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サプリ概論8 健康食品の味覚の問題

医薬品は1種類の成分が原則となっています。複数の成分の組み合わせによって有効性を高める場合には、それぞれの成分が含まれた複数の医薬品を用いることになります。それに対して健康食品は、複数の成分が含まれているのが通常のことです。 自然食品を材料としたものには、もともとの食品に複数の栄養素が含まれていることから、それが製品にも移行されて含まれています。健康食品は一定の効果を得るために、複数の成分を用い


誰も知らない?ワールドゲームズの存在

オリンピックが世界最大の祭典だということは認めるとしても、オリンピックがすべてのアマチュアスポーツを取りまとめているわけではありません。また、オリンピックに採用されている競技もすべてが実施されているわけではありません。例えば、新体操でも男子の競技は実施されていません。陸上競技でも競泳競技でも実施されていない距離はあります。 東京オリンピック(2020)では野球とソフトボールが実施されるといっても


発達栄養学143 高等学校における体育・健康に関する指導

高校生を含む若い世代は、食に関する知識や意識、実践状況などの面で他の世代より課題が多く、こうした若い世代が食育に関する知識を高め、意識を深め、心身の健康を増進する健全な食生活を実践することができるように食育を推進することが必要となります。 また、厚生労働省の2015年(平成27年)の「国民健康・栄養調査」において、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日に2回以上食べることが「ほとんど毎日」の者


ポストコロナ「オンをオフで返す」2

「恩を仇で返す」というのは、あまりよい印象で使われる諺(ことわざ)ではないのですが、これをもじった「オンをオフで返す」となると、軽妙さを感じることにもなります。精神的に余裕があるベテランや高齢者の中には、正面から全力でぶつかってきた相手に対して、力が抜けてしまうような反応をする人がいます。その場を和ませたり、力ずくの対戦を心の余裕をもって交わらせるようにしてくれます。 これはプラスの受け止め方で


サプリ概論7 健康食品の機能

健康食品と一般食品には大きな違いがあります。それは食品の機能の種類です。 食品には3つの機能があります。栄養・エネルギー源としての一次機能(栄養機能)、味や食感を楽しむおいしさとしての二次機能(感覚機能)、食べ物に含まれる栄養成分が生体防御、疾病の予防、疾病の回復、生体リズムの調節、老化抑制などの身体に与える体調調整の三次機能(体調調整機能)です。 三次機能は食品の薬理的作用であり、この機能が


紙の情報は古臭いものなのか

ネット隆盛の時代に逆らうように、情報は紙にして、つまりプリントして保存して、講習に使うテキストも紙で提供しています。アップする作業が面倒だからということではなくて、情報は“行間を読む”ことが重要で、そのために文章として読み込むことが必要だと考えているからです。行間を読むの“行間”は、文章に書かれていない書き手が本当に伝えたい隠された意図や意味合いを指しています。これを読み取ってほしいことから、わざ


学習障害142 腸内細菌の働き1

腸内には1000種類以上、約1000兆個もの腸内細菌が棲みついていて、その重量は1~1.5kgにもなります。腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌に大きく分けられています。日和見菌は腸内の環境によって善玉菌の働きも悪玉菌の働きもします。バランスがよい腸内環境では「善玉菌20%:悪玉菌10%:日和見菌70%」の割合になっているといいます。 善玉菌も悪玉菌も細菌の一種であり、エサとなる栄養源を取り込んで


ポストコロナ「オンをオフで返す」1

諺(ことわざ)をもじって使うのは、もともとインパクトがある言葉は記憶に残りやすく、それを逆の意味にしたり、諺よりも強い印象を残したいからです。その言葉をきっかけに、重要な話を思い出してくれればよいのですが、もじった諺が強く印象に残って、肝心な重要な話は忘れてしまったのでは仕方がありません。その仕方がないことが面談の講習では、よく起こります。 そんな珍妙諺でヒットといえるものとして「オンをオフで返


サプリ概論6 健康食品の課題2

サプリメントや健康食品を活用していることは別に隠すようなことではありません。アメリカでは健康に気づかい、積極的に日常生活にも仕事にも取り組んでいる人の利用率が高く、優れた人であることを証明することともなっています。それに対して日本の現状は、医療機関においては医師に摂取について聞かれても、摂取していることを隠す傾向が強くあります。医薬品を信用していないと思われること、食事療法に従っていないと思われる


卵のコレステロールの常識の二転三転

「卵はコレステロール値を高めるので1日1個まで」と言われた時期があります。それが途中で「何個食べても大丈夫」に変わりました。そして、今は条件付きで多く食べてもよいというように変わっています。 卵とコレステロールについては、人によって言うことがバラバラですが、どの段階で得た情報なのかによって違いが出ているようです。私たちの役割は最新情報を伝えることですが、ただ「昔の常識は今は非常識」と言うだけでは