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学習支援61 注意欠陥・多動性障害の動機づけ

注意欠陥・多動性障害がある子どもの場合には、動機づけが身につきにくく、学習面での影響が強く現れやすい傾向があります。その動機づけとしては内発、自律、向社会に分けて対応することが求められます。 1)内発 内発(intrinsic)は、本人の意思から発生するモチベーションで、好奇心や探究心、向上心などの内部的な要因から発生しています。一般的には注意欠陥・多動性障害は集中力がないように思われがちです


発達栄養14 代謝を支えるビタミンの役割

脂溶性ビタミンのビタミンAは脂肪酸と結合して肝臓や脂肪細胞などに蓄積され、必要に応じて全身の細胞に運ばれ、成長促進や粘膜維持などの作用を行います。ビタミンDは肝臓でコレステロールからも合成され、カルシウムの吸収を促進するほか全身の機能調整に関わっています。ビタミンKは血液凝固などに関与しています。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEには抗酸化作用があり、活性酸素を消去して細胞の老化を防ぐ働きをします


あくまでも噂話16「デトックスのすすめ」

自然のものだけを食べていれば健康になれるという感覚は根強くて、細胞レベルから健康になるためには農薬も食品添加物も使わない、遺伝子組み換え食品もトランス脂肪酸も避ける、グルテンもよくないとして小麦製品は食べない、という人がいます。何を食べるかは本人の自由なので、そんなことはやめるようにとは言わないようにしています。 どんなに注意しているつもりでも、自然界にも有害ミネラルは多く、全部を避けて生活する


脳の健康寿命68 L‐カルニチンは脳の機能向上に役立つのか

身体のエネルギー代謝を高める役割をする代謝促進成分というと、L‐カルニチン、α‐リポ酸、コエンザイムQ10が代表的なものとなっています。どれも体内で合成されるので、サプリメントとして摂る必要はないと考えられることもあるのですが、合成のピークは20歳代前半で、年齢を重ねるにつれて代謝は低下していきます。3種類の代謝促進成分は、どれも以前は医薬品成分でしたが、今では食品の成分としても使うことが許可され


サプリ概論166 ビタミンDは骨の強化だけの作用なのか

ビタミンDは骨を強化する作用があるビタミンで、カルシウムを多く摂取してもビタミンDが不足していると骨を強くすることができないことが指摘されています。ビタミンDは腸内でのカルシウムの吸収を促進する作用があり、ビタミンDが不足すると骨が細くなり、もろくなります。 カルシウムの摂取量は、厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(令和元年)の結果では摂取基準量に対して全体的に30%ほど不足しています。そのため


Medical Diet87 メディカルダイエット×サプリメントその1

テーマの「メディカルダイエット×サプリメント」の“×”はバツではなくて“掛ける”を指しています。メディカルダイエットは「運動×食事」「入浴×食事」「運動×入浴」の組み合わせと、そのタイミングによってエネルギー代謝をコントロールする手法で、これまでは2種類の組み合わせを実施してきました。 さらに効果を高めることが求められる状況もあり、その手法として代謝促進成分の活用が検討されてきました。その代謝促


あくまでも噂話15「正気の沙汰も金次第」

組織づくりが得意というか大好きな先生がいます。その先生というのは医師なのか作家なのか、それとも別の世界なのかは明らかにはしないで書いていくことにしますが、どの世界にも同じようなことをする人はいるようで、別の業界からも同じ話を何度か聞いています。 共通しているテーマは「人格と金とは別」という話で、社会的に立派なことをしている人は、お金にも綺麗だと思いがちですが、そうではなかったという話題です。私た


発達障害サポーター48 食の安全教育の必要性

フードバンクというと食品ロスと貧困対策が中心となっていて、栄養不足を解消するための食品を提供することが重視されています。少なくとも成長に必要な食事が摂れないという状況を解消しようという重要な活動です。 エネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)が不足することがないように量の問題に取り組むうえに、質の問題としてビタミン、ミネラルも摂取できるようにするために、提供する食品の内容を考え、調理法も伝える活動


発達栄養13 代謝に欠かせない水溶性ビタミンの働き

ビタミンは、三大栄養素の糖質、脂質、たんぱく質とは違い、身体の構成成分ではなく、エネルギー源としても使用されません。生体内の代謝、生理機能に対して補酵素として作用する有機化合物で、微量の必須栄養素となっています。不可欠なビタミンとして13種類があり、どれも不足すると欠乏症を引き起こします。ビタミンは性質によって脂溶性ビタミン(4種類)と水溶性ビタミン(9種類)に分類されます。 脂溶性ビタミンは、


あくまでも噂話14「味方なのに邪魔をする人」

お役所の足の引っ張り合いは昔から言われることですが、全員が定年退職まで在職できるという地方公務員のような条件であれば、そんなに足を引っ張るようなことはないはずです(ないと信じたい!)。 ところが、足の引っ張り合いは当然のことで、同期の人間の出世を少しでも遅らせたいというのは霞が関のお役所では普通に見られることでした。 公務員は失敗をしても、犯罪行為でもなければ馘首になるようなことはありません。