最新情報

サプリ概論158 医薬品成分としてのL‐カルニチン

α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10は、どれも医薬品成分であったものが食品成分としても使うことが許可されました。 α‐リポ酸は医薬品成分としてはチオクト酸といい、激しい肉体労働時の補給やLeigh症候群(亜急性壊死性脳脊髄炎)、中毒性(ストレプトマイシン、カナマイシン使用)、騒音性(職業性)の内耳性難聴に使われます。これらはチオクト酸を補うことで改善されることが確認されています。 L


Medical Diet81 「飲酒しても太らない」は本当なのか

日本酒1合のエネルギー量が約189kcalとされているのは、アルコール1gあたりのエネルギー量が約7kcalで、1合は180ml、アルコール同数が15度(%)と計算されているからです。水分の1mlは1gとなっています。計算式は「7kcal×180ml×15%=189kcal」となります。 日本酒の原酒は20度前後で、これなら252kcalになります。最近人気の少しアルコール度数が高めの17度のも


あくまでも噂話3「信じる者は足元を掬われる」

ボイスレコーダーは録音機の言い換えだと一般には認識されているようですが、もともとの意味は周囲の音声を記録して後で聞き返す装置のことで、航空機のコックピット内の音声を記録するものと同じ意味合いです。 重要な打ち合わせに臨むときには、ポケットにボイスレコーダーを入れて出かけていました。これは証拠を残そうというよりも、聞き違いや思い違いがあってはいけないからで、自分の判断が正しかったかどうかを確認する


発達障害サポーター44 現代の寺子屋の重要性

子どもたちの第三の居場所について討議されることが増えています。第一の居場所の家庭、第二の居場所の学校や幼稚園・保育園、それ以外の場所として学習塾や放課後児童クラブ、放課後等デイサービスがあり、家庭や学校などとは違った環境に子どもたちが集って学ぶ場が強く求められるようになっています。 そのような場を設けることは、何も今に始まったことではなくて、昔から存在していました。江戸時代の寺子屋や手習所にまで


発達栄養7 子どもの発育の特性

子どもの成長に必要な栄養素は、成人と同じだと考えられがちです。また、同じバランスで身体の大きさに応じて量を減らせばよいとも考えられがちです。医薬品の場合には、子どもは大人の半分ほどという目安が設けられている種類もあるのですが、栄養素の場合には身体の大きさによって全体的に減らせばよいというものではありません。 大人は身体に取り入れた摂取エネルギー源が増えれば体脂肪が多く蓄積される、摂取エネルギー量


サプリ概論157 L‐カルニチンの摂取タイミング

サプリメントの成分は摂取されるタイミングが決まっています。水溶性の成分は胃の中にある水分によって溶けるので、いつ摂っても吸収されます。それに対して脂溶性の成分は食事に含まれる脂肪分に溶けてから吸収されます。ということで食事の前後に摂るのが原則となります。 代謝促進成分のα‐リポ酸とL‐カルニチンは水溶性で、コエンザイムQ10は脂溶性です。水溶性の成分であれば、いつ摂ってもよいとはいっても、α‐リ


あくまでも噂話2「発想の逆転」

本人にとってよくなかった出来事を、周囲が慰めの言葉を積み重ねてみても、結果が変わるわけではありません。結果は変わらなかったとしても、本人の受け止め方が変わり、それを失敗とせずに前進するための糧にすることができるなら、声かけは意味があります。 もちろん、根拠のない励ましはすべきではありません。お笑い芸人の「やればできる」は、多くの人の心に響き、コロナ禍で苦境にある人への応援メッセージともなっていま


認定講習の諺もじり8「信じるものは掬われる」その2

これまでの常識は間違っているのではないかと常に疑ってかかるというのは、あまり気分がよくないことかもしれませんが、学校で学んで常識として覚えていたことが逆転したという体験談を栄養学の重鎮から聞きました。随分と昔の体験で、終戦後に栄養士として病院に配属されたときに、医師からの糖尿病の食事箋(病院給食の処方箋に該当)で糖分を多くすることが指示されていたといいます。 尿から糖が多く排出されるので、それを


サプリ概論156 余分な脂肪はL‐カルニチンで解消

代謝促進成分はα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10が代表的なもので、初めに医薬品成分から食品成分として使用が許可されたのは2001年のコエンザイムQ10でした。続いて2002年にL‐カルニチン、2004年にα‐リポ酸が同じく医薬品成分から食品成分としても使うことができるようになりました。 α‐リポ酸にはブドウ糖を細胞のミトコンドリアに取り込む働きがあり、L‐カルニチンには脂肪酸をミトコ


Medical Diet80 ドカ食いvs.ちょこちょこ食い

1日3食よりも2食にしたほうがダイエットしやすいような印象があるかもしれませんが、空腹期間が長くなると逆に太ることが指摘されています。その理由として、空腹を解消するために吸収がよくなるためだとの説もあるのですが、実際には通常の1食よりも食べる量が増えて、空腹を解消するために糖質(ご飯、麺類、パン類)を多く食べるようになることから血糖値が上昇して、そのために肝臓での脂肪合成が高まるからです。 糖質