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サプリ概論217 積極性に作用する機能性表示食品
ケルセチン配糖体というと、腹部の体脂肪を低減させる特定保健用食品としての緑茶飲料について前回紹介しましたが、ケルセチンには他にも作用があり、これが機能性表示食品にも使われています。ケルセチン配糖体が含まれた機能性表示食品の中には、「中高年が加齢に伴い低下しがちな積極的な気分、生き生きとした気分、やる気を維持する機能があることが報告されています」と表示された製品があります。 「〜報告されていま
Medical Diet138 朝食でアミノ酸を摂取する
エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質のうち、主にエネルギー代謝に活かしたいのは糖質と脂質です。たんぱく質は身体を構成する重要な成分であり、酵素やホルモン、生理活性物質などの原料であることから、エネルギーとして消費されないことが求められます。しかし、糖質と脂質が不足している状態では、たんぱく質が分解されてアミノ酸となり、エネルギー源として使われるようになります。 このような話を聞くと、糖質と脂
脳の健康寿命118 DHA、EPA、ARAと認知機能の関わり
国立長寿医療研究センターが、多価不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、ARA(アラキドン酸)の摂取量が多いと認知機能に関わる側頭皮質や前頭皮質などの局所脳体積の減少が抑制される可能性を発表しました。 この調査研究は、愛知県大府市・東浦町の地域住民から性・年代別に無作為に選出された40歳以上の中高年者を対象に、医学・心理・運動・身体組成・栄養など多角的な観
脳の健康寿命117 知っておきたい“隠れ認知症”
認知症というと記憶力が低下することと考えられがちですが、記憶力にはあまり変化がなくて、判断能力としての認知が低下することがあります。これが新たな問題とされていて、“隠れ認知症”とも呼ばれています。これは認知症の予備群とされる軽度認知障害とは異なるものです。 軽度認知障害は、認知症を判断するテストによって、認知症と診断される状態ではないもの、認知機能が低下している状態を指しています。認知症との
脳の健康寿命116 笑いは認知機能を向上させる
他人との交流は、認知機能の向上に役立つということは以前から言われてきたことです。ただ交流する機会を増やすだけでなくて、認知機能を高める効果は明らかになっていることに臨みたいというのは、残された時間が、そう長くはないと感じている人が強く望んでいることです。 その方法の一つとして考えたいのは“笑い”の効果です。その例として取り上げるのは東北大学の研究グループによる研究成果で、この研究では介護を受
脳の健康寿命115 睡眠の質の低下が認知機能に影響する
睡眠は身体の疲労回復だけでなくて、脳の疲労回復にも重要なことです。ただ寝ている時間が長いというだけではなくて、睡眠の質がよくないと脳の疲労も回復しにくくなります。脳の疲労というと精神的な疲れ、うつ症状などが想像されるところですが、認知症の原因物質とされているアミロイドβというタンパク質が脳内に蓄積されやすくなることが知られています。 アミロイドβは脳内で発生しても眠っている間に老廃物として排
脳の健康寿命114 しっかり噛めないと認知機能が低下
歯周病があると、充分に噛めなくなり、栄養摂取にも影響が出ることから、生活習慣病にも寿命にも、そして認知機能にも影響を与えることになります。 厚生労働省が掲げる“8020運動”は、80歳になっても20本の歯を残すことを目指していますが、これは栄養摂取の問題だけでなくて、噛むことの健康効果、好きなものを食べるために外出できることが健康度を高めるということもあり、認知機能の低下を防ぐことができると
脳の健康寿命113 長生きで脳がしっかりしている医師の健康法
健康法については、メディアで嫌というほど流されています。その多くは医師が実践や知識を基にしてコメントをしていますが、どの医師の言うことを聞けばよいのかを迷うことがあります。できれば長生きで、認知機能もしっかりとしている医師の健康法を知りたいと願うところですが、願いどおりにいかないのが現実です。 医師が長生きでないのが一つ目の理由です。医師の平均寿命については、以前には65歳と言われたことがあ
脳の健康寿命112 高LDLコレステロール血症の危険性
肝臓で合成されるコレステロールが増えると、それを全身に運ぶ役割をするLDLが増えてLDLコレステロール値が高くなります。LDLコレステロール値が高い状態が長く継続すると、動脈硬化が進み、血管が硬くなり、狭くなっていきます。 しかし、血管径が約75%狭窄するまでは、そこを流れる血液の量は大きくは変わらず、ほとんど変化もありません。そのため自覚症状が現れにくく、生活習慣を改めることなく過ごしてし
整えるダイエット7 筋肉の違いに合わせた刺激法
筋繊維(筋肉細胞)は、白い色をした白筋(速筋)と赤い色をした赤筋(遅筋)に大きく分けられます。 筋肉を増やすためには、白い色をした白筋(速筋)を刺激するほうが効果的とされています。筋肉は基礎代謝の30〜35%を使っています。筋肉量が多い人では38%ほどにも高まります。基礎代謝は生命維持のために必要なエネルー代謝のことで、1日の消費エネルギー量の約70%を占めています。そのうちの30〜35%なので





