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高齢者になってからの対策で健康維持できるのか

厚生労働省の国民健康・栄養調査は、継続的な健康と栄養に関する調査に加えて、それぞれの年によって特集的な調査を行っています。最新の平成29年の調査では、健康状態に影響する高齢者の調査を行い、その結果を発表しています。国民健康・栄養調査は年代別に分類しているので、高齢者のデータといっても65歳以上の前期高齢者と75歳以上の後期高齢者ではなく、60歳以上のデータとなっています。 これによると、身体を自


雄町米は原点に戻る象徴か

日本メディカルダイエット支援機構の本部を岡山市内に移したとき、日本酒好きの理事長に、日頃から付き合ってきたメディア関係者の多くは「いつでも雄町の酒が飲めるからか」という反応をしたものです。雄町米を酒米(酒造好適米)とする日本酒は非常に人気が高くて、全国の酒造会社でも雄町米100%を謳い文句にした美味い酒も増えていて、東京でも各地の酒造会社のものが手に入ります。「わざわざ岡山に行かなくても、いつでも


月見団子のイメージと地域性

健康づくりを地域で実践していくには、その地域の文化や気質を把握することが大切で、全国的な共通イメージを払拭しておかないと、地域に溶け込んで、スムーズに進めていくことができなくなります。日本メディカルダイエット支援機構が本部(主たる事務所)を岡山市内に移し、東京は支部(従たる事務所)にして、全国規模の人脈を活かしつつ地域からの発信にスタンスを移したときのこと、注連(しめ)縄探しに手間取ったことがあり


エネルギー代謝とヒトケミカル

エネルギー代謝というと脂肪をエネルギー化させることと一般には認識されていますが、適度に体脂肪を増やすことも、代謝に必要な筋肉を増やすこともエネルギー代謝の一つです。代謝を起こすためにも全身の細胞内で作られたエネルギーが使われています。効率よく脂肪を蓄積して効率よく使うためには、食事量と運動量のバランスだけでなく、食事と運動、食事と休養、運動と休養の組み合わせが重要になります。 エネルギー代謝のた


ご飯の量を減らさないと糖尿病は改善されないのか

健康イベントのQ&Aコーナーで、「糖尿病になるとご飯が食べられなくなるのか」という質問を受けました。その質問に答えるときに思い出したのは機能性表示食品を扱ったテレビコマーシャルで、茶碗に盛られるご飯の量が、どんどん減っていくというシーンが映し出されていたことです。ご飯の量を極端に胃へらすのは厳しいので、健康食品を摂って、ご飯の量を減らさないようにする、という主旨の内容でした。これを見たら、その健康


半分赤くて半分青いトマトの話

セミナーで抗酸化成分の話をするときに、トマトのリコピンを例にあげるようにしています。リコピンはトマトに豊富に含まれている赤い色素で、トマトの色が濃いものほどリコピンの量が多く、活性酸素を消去する作用が強いことになります。熟したトマトは色が濃くなるのですが、熟す前でも熟してからも、あまり変わらない種類もあります。それは桃太郎です。桃太郎といっても岡山県で誕生したわけではありません。 1985年に完


どこが日本の中心か

日本の中心は、どこなのか、という話題は、いつの時代にも求められ、そのときの答えが、なぜか長続きしません。中心といっても、何を基準にするのかによって、もちろん変わってきます。本土の最北端の宗谷岬と最南端の佐多岬から同じ距離ということで、佐野ラーメンで有名な栃木県佐野市は日本の中心をうたっています。同じ距離ということでは、どこに線を引くかで変わってきますが、水沢うどんで有名な群馬県渋川市は日本のへそを


機能性成分は栄養素ではないのか

栄養学を専門とする栄養士や管理栄養士、中でも医療関連施設や大学などで働く管理栄養士の中には栄養の話というと、いわゆる栄養学の範囲に終始することがあります。栄養学の範囲というのは、三大栄養素の糖質、脂質、たんぱく質のほかに、ビタミン、ミネラル、食物繊維を加えた六大栄養素を指しています。この栄養素を充分に摂っていれば、他の栄養素、つまり健康食品に含まれている成分を摂る必要はないという考えにつながってい


糖尿病は脳の働きが正常でなくなる病気か

「糖尿病になると脳の機能が低下しやすくなり、満腹と空腹の認識がしにくくなり、認知症になりやすくもなる」という話を健康雑誌の編集者にしたときに、メディカルダイエット的な説明を求められました。言い方を間違えると「糖尿病は脳の病気だ」という感じに捕らえられてしまいかねないのですが、この話をすると「糖尿病は脳の病気かもしれない」という反応をされることがあります。その反応をするのは健康関係のメディアの方々だ


足と脚の認識ギャップ

姿勢や歩行について書くときに、“足”という字と“脚”という字を使い分けています。ともに「あし」と読むのですが、意味合いが違っているので使い分けているつもりでも、ときどき混ざってしまうことがあります。ずっと足で書いてきたのに、途中で一つだけ脚が出てくると、その違いを説明しないといけなくなり、文字数に制限があるときには説明を省こうとして、わざと足と書くこともあります。しかし、説明している内容が異なって