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専門医の多さと平均寿命の短さの関係性

著名な精神科医で、大学教授でもあるドクターの著書は、たまに参考にさせてもらっていて、中でも医療業界に物申すという内容には刺激も受けています。“チコちゃんに叱られる”のように「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られる医師が多いのではないかと気になることが多いのですが、逆の意味で気になって仕方がないことが書かれていました。それは「老年医学会の認定医や専門医が多い県ほど平均寿命が短い」ということです。


アルコールの糖質制限なら太らないのか

「酒は飲みたい、されど太りたくない」というのは飲酒好きの人なら普通に考えることです。アルコールのエネルギー量は1gあたり約7kcalで、脂質の約9kcalに比べると低いものの、糖質とたんぱく質の約4kcalに比べると、かなりのエネルギー量があります。約7kcalというのは100%アルコールのことで、アルコール度数が低ければ、それほどのエネルギー量ではないことになります。アルコール度数が同じであれば


糖質制限はダイエットに有効なのだろうか

糖質制限でターゲットにされているのはブドウ糖です。ブドウ糖が血液中に増えると、膵臓からインスリンが多く分泌されます。インスリンには全身の細胞にブドウ糖を取り込むために必要なホルモンですが、それと同時に肝臓での脂肪酸の合成を促進する働きもしています。だから、糖質制限をすると合成される脂肪が減って、ダイエットにつながるというのが、よく言われる理屈です。しかし、ブドウ糖不足になると、全身の細胞に取り込ま


糖尿病と糖質制限で脳がエネルギー不足になる

脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖だということは、何度か紹介してきました。ブドウ糖が脳に必要だということは、血糖値が高い糖尿病の人は脳細胞にブドウ糖が多く取り込まれて、脳の働きがよくなるのではないかと感じている人がいるかもしれません。しかし、実際には血糖値が高い人は、脳細胞に取り込まれるブドウ糖の量が減ってしまいます。脳細胞に限らず、全身の細胞に取り込まれるべきブドウ糖が取り込まれなかったために、血


甘いものを食べても血糖値が下がる薬というのは本当か

糖尿病の人から、「どれくらい菓子を食べていいですか」「どれくらいの量なら酒を飲んでもよいですか」といった質問をされることがあります。できるだけ無理なく、無駄なく生活習慣病対策を続けようというのが日本メディカルダイエット支援機構のモットーで、それに従ったセミナーや情報発信に努めています。そのこともあって、できるだけ楽をして糖尿病を改善したいという希望も寄せられるのですが、私たちの答えは「禁止」です。


適度な有酸素運動で血管を若返らせよう

血圧の上がりすぎを抑えることは血管の老化を抑えて、動脈硬化を予防することに役立ちます。血管の老化を防げば、それで心臓や脳の疾患を予防できるのかというと、血栓という難敵がいます。動脈硬化を防いだとしても、細小血管に血栓が詰まってしまうと、その先に血液が送られなくなり、酸素不足となって脳細胞が死んでしまうことになります。これが脳梗塞の始まりです。脳梗塞は血栓が詰まって血流が止まった状態が24時間以上続


130mmHgの血圧は大したことはないのか

日本高血圧学会は令和元年4月に高血圧治療の指針を改定しました。これは5年ぶりのことで、75歳未満のすべての成人が目指す降圧目標として、収縮期血圧(最高血圧)が130mmHg、収縮期血圧(最低血圧)が80mmHgと定められました。血圧計に示してある基準の数値は135mmHg/85mmHgとなっています。この数値は、日本人の血圧の基準地域とされる大迫町(現岩手県花巻市)の住民を対象にした大迫研究によっ


栓を抜かないのに“栓抜き”という理由

日本メディカルダイエット支援機構のメンバーは、工場見学が好きです。中でも大好きなのがビール工場の見学です。只でビールが飲めるから、という理由を否定するつもりはないのですが、ビール工場見学をウォーキングイベントのコースの最後に入れると、喉が乾いてきてビール飲みたさに頑張って歩く人が増えたり、ビールは健康維持によくないと思い込んでいる方々が実はビールには健康効果があるということに気づいて、これが健康づ


腹が減っては「いい○○ができぬ」

「腹が減っては」とくれば、その次には「戦ができぬ」と続くのは普通です。戦(いくさ)は戦争のことで、「戦はできぬ」という使い方がされることもあります。今回のテーマは「いい○○ができぬ」で、戦と似たような言葉をもじったシャレのような話だと気付いている人も多いかと思います。「いくさ」と「いい○○」とくれば、最初の○は“く”となりそうだということは、すぐにわかると思います。次の“さ”の代わりに何を使うかと


糖質制限ダイエットが続かない3つの理由

糖質制限は糖質が含まれた食品の摂取量を減らすダイエット法で、すぐにエネルギーとなる糖質が不足するために、脂肪細胞に蓄積された中性脂肪を分解して脂肪酸として、これをエネルギー源とすることから、やせていくというメカニズムとなっています。糖質の摂りすぎは肝臓で合成される脂肪酸を増やして、脂肪細胞に蓄積される中性脂肪を増やすことになります。糖質制限は蓄積の抑制と消費の促進という二つの理由からダイエット効果