最新情報

Medical Diet116 ビーガンにL‐カルニチン

ビーガン(Vegan)は、肉や魚のほかに卵や牛乳・乳製品などの動物由来の食材を使った食品を食べない生活をしている人を指しています。宗教上や主義主張だけでなく、体調管理やアスリートが成績向上のために実践する例も増えています。完全菜食主義とも呼ばれます。動物を殺すことがない卵や乳の摂取を認めている菜食主義もありますが、すべての動物性食品を避けることから栄養バランスの問題だけでなく、エネルギー代謝にも影


あくまでも噂話53「レベルの高い人には教えない」

講習の対象者は誰でもよいはずなのですが、あえて「レベルの高い人には教えない」と言い切っています。こんなことを話すと、教えている内容に自信がないのではないか、レベルが高い話ができないからではないか、と言われることがあるのですが、そんなことはありません。“あえて”と、わざわざ言っているのはレベルが意味するところが一般の認識とは違っているからです。 私たちが口にする「レベル」というのは年齢のことです。


エネルギー代謝10 医薬品の効果を高めるL‐カルニチン

健康食品は1種類の素材だけでなくて、複数の素材を組み合わせるのが一般的ですが、それに対して医薬品は1つの種類には1つの成分しか使われていないのが原則です。複数の働きが必要な場合には、複数の医薬品が使われます。 それぞれの医薬品の成分はターゲットとなる臓器や器官などが定められています。例えば肝臓の機能を高める医薬品成分の効き目を高めようとしたら、肝臓そのものが元気な状態であることが求められることか


脳の健康寿命89 糖尿病の判定基準

糖尿病は認知症にリスクを高めます。それは糖尿病が血管を老化させる大きな要因であるからですが、その事実を知って、血糖値を測定することがすすめられます。 糖尿病の血糖値による判定基準は、日本糖尿病学会によって定められています。それによると、以下の、いずれかを満たしているものが糖尿病と判定されます。 正常値と糖尿病域の間が境界域で、空腹時が110~126mg/dl未満、食後2時間血糖値が140~20


発達栄養42 腸の仕組み1

腸は小腸と大腸に大きく分けられます。 小腸は、十二指腸、空腸、回腸から構成され、細く全長が6~7mの管で、栄養素の一部を消化するとともに、90%以上の栄養素を吸収する働きがあります。食塊(食べたものの塊)が通過する腸管内腔側には輪状ひだがあります。輪状ひだは絨毛の構造になっていて、絨毛の中には血管(動脈、静脈)、リンパ管、神経が走行しています。 食塊と接触する側の絨毛の管腔側の細胞は粘膜上皮細


サプリ概論194 GABAにはリラックス効果があるのか

GABAはストレス解消の成分として、健康食品や機能性表示食品に使われています。GABAはγ−アミノ酪酸というアミノ酸の一種で、Gamma-Amino Butyric Acideの頭文字をとった略称で、ギャバと呼ばれています。カカオに多く含まれることから食品としてはチョコレートやココアのほかに、トマトや発芽玄米にも含まれています。 ストレス解消といえば、脳への作用であることから、脳に取り込まれて直


Medical Diet115 EPOC効果を高めるL‐カルニチン

最大酸素摂取量の60%以上の強度の有酸素運動をすることで、運動後の脂肪代謝を高めることができるEPOC(excess post-exercise oxygen consumption)効果は、短時間だけのことではなくて、運動法によっては12時間も効果を高めることができることが研究によって明らかになってきています。 最大酸素摂取量は全力で運動したときに体内に取り込む酸素量のことですが、その60%と


あくまでも噂話52「約束が守られなくなったのはコロナのせい?」

「何をしに岡山に来たのか」ということは何度も聞かれていて、日本メディカルダイエット 支援機構のホームページの中でも、いろいろなテーマのコラムの中で書いてきました。メディカルダイエットの資格認定講習のときにも、ほぼ毎回聞かれるので、そこから書き始めることにします。 東京から岡山に家族ごと移住したのは5年前です。移住を決意したのは介護施設を開設するということで、私は臨床栄養、運動科学をやってきたこと


エネルギー代謝9 健康食品の効果を高めるL‐カルニチン

健康食品は1種類の素材だけでなくて、複数の素材を組み合わせるのが一般的です。これは目的を定めて、その目的に合った素材を選択しているからですが、組み合わせる素材によって有効性が高まるものがあれば、逆に有効性を低下させる結果となるものもあります。他の素材と一緒にすることで機能を低下させたり、吸収が低下することもあるからです。 機能を向上させるものとしては、それぞれの目的によって選択するものが違ってく


脳の健康寿命88 尿糖の結果で安心できない糖尿病

糖尿病は認知症のリスクを高めるだけに、検査で血糖値を確認することが大切になります。 糖尿病は膵臓から分泌されるホルモンであるインスリンの不足や、インスリンが分泌されているにも関わらずインスリンの作用が低下しているために血糖値が上昇して起こる病気です。後者はインスリン抵抗性と呼ばれています。 インスリンには、血液中のブドウ糖を筋肉細胞など全身の細胞に取り込んで、エネルギー源として利用する働きがあ