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2023/8/23 怖くはない私の心臓弁膜症
前々回(2023/8/9)の倫理コラムで、いつもとは違う早朝の起床によって一過性の社会的時差ボケが起こり、早朝の血圧を過度に上昇させるという研究発表の一部を紹介しました。 そのついでに、私は心臓弁膜症だから深夜に起床して活動しても血圧が上がらないということを書いたら、複数の方から、「そんな状態でモーニングセミナーに来ていてよいのか」という声をいただきました。 何も心配させようとか、“病
Age free岡山39 健康イベントのスケジュール
健康づくりに関わるイベントは、定期的に行われるものからスポット的に行われるものまで、さまざまなものがあります。定期的に行われるものは、これまでの実績があるから続いてきたことで、開催時期にも意味があります。 ところが、今のように気候の変動が激しくて、特に夏場は異常気象と呼ばれる状態が、異常というよりも日常的に近づいている状況では、これまでと同じ時期に開催してよいのかの議論は当然のようにあります
心が使われた漢字の意味合い
「忘」という漢字は、忘れる、覚えていないという意味があり、記憶からなくなっている状態を指しています。文字としての成り立ちは、中国では心臓に花を添えた形象からきているとされていて、亡くなった人を表しています。 心(心臓)が亡くなるということから、心の中から記憶がなくなるという意味で、忘れることを指すようになったといいます。脳の中から記憶がなくなるのではなく、心の中からというのが言い得て妙で、脳
エネルギー代謝88 L‐カルニチンの体内合成
L‐カルニチンは体内で合成される成分で、細胞のミトコンドリアに脂肪酸を通過させるために必要な代謝促進成分です。脂肪酸は高エネルギーで、糖質(ブドウ糖)、たんぱく質(アミノ酸)の2倍以上のエネルギー量があります。 体内で合成されるものの、合成のピークは20歳代前半で、それ以降は合成量が減るために脂肪酸がミトコンドリアに充分に取り込まれなくなることから、同じ食事量、同じ運動量では年々太りやすくな
噛む噛むeverybody27 一口30回噛むことの根拠
一口につき30回噛むことが健康づくりの基本として紹介されています。当たり前のように30回と言われるのですが、その理由を子どもに聞かれて返答に困る大人も多いかもしれません。 一口30回が公式の目標とされたのは2009年のことで、厚生労働省で開催された歯科保健と食育の在り方に関する検討会で、報告書として「歯・口の健康と食育〜噛ミング30(カミングサンマル)を目指して〜」が公表されました。
健康スポーツ6 レクリエーションスポーツ
楽しみながら健康になれるスポーツは、健康スポーツ、生涯スポーツと一般には呼ばれていますが、日本レクリエーション協会が主導して年齢にも体力差などの条件があっても続けられるスポーツ団体を取りまとめていることから、レクリエーションスポーツとも呼ばれています。 日本レクリエーション協会には全国に都道府県の協会があり、さらに傘下に地域協会があります。同協会に加盟している種目別団体がありますが、すべての
発達栄養120 咀嚼が味覚に影響する
しっかりと噛んで食べることは、食べたものを細かく砕いて、唾液を多く分泌させて飲み込むための重要な行為で、このことによって消化がよくなります。消化によって食べたものが分解されれば、エネルギー源の糖質がブドウ糖になり、脂質が脂肪酸になり、たんぱく質がアミノ酸になって小腸から吸収されます。 このように咀嚼は栄養摂取には重要な役割をしているのですが、噛んで食べることは“おいしく食べる”という重要な役
健康デザイン22 ワールドゲームズとの連携
ワールドゲームズは一般には、あまり知られた存在ではありません。オリンピックと比べたら、存在すら知られていないのですが、スポーツ団体の規模的にはオリンピックに引けをとってはいません。 世界のアマチュアスポーツ団体はスポーツアコード(国際スポーツ連合)によって組織されていて、そのうちオリンピック採用競技は国際オリンピック委員会が取りまとめ、それ以外のスポーツ団体は国際ワールドゲームズ協会が取りま
発達障害支援26 孫の健康は祖父母のせい?
子どもの発達障害があることがわかったとき、父親側の祖父母が母親を責めるような態度をとることがあります。それは発達障害の特徴をわかっていないからのことですが、「自分の娘は悪くない」と言って守ってくれるはずの母親側の祖父母までが責めるほうになってしまうことも起こっています。 子どもの健康状態は誕生してからの栄養状態だけでなく、母親の妊娠中の栄養状態が影響することは以前から知られていました。今では
サプリ概論272 乳酸菌が500億個なら効くのか
乳酸菌が1回分に100億個も含まれているから腸内環境が整えられるというイメージが広まったのは、青汁のコマーシャルのおかげかもしれません。「なんと100億個」というフレーズで、青汁の栄養も摂れるうえに、乳酸菌が100億個も摂れるという“お得感”で人気が一気に高まりました。 これだけでは治まらず、「なんとなんと500億個」というフレーズで、腸内環境をよくするというイメージのほうを優先させて、さら





