大切な人間関係を構築する大事なときに、「井戸を掘った人を忘れない」ということを口にする人がいますが、これには、2つのパターンが見られます。
1つは、今の仕事を作ってくれた人に対して、感謝の気持ちを持って臨むことを言っている人で、かつては大多数を占めていました。
ところが、今では、新たな職場や部署で立ち上げをした自分のことを大切にしてほしい、大切にすべきだという意味で口にする人が増えてきました。
増えてきたどころか、小さな職場では、そんな人ばかりが目立っていて、経営者やリーダーが苦労させられることも珍しくはなくなりました。
仕事を始めたのはいいけれど、始めるときに言っていた「頑張る」「稼ぐ」「儲かる」といったことが、期待はずれというか、まるで嘘をつかれたような状態になることがあります。
さすがに身を守るために「井戸を掘った人を忘れない」とは言わないだろうと思っていたところに、身を守る、利益のために平気で口にする人も少なくありません。
「井戸を掘った人を忘れない」という言葉は、上に立った人が、実際に頑張ってくれた人に対して口にしていい言葉であって、その心づかい、思いやりが感じられてこそ感動を呼び起こして、金言としても成り立つところです。
使い方が少しくらい違っても、経営者やリーダーが言うならわからないでもないところですが、「この人にだけは言われたくない」という人の場合には勘違いでは済まなくなります。
これ以上の記述は、誰のことを書いているかわかってしまうかもしれないので、ここらへんで止めておいて、次回(金言の真理92)は井戸に関する軽い話を書かせてもらいます。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕






