加工食品の表示は、容器包装に入れられたものに義務づけられています。
表示内容は、名称、原材料名、添加物、内容量、消費期限または賞味期限、保存方法、食品事業者の名称・住所、製造者・加工者の名称・住所などがあります。
原材料名には製造地表示、特定原材料の表示、アレルギー表示の義務があります。
加工食品の製造地は、すべてが表示されているわけではなくて、最も多く使われている原材料の製造地が表示されます。例えば、ドイツ製造と表示されていたものが、ドイツで製造されたことはわかっても、原材料がドイツで収穫されたものとは限りません。
国内製造と書かれている場合も同じで、日本国内で作られたものであっても、その材料が外国産である場合もあります。
加工食品には、原料原産地名が表示されたものもあります。これは加工食品に使われた生鮮食品の産地のことで、リンゴ果汁を例にすると「ドイツ産(りんご)、ハンガリー産(りんご)」といったように表示されます。多く使われているものが先に書かれることになっています。
これは、まだわかりやすい表示で、原料原産地名が書かれていても実際のところがわからないことがあります。それは「アメリカ産又はカナダ産」といった表示で、これは「アメリカ産のみ」「カナダ産のみ」「アメリカ産のほうがカナダ産よりも多い」「カナダ産のほうがアメリカ産よりも多い」といった4つのパターンがあります。
実態がわかりにくい表示ですが、この表示で明らかなことはアメリカ産とカナダ産以外の原材料は使われていない、ということだけです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕