そこが知りたい58 学びのための糖分摂取

身体に使われるエネルギー源は糖質、脂質、たんぱく質ですが、このうち脳のエネルギー源となるのは糖質の中のブドウ糖だけです。

糖質の種類としては、でんぷん、グリコーゲン、糖アルコール、オリゴ糖などがあり、ご飯やイモなどにふくまれるでんぷんは主にエネルギー源となります。

オリゴは少ないを意味する言葉で、オリゴ糖は消化されずに小腸を通過して、大腸で分解されたのちに腸内細菌のビフィズス菌の栄養源となります。

糖類は糖質の一部で、単糖類、二糖類、少糖類、多糖類に分けられます。単糖類はブドウ糖、果糖などの1分子の糖で、ブドウ糖は血液中では血糖となります。血糖値は血液中のブドウ糖を指しています。果糖は果物やはちみつに含まれています。

二糖類は砂糖(ブドウ糖1分子と果糖1分子が結合したものでショ糖とも呼ばれる)、乳糖(ブドウ糖1分子とガラクトース1分子が結合したものでラクトースとも呼ばれる)、麦芽糖(ブドウ糖が2個結合したものでマルトースとも呼ばれる)があります。

少糖類は3〜10個の糖が結合したもので、これに当たるのがオリゴ糖です。

これよりも多くの糖が結びついたものが多糖類で、デキストリン、でんぷん、グリコーゲンなどの種類があります。グリコーゲンは体内では筋肉や肝臓に蓄積される貯蔵型多糖類となっています。

食品として摂取したでんぷんは、膵臓から分泌される消化酵素のアミラーゼによって麦芽糖に分解され、続いて単糖のブドウ糖にまで分解されます。

ブドウ糖は小腸から吸収されて、血液中に入り、肝臓や筋肉などの組織にグリコーゲンとして蓄えられます。それ以外のブドウ糖は全身の細胞に取り込まれてエネルギー源として使われます。

ブドウ糖が不足しては脳の機能が充分に保たれなくなることから、学びのためには糖分の摂取、それもブドウ糖が多く含まれるものを摂ることが大切になります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕