

最新情報
コロナ禍で発達障害児に起こっていること
新型コロナウイルスの感染拡大によって、「地域住民の安全と健康を守る」ために外出自粛と3密回避が求められ、周囲の方々との交流が断たれるようなことになっています。このことで主に語られているのは高齢者ヘの影響で、自宅で長く過ごすことによる運動不足、過食、特定健診の受診率の低下、医療機関の利用減少などから、住民の生活習慣病や認知症の増加、健康寿命が短くなることまでもが強く懸念されています。高齢者や、高齢者
細菌とウイルスの根本的な違い
細菌とウイルスが混同されて、「コロナ菌」ということを言う人もいます。新型コロナウイルスは、その名のとおりウイルスであって、細菌ではありません。単なる言い間違いではなく、コロナ菌という言葉が刷り込まれている人も少なくないのですが、これは細菌とウイルスの根本的な違いが理解されていないために起こっていることです。 細菌は一つの細胞でできている単細胞で、その中に生命維持に必要なパーツがすべて揃っているこ
学習障害90 学習障害は発達障害の誰にも起こり得る
発達障害は自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害に大きく分けられています。この分類が情報として広まっているために、学習障害というと自閉症スペクトラム障害と注意欠陥・多動性障害とは違うものと認識されることがあります。発達障害は自閉症スペクトラム障害注意欠陥・多動性障害、学習障害が重なって起こることもあることから、自閉症スペクトラム障害と注意欠陥・多動性障害で学習障害が起こっている場合
体内時計が乱れると肥満になるメカニズム
体内時計は生体リズムを刻む基本となっていて、その中心は脳の視床下部の視交叉上核にあります。この部位がすべてのリズムに影響しているように思われがちですが、体内の各臓器にもあって、睡眠と目覚め、ホルモン分泌、自律神経調整などに影響を与えています。この体内時計が乱れると、目覚めているときに自律神経の副交感神経の働きが盛んになって活動的になれないということが起こり、その逆に夕方以降の心身ともに休まるはずの
今から始める感染症対策の継続可能な健康施策
病気と感染症の最大のリスクは加齢だと考えられています。加齢によって免疫力が低下して、生活習慣病の発症につながることから、高齢化率が高い自治体ほど住民の免疫強化が重要課題となっています。国民病と呼ばれる糖尿病は高血糖によって血流が低下することから免疫を低下させることが知られていて、食事改善やウォーキングなどの適度な運動を継続させることによって血糖値を下げ、免疫の強化にもつながっていきます。この適度な
発達栄養学90 野菜のバランスのための選び方
野菜は形状では根菜類、葉茎菜類、果菜類の3種類に大きく分けられています。これは総務省の分類で、農林水産省の分類では根菜類、葉茎菜類、果菜類のほかに香辛野菜、果実的野菜を加えた5種類となっています。 根菜類はだいこん、にんじん、かぶ、ごぼう、れんこん、ばれいしょ、さといもなど、葉茎菜類ははくさい、キャベツ、ほうれんそう、レタス、ねぎ、たまねぎ、こまつな、しゅんぎく、セロリ、アスパラガス、ブロッコー
健康寿命延伸のための提言17 提言のエビデンス1喫煙・受動喫煙3
国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第3回)を紹介します。 タバコを吸うことは本人の身体だけでなく、間接的
記念日4月6日〜12日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 4月6日 エイワがマシュマロ=ま(0)し(4)ま(0)ろ(6)6の語呂合わせで「マシュマロの日」と制定。クリスタルジェミーがシ(4)ロ(6)の語呂合わせで「白の日」と制定。味のちぬやが春が4月、巻きがロール(6)から「春巻きの日」と制定。毎月6日は「メロンの日」(全国メロンサミットinほこた開催実行委員会)、「手巻きロールケーキの日」(モンテール)。
感染防止のために知っておきたい免疫の基礎知識
生きている人間は、決して腐ることはありません。それは生きている人間は免疫によって、細胞が病原菌などによって破壊されないように守られているからです。怪我が治るのも、がんやウイルスなどによって身体が侵されないようにしているのも、すべて免疫が働いているからです。 免疫は、「病気と戦う力」であると一般には理解されていますが、正確には「身体にとって必要なものと不必要な有害なものとを判別して、有害なものだけ
学習障害89 発達支援のベースになるのは栄養と自律神経調整
発達障害の改善は、できるだけ早く取り組むことで進めやすく、改善の効果も得やすくなっています。しかし、子どもに発達障害であることを伝えていない保護者や、子どもには伝えていても周囲に隠している保護者もいます。それぞれに事情があり、考えにも違いがあって、改善の妨げになると指摘するのは酷なことです。 しかし、改善のための取り組みは、できるだけ早いほうがよいのは当然のことで、その方法として私たちは生理学に