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健康あない人42 鮭とサーモンの違いから考える健康づくり

今回のテーマは、同じように見える魚が実は違っているということを示して、健康効果の違いを語ろうということではありません。見た目は同じでも違いがあるということを、健康づくりの考え方につなげていこうということです。 鮭(さけ)もサーモンも健康成分とされる不飽和脂肪酸も、たんぱく質もほとんど違いはありません。違いがないどころか、まったく同じだという考えもあります。それは日本語では鮭、英語ではサーモン


健康食品の法規制19 文字校正と指導の関係

健康食品や食品の広告、ホームページ、チラシなどの内容は、正しいことを伝えるのが目的であるだけに、文字に間違いがあってはいけないことです。間違いがあってはいけないといっても、しっかりと見て、確認をしないと変換ミス、打ち込みミス、思い間違いによる間違いを犯しかねません。 健康食品の広告などの文言は、正しいものであれば、その会社も信頼に値すると思われますが、単純な校正ミス、変換ミスがあると、それを


DNA Answer39 食べたくても食べられない野菜

発達障害児は食べ物の好き嫌いが多くて、中でも自閉症スペクトラム障害では○×で意思決定をする特性があることから、まったく食べられないというものが出てきます。それは感覚過敏によって食べられないということだけでなくて、何か別の原因があって心理的なことで食べられなくなり、極端な偏食が起こることも少なくありません。 絶対に食べなければいけないとされる食品の中で、極端な偏食が起こりやすいものとして野菜が


あくまでも噂話105「“部長部”は部長だけの部署」

職場が消滅するということは考えてもいないし、考えたくもないというのは当たり前の気持ちです。それが当たり前だったのは、コロナ前のこと、震災前のことで、もっと遡ればリーマンショック前ということになるでしょうが、これまで当たり前に通勤していた職場がなくなるというのは、銀行の合併による支店併合でも、よく見られることでした。 支店の併合によって、2つ、3つの支店が1つになりました。これによって支店長が


健康食品 敵か味方か18 特定保健用食品制度とは?

厚生労働省によって2001年に保健機能食品制度が創設され、特定保健用食品と栄養機能食品が保健機能食品とされました。2015年には機能性表示食品が保健機能食品に追加されました。 特定保健用食品(トクホ)は、身体の生理学的機能などに影響を与える保健効能成分(関与成分)を含んでいるもので、消費者庁長官の許可を得て、摂取によって特定の保健の目的が期待できる旨を表示(保健の用途の表示)することができる


母子の栄養13 脳の発達に必要なブドウ糖

脳は発育のための重要な器官であることから、必要な栄養成分は通過させると同時に、不要な成分は通過させない仕組みがあります。それは“血液脳関門”といって、脳細胞の手前の毛細血管に備わっている関門(ゲート)のような仕組みです。 この血液脳関門によって、脳細胞のエネルギー源としてブドウ糖以外は原則として使われないようになっています。全身の細胞のエネルギー源はブドウ糖、脂肪酸、アミノ酸ですが、脳細胞以


健康食品の法規制18 健康食品の表示規制の理由

医薬品医療機器法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に基づく「無承認無許可医薬品監視指導マニュアル」に、健康食品の具体的な取り締まりの基準が定められています。規制する理由として、マニュアルでは以下の説明がされています。 ①一般消費者の間にある、医薬品と食品に対する概念を混乱させ、ひいては医薬品に対する不信感を生じさせるおそれがある。 ②有効性が確認されてい


ツイン・ウォーク44 EPOC効果で歩いていないときにも代謝アップ

運動をし慣れていない人は、同じだけの運動をしても、運動をし慣れている人に比べると酸素を取り込んで有効活用する能力が低くなっています。また、運動をし慣れた人に比べると、同じ負荷の運動であっても最大酸素摂取量が高まりにくくなっています。 最大酸素摂取量は、1分間に体重1kgあたり取り込むことができる酸素の量で、一般には全力で運動をしたときの酸素量を指しています。 最大酸素摂取量は、ただ運動をし


発達支援推進41 発達障害者は医療と福祉を支える人材

発達障害者の人材活用は、将来的に人材不足となることが明らかな医療・福祉分野にも期待されています。 厚生労働省の「厚生労働白書」(令和2年版)では、超高齢社会における社会の変容の中で働き場について触れられています。 推計の年は2040年で、そのときには高齢化率は35.3%(高齢者数3921万人)と推計されています。2020年が28.4%(3589万人)、30年前の1989年(平成元年)が


エネルギー代謝63 機能回復のエネルギーその2

動脈硬化の予防のために使われるスタチン剤は、予防効果は大きいとしても、必ず動脈硬化が起こらないようにするものではありません。しかし、動脈硬化のリスクが高い高LDLコレステロール血症、糖尿病、高血圧症の患者の場合には、動脈硬化によって脳血管疾患や心臓疾患という命に関わる疾患を予防するために使われます。高齢者の場合には、リスクが高いとして特に使われやすくなっています。 肝臓の細胞では、エネルギー