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ポストコロナ「果報は練って待て」1

コロナ禍で大きく低下した国民の健康度を一気に、大きく改善するためには、これまでの意識を変革しなければならない状況になっています。 いくら努力をしても報われないということは、これまでにもあったことですが、新型コロナウイルス感染症が拡大して、さらに3〜5年ごとに新たな感染症が蔓延する可能性があるとの危機感も抱かれています。今でも、どうにもならないほどに追い込まれている状況のときに「果報は寝て待て」と


健康の常識が非常識にならないためにすること

血糖値を上昇させるのはブドウ糖だけでなく、日本人の場合には脂肪も大きく関係していることを以前に紹介しました。動物性食品に含まれている脂肪(中性脂肪)が多く体内に取り込まれると、これを重要なエネルギー源として脂肪細胞に蓄積するようにインスリンが多く分泌されます。インスリンといえば、血糖値(血液中のブドウ糖の量)を減らす膵臓から分泌されるホルモンですが、その分泌量が日本人は遺伝的に少ないことから、脂肪


健康ウォーキング51 正しい歩き方のためのノルディックウォーキング

腕を前後に大きく振って、歩幅を広げて、かかとから着地する、というのが正しい歩行姿勢とされています。その方法を身につける方法を指導しても、どうしても肘を曲げて、腕を上に向けて振り、膝も上げるようにして歩こうとする人がいます。そんな歩き方をするのは、グルコサミンのテレビコマーシャルの歩行シーンが頭に残っているからです。そのことを伝えて、肘を伸ばして、肩から手先までを大きな振り子として振ることをいっても


発達栄養学203 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・中学校10

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 〔主な学習活動〕 *グループで地域の食材を用いた1食分の和食の献立を立てる。 ・献立(主食、主菜、、副菜) ・調理法(煮る、焼く、蒸すなど) *立てた献立を他のグループと交換し、アドバイスし合う。 ・付箋紙にアドバイス


ポストコロナ「人は血管とともにオイル」3

コロナ後に健康度の回復を一気に進めるためには、血管の老化を防ぐためにオイル(脂肪)の摂取量を減らすことが重要となるわけですが、これは摂りすぎの人の話で、脂肪が不足してもよくないことが起こります。コレステロールは細胞膜の材料であるので、あまりに不足すると血管の細胞の老化を進めていくことになります。だから、血液中を通って全身にコレステロールを運ぶ役割をするLDLコレステロールが年齢を重ねると増えていく


脳の健康寿命9 認知症の原因

認知症の原因となる原因(病気)は、アルツハイマー型認知症の発症者が多いものの、他にもレビー小体型認知症、血管性認知症、前頭側頭型認知症、甲状腺機能低下症、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、脳腫瘍などがあります。 発症者は、アルツハイマー型認知症が約50%、レビー小体型認知症が約20%、血管性認知症が約15%で、これらは三大認知症と呼ばれています。一般に認知症は治すことができないといわれているものの、


サプリ概論100 ミネラルの摂取量10

鉄は赤血球のヘモグロビンに多くあり、酸素を結合して全身に酸素を運ぶ作用があります。鉄には肉や野菜に含まれるヘム鉄と、野菜などに含まれる非ヘム鉄があり、ヘム鉄は非ヘム鉄よりも吸収率が高くなっています。不足すると鉄欠乏性貧血が起こりやすくなります。 1日の目安量と許容上限量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。鉄の女性の推奨量は年齢によって異なります。また、鉄は出血に


学習支援2 学習障害の特徴

学習障害は、全般的な知的発達には問題がなく、視覚、聴覚に問題がなく、さらに学習環境や本人の意欲にも問題がないにも関わらず、読む、書く、計算するなどの学習に必要な基礎的な能力に影響が出ている状態を指しています。その能力は一つだけでなく、複数の特定の能力について起こることがあり、なかなか習得できなかったり、うまく発揮することができないことによって、学業成績や日常生活に困難が生じています。 学習障害は


ポストコロナ「人は血管とともにオイル」2

血液検査で中性脂肪値、LDLコレステロール値が高いことが確認されると、医師や栄養士による食事の内容の指示や指導が行われます。血液中の脂肪が多いなら、食事の脂肪を減らせばよいのだろうと考えて、脂質制限をする人も少なくありません。しかし、脂肪を減らした割には、なかなか中性脂肪値もLDLコレステロール値も下がりにくいというのは事実です。 頑張った割に報われない結果となるのは、人間の身体に備わっている脂


日本人は脂肪摂取で血糖値が上がる

血糖値は血液中のブドウ糖の量を示す数値なので、血糖値が上昇するのはブドウ糖が含まれる糖質の摂りすぎが一番の原因と考えられます。二番目はブドウ糖を消費して減らすための運動不足です。日本人の食事は、ご飯が中心というのが国民的な伝統で、以前の食事はご飯の量が多くて、おかずが少ないというものでした。その時代には糖尿病の人は少なくて、糖質の摂取の割が減ってきた現在は糖尿病患者が約1000万人、その予備群が約