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体質との調和17 体質と血管の関係

脳血管疾患による死亡数は1980年(昭和55年)までは第1位を占めていましたが、1981年(昭和56年)から1984年(昭和59年)までは第2位に、1985年(昭和60年)から1994年(平成6年)までは第3位と下がりました。 1995年(平成7年)、1996年(平成8年)には脳血管疾患は第2位となり、1997年(平成9年)以降は第3位、2011年(平成23年)からは肺炎に抜かれて第4位とな


体質との調和16 大きく変化した食事と身体

日本人の健康度が高まり、平均寿命が世界のトップにまでなったのは食事の変化が大きな要因としてあげられています。 今から80年前の終戦後から大きく変わったのは食事だけでなく、生活環境や衛生環境、医薬品やワクチンの開発などの医療技術も大きく変化しました。しかし、これは先進国に共通することであり、戦後の日本において特徴的に変わったのは食事の内容です。 戦前の日本人は伝統的な食生活を守ってきまし


体質との調和15 老衰の急増は超高齢社会の現れか

日本人の死因の調査結果を見ると、2023年(令和5年)の日本人の死亡原因はがん、心疾患(心臓病)、老衰、脳血管疾患、肺炎の順となっています。 以前は、がん、心疾患、脳血管疾患が多くを占めていて、高齢化が進むほど死亡原因として肺炎が徐々に増えていくのに、老衰が少ないのは、病気で亡くなる人が多いからだと言われていました。 2000年ころまでは老衰は7位でしたが、一気に増えてきました。その大


体質との調和14 日本人の死亡原因の変化

日本人の死亡原因は、1947年(昭和22年)には第1位は結核で、第2位は肺炎・気管支炎でした。その当時も、また第二次世界大戦前も日本人の食生活では肉食が不足していたため、動物性たんぱく質と脂肪の摂取量が足りないこともあり、感染や疾患に対する抵抗力が欧米各国に比べて低くなっていました。 終戦後数年たつと食糧事情の好転によって国民の栄養状態が急速に改善されていき、不足していた栄養成分が補われたこ


体質との調和13 かつての日本人は短命だった

日本人は今でこそ世界トップクラスの長寿を誇っていますが、かつては長生きしたことがない短命な国民でした。日本の平均寿命が男女ともに50歳を超えたのは第二次世界大戦の終戦から2年後の1947年(昭和22年)のことです。それまでは平均寿命は40歳代であったわけです。 その当時、アメリカの平均寿命は60歳、北欧では70歳に達していました。現在でいう先進国の中では日本人の平均寿命は最下位に位置しており


Supplement Design8 表示されていない成分が入っている?

健康食品は食品の範疇に入るので、一般の加工食品と同様に製品に含まれている成分が表示されます。その成分を確認して、何が使われているのか、どのような効果が期待できるのかを知ることができるわけです。 表示されている成分が、ちゃんと入っていること、表示されているだけの分量が使われていることは健康食品に求められる基本中の基本で、その信用があるから購入されるわけです。機能性表示食品は消費者庁に届出をする


健康情報63 メタボリックシンドローム診断基準の修正案

特定健診で心血管疾患の高リスク者スクリーニングの目的で広く診断されているMetSは、腹部肥満、高血糖、血中脂質異常、高血圧を複数重ね持ち、虚血性心疾患、脳卒中などの動脈硬化疾患リスクが高まっている危険な状態です。 MetS診断基準は複数存在し、世界的に用いられるIDF(国際糖尿病連盟)基準、米国(NCEP-ATPIII)基準の他、日本では独自の診断基準で診断されています。 これらの基準


3月23日の記念日

「世界気象デー」世界気象機関が世界気象機関条約が1950年3月23日に発効したことにちなんで制定。 「ホットサンドを楽しむ日」国分グループ本社はサンドイッチの日の3月13日からサンドイッチを焼く音のジュウ(10)を足して制定。 「スジャータの日」スジャータめいらくグループが1976年3月23日に褐色の恋人スジャータを初めて販売したことから制定。 毎月23日:「乳酸菌の日」(カゴメ


Supplement Design7 「素材と量が同じなら同じ効果」への疑問

サプリメントの素材は、同じ名称であれば同じものであるとの認識があって、素材に含まれる成分の有効性が示されると、それを摂ることによって同じ結果が得られると信じてしまうところがあります。 以前から、同じ素材であっても最も優れた品種、栽培地、栽培時期、収穫時期、使用部位、部位の加工法、抽出法、凝縮法などによって結果が違ってくることを伝えてきましたが、そのことを考慮に入れずに制度が設けられたサプリメ


健康情報62 仕事もプライベートも仕事満足度向上には重要

職場のウェルビーイングとして、仕事満足度に注目が集まっています。日本人の仕事に対する満足度は世界的に低く、2015年の世界的調査においても調査された37か国中35位と先進国・発展途上国を問わず悪い状況です。 これまで、仕事満足度について横断的に調査した研究や国際比較を行った研究はあるものの、仕事のストレスやワーク・ライフ・バランス、個人の健康といった多因子がどのように仕事満足度に長期的に影響