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発達栄養学40 運動と入浴のタイミングでエネルギーを増やす

発達栄養学のテーマとは異なるかもしれませんが、食事と運動、食事と休養の組み合わせによるエネルギー代謝の促進と関係があることなので、運動と休養のタイミングについても紹介させてもらいます。食事のタイミングを変えることができない場合には、運動と休養のタイミングによる代謝促進に取り組むことで、好結果を出すこともできるのです。 運動後に入浴をすると脂肪の代謝が進みにくくなります。その根拠となっているのはリ


低血圧なら健康上の問題はないのか

高血圧は血管にダメージを与えて、動脈硬化を引き起こし、その先の脳血管疾患、心疾患(心臓疾患)の原因となることから厳重な血圧管理が求められています。血圧の上の数値(収縮期血圧)が135mmHg以上、下の数値(拡張期血圧)が85mmHg以上では高血圧と判断されるので、テレビコマーシャルの「130超えたら◯◯麦茶」という数字となっています。高血圧は問題とされているのに、低血圧のほうは問題にされないどころ


学習障害39 同音異議語は難しい

同じ発音で違う漢字で表記するのは同音異義語と呼ばれます。パソコンやスマホの変換ソフトはAIの導入から前後の文に適した漢字が選択されるようになりましたが、複雑な漢字表現では未だに適合しない漢字が先に選択されることがあります。 今回のテーマの同音は他に導音、同温が出てきます。意義は他に異議、異義、意義、威儀、居木がありますが、同音異義となると他に出てくることはありません。 同音異義語の多さを伝える


細菌とウイルスの違いがわかれば「コロナ菌」とは言わない

新型コロナウイルスについてのメディア報道の中で、専門家やMC(master of ceremony)は用語の間違いは犯さない(はず)としても、コメンテーターやゲストはウイルスと菌を勘違いしている人もいて、中には「コロナ菌」という発言をしている人もいます。 こんな間違いコメントがあったら、即座に専門家やMCが修正してほしいところですが、そのままスルーしている番組もたびたび目にしています。そのためも


発達栄養学39 入浴と食事のタイミングでエネルギーを増やす

食事の前の入浴によって体脂肪の蓄積が変わってきます。それに影響するのは入浴温度で、自律神経の交感神経と副交感神経の切り替えが温度を調整することによって可能となっています。自律神経は、自ら律すると書かれているように、自分の意思では切り替えることができないものとされているものの、室温や入浴の温度によって、思ったようにコントロールすることができます。 入浴温度が38〜40℃では副交感神経の働きが盛んに


腸内の増殖環境を整えるプレバイオティクス

腸内環境を整えるためのものとして、乳酸菌などのプロバイオティクスと並んで注目されているのはプレバイオティクスです。これはプロバイオティクスが働きやすい環境に整える役目をするもので、糖質や乳製品などの善玉菌の栄養源(エサ)や食物繊維などが、それに当たります。 ビフィズス菌を増やすものとして知られているのはオリゴ糖で、単糖(ブドウ糖や果糖)が2〜10個つながった構造となっています。オリゴは、少ないと


学習障害38 感覚と運動系に課題がある場合の読み書きのアプローチ

感覚と運動系に課題がある場合には、自分の感覚や身体をうまくコントロールできないことに対する苛立ちがあります。それを理解して、できるだけ抵抗がない状態で活動に参加できるように支援する必要があります。 文の読みについては、全員で声をそろえて一斉に読む斉読では声を出しながら聞くということを身につけるようにします。また、個人読みの場合には、正確に読めるようになった短い部分を読ませて、徐々に長く読めるよう


プロバイオティクスは腸内の援軍

腸内細菌の善玉菌を増やす方法は、大きく二つの方法が考えられています。一つは、善玉菌と同じ働きをする菌を摂ることで、これはプロバイオティクスと呼ばれています。もう一つは腸内の善玉菌の栄養源(エサ)を補給することによって、善玉菌を増やす方法でプレバイオティクスと呼ばれています。 腸の機能を高める食べ物というと、ヨーグルトや発酵食品に含まれている乳酸菌が代表としてあげられます。乳酸菌は糖を分解して乳酸


発達栄養学38 食事と運動のタイミングでエネルギーを増やす

身体と脳の機能を高めるためには、エネルギー代謝を促進する必要があります。身体に蓄積される重要なエネルギー源は体脂肪と呼ばれる中性脂肪で、脂肪細胞の中に蓄積されます。この中性脂肪が運動によって分解されたあとに大きなエネルギー代謝を起こすのは筋肉細胞です。同じ食事量、同じ運動量であっても、食事と運動のタイミングで体脂肪を増やすことも、筋肉を増やすこともできます。特に効果があるのは夕食前の運動と、その後


食物繊維は重要な栄養素になった

食物繊維は、単糖が鎖状に結合したもので、「消化酵素では消化されない食品中の難消化性成分の総称」と定義されています。消化されなければ吸収もされないわけで、食べ物のカスとして栄養素としては評価されなかった時代もあります。しかし、腸内環境を改善する機能が注目され、現在では糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルに次ぐ第6の栄養素とも呼ばれています。 食物繊維は、水に溶けない性質の不溶性食物繊維と、水