最新情報

活性酸素の基礎知識

我が国で“活性酸素”という言葉が知られるようになったのは、1995年に開催された日本チョコレート・ココア協会の国際シンポジウムでチョコレートとココアの抗酸化作用が発表され、チョコレートの製造会社が機能性をPRしたのが、きっかけだとされます。チョコレートとココアの抗酸化作用に続いて、赤ワインに含まれるポリフェノールの抗酸化作用の研究成果が国立栄養研究所(現国立健康・栄養研究所)の板倉弘重臨床栄養部長


フルーツには強い抗酸化作用がある

フルーツの特徴の一つである色鮮やかな色素には、活性酸素を消去する強い抗酸化力があります。活性酸素は電子のバランスが崩れた酸素のことですが、欠けている電子を他のものから奪って普通の酸素に戻る性質があります。電子が身体の細胞から奪われると細胞が破壊されやすくなります。細胞が破壊されたところが血管なら、そこが傷つきやすくなり、その血管によって新鮮な酸素と栄養素を送られている器官は機能が低下していくことに


別腹のメカニズム

就寝前に食べるとエネルギーが使われる時間が短いことから太る原因であることが指摘され、少なくとも就寝の3時間前には食べ終えることがすすめられます。しかし、空腹を感じてスイーツを食べて、血糖値が高いまま寝ることもあるはずです。しかし、これは別の理由によって太る原因となってしまいます。 就寝中にもエネルギーが必要になることから脂肪細胞に蓄積された中性脂肪が分解されて、脂肪酸が血液中に放出されています。


記念日10月20日〜10月26日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 10月20日 日本褥瘡学会が褥瘡(床ずれ)の理解と予防を進めることを目的として10(床)20(ずれ)の語呂合わせから「床ずれ予防の日」と制定。 10月21日 1879年10月21日にエジソンが発熱電球を完成させたことにちなんで日本電気協会が「あかりの日」と制定。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で自動車型タイムマシンのデロリアンが、ごみを燃料にし


朝食では脳の唯一のエネルギー源摂取が重要だ

朝食を食べなければならない大きな理由としてあげられているのが、ブドウ糖の補給です。ブドウ糖は脳の唯一のエネルギー源であり、脳の中には15時間ほどしか充分には保たれません。これは12時間ごとに食事をしていたことから身体に備わった仕組みといえます。ブドウ糖は余分になるとグリコーゲンとなって肝臓や筋肉の中に蓄積され、血液中で不足したときには分解されてブドウ糖が血液中に放出される仕組みになっています。


朝食抜きの人のための栄養対応

1日に三食を食べることは食事の基本となっています。人類の歴史を見ると、朝食と夕食を食べて、その間に空腹を感じたときには少しだけ食べるという二食の時代はヨーロッパにも日本にもありましたが、少なくとも朝食を抜くことはありませんでした。こういった生活をしてきたことから、エネルギー代謝に必要なビタミンB群のうち短時間しか体内で保持されないビタミンB₆とビタミンB₁₂は12時間ほど保たれるようになっています


夕食後のデザートと満腹感

食事の量が足りなくても、最後にデザートを食べると、満足感が得られやすい、ということは体験している人も多いはずです。これはデザートとして食べたスイーツなどに含まれるブドウ糖によって血糖値が上昇して、満腹中枢にブドウ糖が多く送られ、満腹感を得た結果です。 脳が満腹感を得ていないと、胃を膨らませるために食べてしまいがちです。デザートと満腹感についてはラグビー選手を対象に調査されていますが、これは同じよ


夕食前の甘いもののタイミングで異なる結果

「3時のおやつ」は、軽い昼食をしたときには夕食までのつなぎのエネルギー補給として有効となります。空腹のままに夕食を食べると、空腹を満たすために食べすぎになるだけでなく、吸収を高めようとして胃液が多く分泌され、消化が早まり、吸収される量が増えることにもなります。 空腹感は、胃で感じるというイメージが抱かれがちですが、主に感じているのは脳になります。脳のエネルギー源となっているのはブドウ糖だけである


甘いものを摂ってダイエット

太るかやせるかは、食事や飲み物などで摂ったエネルギー量と身体を動かすことで使われたエネルギー量のバランスで決まると一般には言われています。摂取エネルギー量が多くて、消費エネルギー量が少なければ、余分となったエネルギー量の分だけ太る、つまり脂肪細胞の中に蓄積される中性脂肪が増えることになります。それとは逆に、摂取エネルギー量よりも消費エネルギー量が多ければやせるという、天秤やシーソーのバランスのよう


飲酒するほどに体内で合成される脂肪酸が増える

太る要因となっている脂肪は、脂肪酸が3個つながった構造の中性脂肪です。中性脂肪は貯蔵型の脂肪で、肉や魚などの食品に含まれている脂肪も、人間の脂肪細胞の中に蓄積される脂肪も中性脂肪となっています。 ダイエットのためには中性脂肪が多く含まれた食品を食べなければよいように思われるかもしれませんが、まったく中性脂肪を摂らなくても体内の中性脂肪がなくなることはありません。というのは、肝臓で脂肪酸が合成され