題(高血圧、糖尿病、高中性脂肪血症、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症など)を改善するために歩くことを求めています。しかし、現状では健康問題を抱える人が安全に歩くための指導で終わり、改善するためのウォーキングには至っていません。
しかし、ウォーキングは歩き方を変えることによって、それぞれの状態に適した効果を得ることができる優れた運動となっています。
歩き始めたときには、細胞のミトコンドリア内でエネルギー源としてブドウ糖が多く代謝されます。代謝は一般に燃焼と言われていることです。これはブドウ糖が、すぐに代謝しやすい性質のエネルギー源となっているからです。ブドウ糖が中心に代謝されているのは10~15分間ほどで、それ以降は脂肪代謝が中心へと切り換わります。この身体の仕組みからブドウ糖を積極的に代謝させて血糖値を下げたいときと、脂肪酸を積極的に代謝させて中性脂肪値を下げたいときでは、歩く時間とタイミングが異なってきます。また、歩く距離やスピードも違ってきます。
効果が高まりやすい時間帯には長い距離を歩くのはよいことです。その逆に効果が高まりにくい時間帯には短く切り上げて、次のよいタイミングに歩くようにすることです。朝に歩くのと夕方に歩くのとでは、消費エネルギー量が違っています。消費エネルギー量が多いのは、自律神経の交感神経が盛んに働いている昼間の時間帯です。
ウォーキングの効果は、食事の前なのか後なのかという歩くタイミングによっても異なってきます。空腹時にウォーキングをすると血液中のブドウ糖が少ないために、不足するエネルギーは筋肉の中に蓄えられているグリコーゲンが分解されて使われています。グリコーゲンはブドウ糖が結びついた構造をしています。このあとに食事をすると、グリコーゲンが使われたあとであることから、肝臓でブドウ糖から合成されるグリコーゲンの量が多くなります。そのため、血液中のブドウ糖の量が減って、血糖値が低くなるほど分泌されるインスリンの量が減ります。
インスリンは、肝臓で脂肪酸を合成させ、その脂肪酸を中性脂肪に変えて脂肪細胞の中に蓄えていく働きをします。そのため、食事の前のウォーキングは体脂肪減少の効果が高いことになります。特に夕食前の空腹時は、自律神経の副交感神経の働きが盛んになっています。副交感神経がインスリンの分泌を高めるため、この時間帯に運動をすると交感神経に切り換えられて、インスリンの分泌量が減って、脂肪が蓄積されにくくなります。
食事の後のウォーキングは、血液の中にブドウ糖が多い状態で、歩くことによってブドウ糖がエネルギーとして使われれば、血糖値は少し下がります。しかし、食事前の空腹時に比べると効果は低いので、同じ時間のウォーキングをするなら食事の前にしたほうがよいということになります。
学習障害では、単純な計算問題は解くことができても、文章題で出されると何を問われているのかが理解できず、計算をするところまで進まないということがあります。理解できないのでは解答ができないからと、読む能力、読んで理解する能力を身につけることが優先されるのがほとんどです。しかし、それだけの対応ではなく、文章題に積極的に取り組もうとするモチベーションを高めることも同時にすることが大切です。
同じだけの難しさであっても、好きなことには前向きに取り組もうとして、つまずくことがあっても好きなことなら乗り越えられるというのは、よく見られることです。好き嫌いというと食べ物に多く、発達障害児では特に味覚による好き嫌いが強く現れやすいことから、食べ物を例に話を進めます。
嫌いな食品があると、それを避ければ残さずに食べてもらえるというのは当たり前の対応として行われていますが、一つの食材だけであればよいものの、これもダメ、あれもダメというように避けてばかりいると、だんだんと食べられないものばかりとなって、野菜をまったく食べられないというような子どもになりかねません。
食べられないことが確定してから、なんとか食べさせようとして他の料理に混ぜたりするのは通常の対応で、こういった指導をしている書籍やネット情報も少なくありません。しかし、嫌いなものを黙って食べさせようとした、料理の中に隠して出したということがわかると、その食べ物を口にしなくなるだけでなく、作った人、出した人のことを嫌いになって、他の人が作ったものは食べられても、家庭では食べられないということも起こります。
そのようなことにならないようにするためには、食べられない食品があったときに、それを避けるのではなくて、切り方や調理法、味付け、他の食品との組み合わせによって少しでも食べられるようにすることです。いくつかの加工法のものを出して、その中から何とか食べられるものを選ばせるという方法に取り組みます。自分で選んだ責任もあって、食べようとする姿勢につながります。
学習の場合でも苦手なもの、成績が上がらないものを避けるのではなく、形を変え、出し方を変えて、その中からできることを探させ、できないまでも前進できたら誉めてあげて、モチベーションを高めていけるようにすることが大切になります。
寝た子の状態であると思っていた高齢者が、いきなりキレてしまうような例として「18歳と81歳の違い」があげられます。81歳に向かっている高齢者にとっては、そこに書かれていることが真実で、それを面と向かって言われたら精神的ショックが強すぎて、怒るだけで済まずに、泣き出すことにもなりかねません。そのことが、コロナ後に、どうつながるかということについては、20本の紹介が終わってから、つまり「寝た子を怒らす」の3回目で説明させてもらいます。
「18歳と81歳の違い」
1 恋に溺れるのが18歳、風呂で溺れるのが81歳。
2 恋に落ちるのが18歳、ベッドから落ちるのが81歳。
3 恋で胸を詰まらせるのが18歳、餅で喉を詰まらせるのが81歳。
4 道路を暴走するのが18歳、道路を逆走するのが81歳。
5 検問に引っかかるのが18歳、オレオレ詐欺に引っかかるのが81歳。
6 心がもろいのが18歳、骨がもろいのが81歳。
7 偏差値が気になるのが18歳、血圧・血糖値が気になるのが81歳。
8 受験戦争と戦っているのが18歳、アメリカと戦ったのが81歳。
9 まだ何も知らないのが18歳、もう何も覚えていないのが81歳。
10 親の支えがいるのが18歳、杖の支えがいるのが81歳。
11 東京オリンピックといえば2020年は18歳、1964年は81歳。
12 次のオリンピックに出たいのが18歳、次のオリンピックまで生きたい81歳。
13 自分探しの旅をしているのが18歳、自分の帰る場所を探しているのが81歳。
14 奨学金を返納するのが18歳、運転免許証を返納するのが81歳。
15 嵐というと松本潤を思い出すのが18歳、嵐寛寿郎を思い出すのが81歳。
16 投票できるのが18歳、途方に暮れるのが81歳。
17 ドキドキが止まらないのが18歳、動悸が止まらないのが81歳。
18 「やばい」は凄いの意味が18歳、危険・危ないの意味が81歳。
19 早く二十歳になりたい18歳、できるなら二十歳に戻りたい81歳。
20 18歳はインスタ映え、81歳は「それどんなハエ」。
広く健康に関わる記念日について紹介します。
10月5日 ヨコオデイリーフーズが田楽みそおでんにみそだれをつけて販売した1994年10月5日にちなんで「みそおでんの日」と制定。ケベック・メープルシロップ生産者協会がカナダ産のメープルシロップの普及のためにメープルの葉が赤く色づく10月と葉が人の手で数字の5を示す形に似ていることから「カナダ・メープルの日」と制定。
10月6日 日本チェーンドラッグストア協会が登(10)録(6)の語呂合わせで「登録販売者の日」と制定。入浴施設メディカル(医療)スパ(温泉)トロン(放射性元素)を運営するヘルシーピープルがト(10)ロ(6)ンの語呂合わせで「メディカルスパトロンの日」と制定。オリバーソース(兵庫県神戸市)が、ど(10)ろ(6)の語呂合わせで「どろソースの日」と制定。でん六(山形県山形市)が、でん=テン(10)六(6)の語呂合わせで「でん六の日」と制定。毎月6日は「メロンの日」(全国メロンサミットinほこた開催実行委員会)、「手巻きロールケーキの日」(モンテール)。
10月7日 大人のダイエット研究所が、おと(10)な(7)の語呂合わせで「大人のダイエットの日」と制定。ネスレ日本が大人の前向きの一歩を讃える日として、おと(10)な(7)の語呂合わせで「キットカットのオトナの日」と制定。毎月7日は「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)。
10月8日 糖尿病治療研究会が血糖値の適正管理を目的として糖(10)をは(8)かるの語呂合わせから「糖をはかる日」と制定。日本歯科技工士会が、入れ(10)歯(8)の語呂合わせから「入れ歯感謝デー(歯科技工の日)」と制定。髪型をチェックすることで気分を高めることと、理容師の技術と接客力を高めることを目的として頭(10)髪(8)の語呂合わせで「頭髪の日」と制定。東京都麺類生活衛生同業組合が十はそ、八はばと読めることから「そばの日」と制定。ニチレイフーズが米を分解すると十と八になり、10月は新米の時期、醤油の香ばしさがじゅ(10)わっとパチパチ(8)とした歯触りの焼きおにぎりの語呂合わせで「焼きおにぎりの日」と制定。林原(岡山県岡山市)がト(10)レ(0)ハ(8)の語呂合わせで「トレハロースの日」と制定。紅葉屋本舗(和歌山県串本町)が食欲の秋の10月と縁起のよい言葉の八福、いと(10)おいしいよう(8)かんの語呂合わせで「ようかんの日」と制定。宮城県亘理町が10月は阿武隈川の鮭漁の解禁時期で、は(8)らこの語呂合わせで「はらこめしの日」と制定。毎月8日は「生パスタの日」(全国製麺協同組合連合会)、「ホールケーキの日」(一柳)、「歯ブラシ交換デー」(ライオン)。
10月9日 睡眠栄養指導士協会が、じゅ(10)く(9)の語呂合わせで「熟睡の日」と制定。糖尿病とこころ研究会が糖(10)尿病とここ(9)ろの語呂合わせで「糖尿病とこころの日」と制定。シブヤ散歩会議がテクテクのテ(10)ク(9)の語呂合わせで「散歩の日」と制定。トクホの日推進委員会が特定保健用食品はト(10)ク(9)ホの語呂合わせで「トクホの日」と制定。益野製菓(宮城県石巻市)が、と(10)ろけるクッ(9)キーの語呂合わせで「とろけるクッキーの日」と制定。全日本マカロン協会がマカロンを立てると1に、置いて上から見ると0に見えることから10月、吉兆のシンボルの勾玉の形から9日で「マカロンの日」と制定。仙台牛銘柄推進協議会と全国農業組合連合会宮城県本部が1009がセンキューとなり、仙台牛がセンギューとなる語呂合わせで「仙台牛の日」と制定。牛心(大阪府大阪市)が、じゅ(10)く(9)せいの語呂合わせで「熟成肉の日」と制定。フルタフーズ(富山県富山市)がドッ(10)ク(9)の語呂合わせで「アメリカンドックの日」と制定。毎月9日は「クレープの日」(モンテール)。
10月10日 全国トマト工業会がト(10)マト(10)の語呂合わせで「トマトの日」と制定。JA全農おかやまが10月はトマトのおいしさが増す時期で、ト(10)マト(10)の語呂合わせで「岡山県産桃太郎トマトの日」と制定。日本転倒予防学会が転(10)倒(10)の語呂合わせで「転倒予防の日」と制定。スポーツで汗をかいたあとの入浴が健康増進につながるということでセントウ(1010)の語呂合わせで「銭湯の日」と制定。鼓月(京都府京都市)が創業が1945年10月で、千寿せんべいのせんじゅが1010になることから「千寿せんべいの日」と制定。紀文が、いい(1)お(0)でん(10)の語呂合わせで「紀文・いいおでんの日」と制定。デリア食品が北海道産じゃがいもの収穫時期の10月、ポテト=PoTaToのTaToが1010をイメージさせることから「ポテトサラダの日」と制定。日本冷凍めん協会が10月の0(冷)と10日の凍の語呂合わせで「冷凍めんの日」と制定。全国餅工業協同組合が角もちと丸もちがならぶと1010に見えることから「おもちの日」と制定。全日本寝具寝装品協会が10が2つで、ふ(2)とん(10)の語呂合わせで「ふとんの日」と制定。オタフクソースが、鉄板のジュー(10)ジュー(10)から「お好み焼きの日」と制定。毎月10日は「糖化の日」(AGE測定推進協会)、「パンケーキの日」(日本ハム)、「コッペパンの日」(全日本丸十パン商工業協同組合)。
10月11日 カエタステクノロジーが手(10)にいい(11)の語呂合わせで「ハンドケアの日」と制定。シミックCMOが足の指はトウ(toe)から10と11で足爪にいいと読み、足爪を休めてケアをする日として「爪休みの日」と制定。三重県漁業協同組合連合会がスポーツの日の前身の体育の日が10月10日であったことから体育の日=タイ(イ)クの日=鯛喰う日の言葉遊びで「鯛の日」と制定。
健康の維持・増進のためには、適度な運動、バランスの取れた食事、充分な休養の3つが掲げられています。健康のために頑張りすぎる人がいて、若いうちはよくても年齢を重ねてくると心身の負荷が強すぎると、健康の維持どころか低下にもつながりかねません。それもあって、以前から健康を目的としたウォーキングなら長い距離を歩きすぎるのも、それを短期間に繰り返すこともよくないと主張してきました。
ウォーキングの機会を求めて、遠距離まで出かけるということは日本ウオーキング協会が主管する全国のウオーキング大会では普通に見られていたことですが、ウオーキング大会の日程が続くと、心身ともに無理がかかりながら歩くようなことになり、歩くこと以外でも移動、睡眠、食事から排泄まで普段の生活とは違うことの連続で、本当に歩くことは身体によいことなのかと感じることもありました。
無理をしないで続けられて、しかも効果的なウォーキング法によって健康効果が高められることを目指して始めたのが健康ウォーキングでした。歩けば健康、歩けるうちは健康ということではなくて、運動科学、生理学を駆使したエビデンス(科学的根拠)に基づいた歩き方を実践して、それぞれの人の要望に合った結果を出すことを、その特徴としています。
その健康ウォーキングの初めの対象は子どもと高齢者としていて、歩き慣れていない人と一緒に活動することによって、無理なく無駄なく続けることができます。歩き方だけでなく、歩くことによる健康効果を学び、それを生活習慣病予防、認知症予防にもつなげていくことを目指していますが、自分が教える立場になっていると、ずっと勉強し続けなければならないので、それこそ認知症予防に効果がある伝達法だと信じています。
学んだ人も、今度は教える立場になって、自分のために勉強して身体を動かし、しかも高齢者でも先生になって、地域のリーダーにもなって続けられる喜びを得る機会になってほしいのです。そういった方が増えることも、私たちにとっては大きな喜びです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)
健康のためには“1日に1万歩”を歩くのがよいと一般に言われています。1日に1万歩というのは、日本人が平均7000歩を歩いていた時代に、運動量に比べて食事の量が多く、エネルギー量にして1日に300kcal分が過剰になっていたときに言われたことです。歩行数と消費エネルギー量については体重や筋肉量、年齢による基礎代謝の違いなどによって異なってきますが、一般には1000歩を歩けば100kcalが消費されるという計算が採用されています。これに従って、1日に3000歩を増やすことにして、1日に1万歩が目標として出されたわけです。
健康意識の高まりから一時期、歩行数は増えたものの、今では歩行数が減る一方で、厚生労働省が10年間の健康づくりの目標値として掲げた「健康日本21」(平成12年から10年間)を始める段階では、男性が約8000歩、女性が約7000歩となっていました。これを1万歩に増やすのは現実的ではないとして、目標として現状より1000歩を増やすことが示されました。国民的な健康運動ということで目標の達成が期待されていましたが、10年が経過してからの結果を見ると800歩ほど減っていました。
これを受け実施された「健康日本21(第二次)」(平成25年から10年間)では、1500歩を増やすことが目的として掲げられています。これは歩数が減った分を補うとともに、現実を踏まえて無理のない歩数として示されたものです。平成27年の調査では男性は約7000歩、女性は約6200歩だったので、男性は8500歩、女性は7700歩を目指す必要があることになります。
ちなみに1000歩は、歩幅が70cmだとすると700m、1万歩で7km。時速7kmの普通歩きのスピードで1時間の歩行となります。プラス1000歩なら10分ほど、1500歩なら15分ほど歩く時間を増やせばよいことになるわけです。
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の小学校の食に関連する内容を紹介します。
ア 目標
生活の営みに係る見方・考え方を働かせ、衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、生活をよりよくしようと工夫する資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
(1)家族や家庭、衣食住、消費や環境などについて、日常生活に必要な基礎的な理解を図るとともに、それらに係る技能を身に付けるようにする。
(2)日常生活の中から問題を見いだして課題を設定し、さまざまな解決方法を考え、実践を評価・改善し、考えたことを表現するなど、課題を解決する力を養う。
(3)家庭生活を大切にする心情を育み、家族や地域の人々との関わりを考え、家族の一員として、生活をよりよくしようと工夫する実践的な態度を養う。
イ 教科の特徴
家庭科では、生活の営みに係る味方・考え方を働かせ、衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、生活をよりよくしようと工夫する資質・能力を育成します。そのため、一人ひとりの児童が自分を生かすことができるように、題材構成や使用する教材を個に応じて工夫したり、問題解決的な学習により個に応じた課題を選択したり追求したりするなど、弾力的な学習ができるようにすることが重要です。
また、食生活を家庭生活の中で総合的に捉えるという家庭科の特質を生かし、家庭や地域との連携を図りながら健康で安全な食生活を実践するための基礎を培います。中学校との系統性を図り、食事の役割、調理の基礎、栄養を考えた食事などの基礎的・基本的な知識および技能を確実に習得して、生活や学習の基盤となる食育を一層推進します。
「寝た子を起こす」という諺(ことわざ)があります。せっかく収まった物事に余計なことをして、再び問題を起こすことを指していますが、寝た子を起こしたら、どんなことが起こるかというと機嫌を悪くして、泣き叫ばれてしまいかねません。泣き叫ばれても、そのうち泣き止むだろう、泣き疲れて眠ってしまうだというというのは、よく言われることです。そのような期待通りになってくれる子どもがいる一方で、火が点いてしまったら、爆発物の導火線に着火してしまったようなもので、どうにも手に負えなくなり、それこそ親のほうが泣きたくなるようなことにもなりかねません。
子どもであれば、問題が起こって、「寝た子を怒らす」ようなことになっても、それが社会に広がって手に負えなくなるようなことはないはずです。ところが、寝た子が実は子どもではなくて、高齢者であったら、絶対に起こして、怒らせるようなことをしてはいけません。
「寝た子を起こす」という諺には、潜んでいる欲望を煽って(あおって)刺激を与えるという意味もあるのですが、高齢者は欲望を抑えて生活をするところがあり、コロナ禍で飲みに行きたい、遊びに行きたいというのは少数派で、多くは外出するなと言われれば従い、ワクチンを接種しろと言われれば従ってきました。
その結果として、新型コロナウイルス感染が収束すればよいものの、再び感染が拡がって、第六波、第七波で、また自由が奪われることになったら、それこそ堪忍袋の緒が切れる状態になって、我慢をしてきた分だけ、ストップがきかない最上級の爆発にもなりかねません。
コロナ対策で「寝た子を怒らす」ことにならないようにするためには、しっかりと対策をするしかないのですが、コロナ禍で溜まりに溜まったストレスは、ちょっとしたことでもキレられてしまいます。高齢者を笑いのネタにすることも、「笑点」の中でなら笑って済ませられることであっても、実際に高齢者に向かって言われたら、とんでもないことになりかねないのが「18歳と81歳の違い」で、ストレスが溜まりすぎている時期には、この中で言って許されることと許されないことがあります。
その具体的な内容については、次回に続きます。





