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サプリ概論1 サプリメントの定義1

サプリメントと健康食品は、用語が混同して使われているところがあります。以前は英語のサプリメント(Supplement)を健康食品と訳しても問題はなかったのですが、今は制度の変更によって、そのまま健康食品と訳すと間違いにもなりかねません。 サプリメントは、アメリカの「ダイエタリー・サプリメント」(Dietary Supplement)を略したもので、栄養補助食品、健康補助食品を指しています。Sup


標準のBMI22を保ってきた理由

BMIはBody Mass Indexの略で、体格指数とも呼ばれています。生活習慣病予防の重要な指標で、体重(kg)を身長(m)で2回割ると求められます。例としてあげるのは私のBMIで、体重が62kg、身長が1.68mなので、「62÷1.68÷1.68」で約21.97となります。大雑把に22としておきますが、これが日本人の最も生活習慣病が少ない健康的なBMIとされています。 肥満度をBMIでみる


発達栄養学141 学校での食に関する指導の重要性

小学校、中学校学習指導要領には、食育の推進を踏まえて、保健体育科、家庭科、特別活動の時間だけでなく、各教科、道徳科、外国語の活動、総合的な学習の時間など、学校教育活動全体を通じて食育を組織的・計画的に推進することが示されています。 また、特別支援学校小・中学部学習指導要領には、小学校、中学校学習指導要領に示されていることに加えて、自立活動や知的障害者である児童生徒に対する教育についても示されてい


ポストコロナ「知らぬがほっとけ」1

新型コロナウイルス感染拡大のために外出自粛、飲食店の営業時間と酒類提供の制限などがあって、外食そのものが自粛の対象となってしまいました。これが身に染み付いて、外食に対する意識が変わってしまうと、終息して完全に解除されたとしても、元のとおりにはならないだろうと考えられています。私たちは健康面から食事に関わる仕事をしてきた割には、外食を楽しもうという意識は、あまり強くはありませんでした。その大きな理由


サプリメントは食品だから制限はないのか

サプリメントや健康食品の表示には、どんな人が、どれだけの量を、どのタイミングで摂るということは書かれていません。そのことを表示してよいのは医薬品だけで、これらのことを表示したら、そのサプリメントは医薬品とみなされて、医薬品の規制が適用されます。医薬品ではないものが医薬品としてみなされることで、無許可無承認医薬品となり、販売停止や行政の処罰を受けることになります。 そのため、「1日に○粒を目安に」


学習障害140 消化酵素が含まれた食品で体調を整える

消化酵素の働きをする酵素は、野菜、果物、穀類、発酵食品、生の動物性食品などに多く含まれています。しかし、食品に含まれる栄養素は品種改良や収穫時期の変化、農薬や化学肥料の使用による土壌の劣化などによって低下傾向があり、特に野菜に含まれる消化酵素は減少しています。 日本人の健康は、長い歴史の中で穀類や野菜、魚類を多く摂ってきたという土台があり、これだけでは不足する栄養成分を補うことで作り上げられてき


ポストコロナ「二度あることは三度目の正直」3

日本メディカルダイエット支援機構が本部を岡山に移して、地方での健康づくりを進めるために、東京では全国規模の情報収集を行い、岡山から全国に発信していくというスタイルになりました。地方創生の根本は住民の健康づくりであって、それが成し遂げられてから、そのお裾分けを全国から来てくれる方にするという方法が正しい、と言い続けています。しかし、地域に人を呼んで、地域で体験してもらい、地域のことを知ってもらって、


内臓脂肪が減ると皮下脂肪が減るというのは本当か

ダイエットの常識として、これまで内臓脂肪と皮下脂肪の関係性を伝えてきました。それは内臓脂肪が減らないと皮下脂肪が減らないということで、このことが理解されていないとダイエットが成功しているのに、これを失敗ダイエットだと勘違いして、せっかくの効果がある方法を途中でやめてしまうということが起こっていました。だから、重要な情報として講習などで伝えてきたわけです。 内臓脂肪は肝臓で合成された中性脂肪が貯蔵


発達栄養学140 朝食を食べていない子どもの対応

文部科学省の食育推進基本計画では、子どもに対する食育の推進の目標に関する事項として、朝食を欠食する子どもが多く存在している状況を改善していくことを掲げています。食育推進基本計画を進めるにあたっての調査では、小学校6年生のうち「朝食を毎日食べているか」という問いに対して、あまりしていない、まったくしていないと回答している割合は、平成27年度は4.4%でしたが、平成32年度までには0%を目指すこととし


ポストコロナ「二度あることは三度目の正直」2

「二度あることは三度ある」というのは、コロナ禍でいうと悪いことが繰り返し起こって出口が見えなくなっているようなことを指す諺(ことわざ)のようにも思われがちです。しかし、よい条件があれば二度目にあったことが、もう一度続いて起こるという良い意味にも使われます。 このへんは「柳の下の泥鰌(どじょう)」とは違うところです。今どきの若い世代は、この諺の変化形の「柳の下に二匹目の泥鰌を狙う」と聞くと、成功例