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ウォーキングはスポーツなのか
ヘルスケアスポーツと市民スポーツと違う、ということをウォーキングを例にして話したところ、「そもそもウォーキングはスポーツか」という疑問を投げかけられました。スポーツとは、一定のルールの中で勝敗を競ったり、楽しみを求めたりする身体運動を指しています。一般には競技スポーツがイメージされるようですが、楽しみのほうを優先させたものも多々あり、これらは生涯スポーツと総称されています。 対人競技というところ
市民スポーツとヘルスケアスポーツの違い
市民スポーツについて前回、紹介しましたが、日本メディカルダイエット支援機構が地域スポーツとして取り組んでいるヘルスケアスポーツとの関わりを問い合わせてきたメディア関係者がいます。ヘルスケア(health care)は健康管理のことで、健康づくりを最優先させることからスポーツの種類を限定することなく、やれるところから始める、長く続けられることをするという考えもあって、さまざまなスポーツの種類がありま
市民スポーツは生涯スポーツと違うのか
市民スポーツという言葉を聞くと、上から押しつけられて実施するスポーツではなくて、市民の自主性に基づいて実施しているスポーツという印象が抱かれます。実施するエリアは市民意識からの盛り上がりで実施されるということで、地域で実施されるもの、つまり地域スポーツと感じている人が多いかと思います。この感覚からすると、市民スポーツは生涯スポーツと同じように感じるかもしれませんが、一生涯続けることができる生涯スポ
温泉で温まるのは煮物と同じ理屈か
温泉は身体を芯から温めることができます。温泉の効果というと温泉成分の泉質と温度が主なものですが、温泉成分の湯の花を買ってきて、自宅で温泉と同じ温度で入浴すれば、それで温泉と同じように身体が温まるわけではありません。温泉のよさは、40℃ほどの温度であっても、あまり長湯をしなくても身体が充分に温まることです。40℃というのは微妙な温度で、38〜40℃は自律神経の副交感神経の働きを盛んにする温度です。副
健康ベネフィットのウォーキング
ベネフィットは幸せを感じる利益のことで、この前に健康をつけると健康づくりに成功して、幸せになるということを指した言葉となります。健康でなければ幸せと思えることを実施することができないというだけでなく、幸せと感じられる町づくりにも役立てられないということで、健康づくりの幸せと活動の成果による幸せの両方を求めて実施しているのはウォーキングです。「健康ベネフィットという崇高な言葉を持ち出してきた割には歩
専門外のことは慎重に話してほしいのに…
よく知っていることと、知ってはいるものの詳しくとは言えないこと、文章で表現するときに、どちらを確定的に表現するのかというと、ほとんどの人は“よく知っていること”と考えるかと思います。ところが、研究者や専門家の中には、よく知っていることをぼかした感じで言い、よくは知らないことを断定的に言う人がいます。「います」どころか、著明な先生、それも健康に関わる重要なことをメディアに登場して発言している方も目立
ナラタケと認知症予防(再掲)
ナラタケ(楢茸)はハラタケ目シメジ科ナラタケ属に分類される食菌で、日本でも食用キノコとして食べられています。漢方製剤として用いられているのは中国名では天麻密環菌で、天麻はオニノヤガラ(鬼の矢柄)を指します。オニノヤガラはラン科の多年草で、ナラタケに寄生しています。ナラタケはオニノヤガラの塊茎に寄生しています。お互いに寄生して、栄養成分をやり取りしている関係で、オニノヤガラは滋養豊富で、塊茎(土の中
身体の若さに比例して脳の老化も進まなくなるのか
健康づくりのためのウォーキング事業で厚生労働省を訪れたときに「元気な認知症患者を増やさないでほしい」と言われたことがあります。これは身体の健康づくりも大切だけれど、歩くことは脳の機能も向上させるので、そのことも考えてウォーキングをしてほしい、という意味だと認識したのですが、それを言われた当時は介護予防マニュアルでウォーキングの効果が認知症予防に有効だということが発表されたタイミングでした。 身体
がんの予防にウォーキングは役立つのか
がんのリスクは身体活動によって減少させられるというデータがあり、健康雑誌やテレビの健康バラエティー番組にもよく使われています。健康づくりのためにウォーキングをしてほしいと願っている私たちにとってはよい傾向ではあるものの、本当に効果があるのかということになると疑問を感じるようなデータも使われています。それはアメリカのデータで、大腸がんのリスクは確実に低下させ、乳がんと子宮がんのリスクはほぼ確実に低下
健康ツーリズムのオンとオフ
“恩”には “恩”で応えてほしいというのは何においても同じことですが、“恩”のプラスに対してマイナスで返されることがあります。これを私たちは「オンをオフで返す」と表現しています。恩に対しては“仇”(あだ)となるところでしょうが、せっかくスイッチをオン(ON)にしてあげたのに、すぐにオフ(OFF)で切ってくる人もいるのです。 観光地なら季節の名所を楽しむことができるオンシーズン(多くの人が訪れる季