最新情報

発達栄養学92 水溶性サプリと脂溶性サプリの摂取タイミング

ビタミンには水溶性と脂溶性の2種類に大きく分かれることが知られています。水溶性ビタミンは水に溶ける性質があり、胃の中の水分だけでも分解されて小腸から吸収される形になります。脂溶性ビタミンは脂肪に溶ける性質があり、食事で摂った脂肪が含まれていないと分解されず、小腸から吸収されることもありません。そのため、水溶性ビタミンは、どのタイミングで摂っても吸収されるのに対して、脂溶性ビタミンは食事の前後に摂る


健康寿命延伸のための提言19 提言のエビデンス2飲酒1

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第1回)を紹介します。 飲酒は、さまざまな疾患との関連が指摘されていま


コロナ対策が自閉症スペクトラム障害に影響している

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための対策の第一は、マスクをつけることでもなく、密閉空間に入ることでもなくて、他人に近づかないことです。新型コロナウイルスは飛沫感染が主な感染ルートで、飛沫が飛び散ったところで生き残って、それに触れることでも感染します。他人が感染源であると考えると、できるだけ人は多く集うところには近づかず、近づく場合でも1m以上の距離をあけることで感染は防げることになります。


タバコをやめると太るのは本当か

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。その中の喫煙に関する項目で、ダイエットのための喫煙が語られています。これについて、メディカルダイ


学習障害91 自律神経調整が学習に影響する

発達障害がある人は、自律神経調整が乱れやすいことが指摘されています。起きている時間帯は自律神経の交感神経の働きが盛んになり、夕方以降から就寝中は副交感神経の働きが盛んになって、活動と休息の身体調整が行われています。自律神経の自動車にたとえられることがあり、アクセルにあたるのが交感神経、ブレーキにあたるのが副交感神経となります。速度を出さなければならないときにブレーキを強く踏むようだと走るのが遅くな


健康寿命の基礎知識

健康寿命は「日常的・継続的な医療・介護に依存しないで自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間」のことを指していて、この考え方は2000年にWHO(世界保健機関)から示されました。これを受けて、厚生労働省では「日常生活に制限のない期間」として、行きたいところに自由に出かけられる期間、好きなことができる期間を健康寿命としました。健康寿命の考えが示されてから、寿命を延ばすことから健康寿命を延


20年後の発達障害者の活躍の場

厚生労働省の「厚生労働白書」(令和2年版)では、超高齢社会における社会の変容の中で働き場について触れています。推計の年は発表の20年後の2040年(令和22年)で、そのときには高齢化率は35.3%(高齢者数3921万人)になっているとしています。2020年が28.4%(3589万人)、30年前の1989年(平成元年)が12.1%(1489万人)と大きく増えていくのがわかります。 これだけの高齢者


温暖化と感染症拡大の関連性

環境省の発表資料によると、20世紀の100年間で地球の平均気温は1.1℃上昇しています。2000年代の20年間は、過去1000年で最も温暖な20年となっています。温暖化によって蚊の発生数が増えることによる媒介感染の拡大が起こるようになります。感染性の細菌やウイルスは温暖化によって気温が上昇すると温度が高いところへと移っていくため、媒介感染する蚊が活動範囲を広げていくと、それにつれて細菌やウイルスも


発達栄養学91 子どもはサプリメントを安心して使えるのか

サプリメント(supplement)は補助、補完、補充を意味していて、一般にイメージされるサプリメントだけを指す言葉ではありません。日本でサプリメントとして認識されているものはアメリカではダイエタリー・サプリメント(dietary supplement)と呼ばれます。これは通常の食品とも医薬品とも異なるジャンルの食品のことで、広く理解されているサプリメントを指しています。ダイエタリーは「食品の〜、


健康寿命延伸のための提言18 提言のエビデンス1喫煙・受動喫煙4

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第4回)を紹介します。 日本人の非喫煙女性、つまりタバコを吸っていない