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ポストコロナ「逃げるが価値」3

これまで続けてきたことを続けようとしても、コロナ禍で思うように前進できない状況に追い込まれたのは、何も飲食業や旅行業だけでなく、教育や健康づくりに取り組む団体も同じことです。私たちは健康づくりに関わる教育と情報発信に取り組んできました。通信が充実してオンラインが普通になってきた状況では、教育も情報発信も外出せずに家庭にいてもできることなので、新型コロナウイルス感染症の影響を受けなかったのではないか


記念日12月21日〜27日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 12月21日 バスケットボール解説者の島本和彦氏がアメリカで正式ルールでバスケットボールの初試合が開催された1891年12月21日にちなんで「バスケットボールの日」と制定。 12月22日 高橋助作酒造店が冬至は杜氏を連想させることから酒風呂で健康増進をしてほしいと「酒風呂の日」と制定。日本スープ協会が温かいスープをより温かく感じることができる冬で、1


脳の健康寿命25 認知機能を維持する食品

認知機能の研究が進む中、脳の健康によい食品が明らかになっています。理論での解明だけでなく、大規模調査によって実際に認知症の発症率が低い人が食べている食品が判明しています。それは野菜、海藻、魚介類、大豆製品、乳製品で、これまで栄養バランスがよい食品として取り上げられてきたものです。 脳神経細胞の維持には、魚に多く含まれる不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が有


サプリ概論116 カフェインが脂肪を燃焼は不当表示か?

カフェインが含まれた飲み物(緑茶やコーヒーなど)を飲むと興奮作用から脂肪が燃焼すると説明されることがあります。カフェインが含まれる特定保健用食品や機能性表示食品もありますが、カフェインは脂肪酸をエネルギー化させるものではありません。カフェインの役割は、脂肪細胞の中に蓄積されている中性脂肪を分解して、脂肪酸として血液中に放出されるのを促進することです。 脂肪細胞の中の中性脂肪は重要なエネルギー源で


ポストコロナ「逃げるが価値」2

ミニマリストという生き方を選択する人がコロナ禍を経験して増えてきました。ミニマリスト(minimalist)という用語が使われるようになったのは2010年ころからで、持ち物をできるだけ減らして、必要最小限のものだけで暮らす人を指しています。自分にとって本当に必要なものだけを持つことで、かえって豊かに生きられるという考え方で、大量生産・大量消費の社会から脱却して生きていこうという新しいライフスタイル


児童の発達支援の必要性

福祉関係のサポーターというと、障害者を支援する多くの役割があるのですが、その中でも有名なものは認知症サポーターです。これは厚生労働省が主導するもので、認知症に対する正しい知識と理解を持って、地域で認知症の人や、その家族に対して手助けする方を増やすための講習が実施されています。認知症サポーターになったからといって特別なことをするわけではなくて、認知症の人や、その家族を温かく見守る応援者になって、自分


健康ウォーキング66 軟骨成分の効果を早く感じる理由

高齢者のウォーキングの強い味方となっている膝の軟骨の成分であるグルコサミンと、軟骨の潤滑成分であるコンドロイチンですが、効果的な摂取タイミングである空腹時に摂って、その成分が軟骨に届きやすいように痛みを感じない程度に歩くということをしても、すぐに効果を感じるようなことはないというのが、成分の特徴です。 長い期間をかけて徐々にすり減ってきた軟骨が、短期間の摂取で元のとおりに回復するというのは、期待


発達栄養学218 体育、保健体育での食に関する指導・中学校4

文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは体育、保健体育の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 (ウ)実践事例 ①単元名「健康な生活と疾病の予防」 ア(ウ)生活習慣病などの予防 ②単元の目標 *生活行動や生活習慣と健康について、基礎的な事項およびそれらと生活との関わりを理解することができるようにする。 *生活行動や生


ポストコロナ「逃げるが価値」1

「果報は寝て待て」というのは、ただ寝そべって待っていればラッキーが飛び込んでくるというような意味ではないことは以前に、このコロナ後を考えるコーナーで紹介しました。運というのは自分の力ではどうにもならないものだから、あせらずに時期を待つのがよいという意味ですが、待っている間にもやるべきことがあります。その重要性を伝えたいのですが、それと似たような意味合いの諺(ことわざ)に「逃げるが勝ち」があります。


脳の健康寿命24 積極的に食べたい食品

必要な栄養素を不足することなく摂れるように、積極的に食べるべき食品が示されています。一般には栄養学で使われる6つの基礎食品群が採用されていますが、もっと簡単にわかるように標語が作られています。それは「まごわやさしい」です。 この言葉は、豆(ま)、ごま(ご)、わかめ(わ)=海藻、野菜(や)、魚(さ)、しいたけ(し)=きのこ、芋(い)を表しています。これらには、糖質(芋)、脂質(魚)、たんぱく質(豆