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筋肉を使って歩くほど認知機能は高まる
運動をすると骨格筋が収縮することによってミオカインというホルモンとして働くタンパク質が分泌されます。ミオカインは300種類を超えるといわれていますが、その中で特に注目されているのはインターロイキン6という種類です。免疫細胞の中で作られるホルモンとして知られていましたが、運動をしたときに血液中の濃度が高くなることがわかり、筋肉から分泌されていることが確認されました。骨格筋の収縮によって分泌されるとい
テロメアを短くしないためには抗酸化成分だけでよいのか
テロメアは細胞の染色体の末端の塩基という化学物質で、最末端部のGテールは細胞が分裂するたびに短くなっていきます。テロメアは誕生したときには1万5000ほどあり、これが6000を下回ると不安定になり、2000になると分裂ができなくなる細胞老化となります。テロメアが長い人ほど身体は健康で、寿命も長くなるとされています。 テロメアを長く保つためには充分な睡眠、適度な運動、そしてバランスの取れた栄養とい
歩くほど認知機能は高まるのか
有酸素運動は認知機能を高めることが多くの研究によって確認されています。代表的な有酸素運動であるウォーキングも脳の記憶力と思考力を改善することが明らかにされています。その理由を調べてみると、ウォーキングをする人に認知機能の低下が少なかったという事例も示されています。実は、これを裏付けとして出している報告も少なくないのですが、認知機能に影響を与える前頭葉は運動機能にも関係していて、認知機能が高い人は運
相互作用の危険性が知られていない
サプリメントと医薬品の飲み合わせ情報であるナチュラルメディシン・データベース(NMDB)が広く普及しているアメリカでは医療関係者の相互作用への理解が深い上に、相互作用に注意した対応を行っています。それに関わらず、相当数の健康被害が報告されています。それに対して日本では相互作用については医学部設置大学(82校)の病院から報告されて行政機関にも伝えられていますが、それ以外の報告はほとんどありません。
健幸ポイントはウォーキングに多く付与してほしい
健康づくりによいことをした人にはポイントを付与して、ポイント数に応じた金券や商品交換を実施する「健幸ポイント」制度を導入する自治体が増えています。ポイントが付与されるのは健診の受診、測定場所での血圧測定、健康食の喫食、イベントへの参加、フィットネスクラブの利用などが主で、これにウォーキングの歩数でもポイントを付与しているところもあります。 以前は健診、イベント参加などに多くのポイントがつけられて
サプリメントと医薬品の相互作用
日本は、サプリメント先進国のアメリカを超えるほどのサプリメント大国となっています。サプリメント(健康食品)の研究は最先端にあり、有効性と同時に危険性の研究も大きく進んでいます。サプリメントの危険性というと、故意による医薬品成分の含有や不衛生な環境での製造による有害物質の含有などがあげられていますが、サプリメントの危険性について現在、最も注目されているのは相互作用です。 相互作用は通常は医薬品同士
筋肉量を減らさないためのウォーキング
運動をしたら筋肉が増えるものというのが一般的な常識で、運動をするからには筋肉増強を願う人は多いはずです。しかし、筋肉は増えにくいもので、歩くだけでは筋肉量は増やせないと主張する人もいます。まったく筋肉が増えないということはなくて、歩き方によっては筋肉の負荷を大きくして、運動をしたときと同じように徐々にではあっても筋肉は増やしていけます。 しかし、若いときには歩くだけでも筋肉が増やせた人も、高齢者
健康食品は口コミ情報も禁止されている
健康食品は有効性の表示をすることが禁止されています。表示ができないなら、書籍や冊子に有効性や用法用量を記載するのはどうかということも、よく考えられることです。書籍などは表現の自由が認められています。表現の自由は憲法で認められている権利なので、健康食品を取り締まる根拠とされている医薬品医療機器法よりも優先されます。それなら言いたいことが言えるのではないか、言いたいことが事実であればなおさら伝えたいと
遠くを見て歩くとつまずく人の特徴
「下を向いて歩いても金目のものは何も落ちていないから、遠くを見ながら歩くように」という話を聞いて、そのとおりに歩いたら、つまずいた、転びそうになったからと遠くを見てあるくことをやめたという人もいます。多くは高齢者ですが、すべての高齢者ではなくて、つまずく人は歩き方に特徴があります。それは、摺り足になっている方です。摺り足まではいかなくても、歩幅が狭くなっている人も路面に引っかかってしまうということ
健康食品は用法だけでなく用量も言えない
サプリメント・健康食品は、どんな人に向いているのかは原則的に表示することはできません。特定保健用食品と機能性表示食品については、腸によい、眼によいというような表示はできますが、疾病名をあげて効能効果を表示することは許可されていません。効能効果というのは病気が治ったということだけではなく、病気の改善も予防も表示できません。というのは、医薬品医療機器法に、人間と動物の診断、治療、予防に使用されることが