加工食品に使われている原材料は「重量順表示」といって、多く使われているものから順番に書くことが定められています。飲み物は水分量が最も多いのは当たり前にあることですが、水分は表示には含まれていません。
「重量順表示」の原則からしたら、食品添加物は後ろのほうに表示されているので、少ない量しか使われていないように感じるかもしれないのですが、食品添加物は原材料の次に表示することが決められています。
加工食品の表示は、「書かれているものが入っている」というのが基本中の基本で、どんな材料が使われているのかを確認して、その機能性などを期待して購入する人が多いはずです。表示されているものが使われていなかったら、これは不当表示と言われても仕方がないことです。
もう一つ加工食品の表示として重要になるのは「書かれていないものは入っていない」という大原則です。これは安全性の問題が大きくて、アレルギーや宗教上の理由で摂ることができない食品が入っていないこと、危険と感じられるような食品添加物が使われていないことは表示で確認するしかありません。
「書かれていないものは入っていない」のが加工食品の表示では重要なことではあるわけですが、この表示でも確認することができないのは残留農薬です。完全無農薬で栽培されたものは別としても、果物は皮を剥いて使われるのだから農薬が使われていても安心という考え方もあります。
しかし、防カビ剤として使われている農薬は浸透性が高いので、皮だけでなくて中身にも残っていることがあります。それでも皮を剥いて、さらに身の部分も少し取り除けば安心というものもあります。
ところが、ジュースなどの果汁を使ったものは、アウトクラッシュでは皮ごと絞るので、農薬が混入しやすくなっています。安心できるのは、皮を取り除き、同時に身も少し削ってから絞るインクラッシュで加工されたものです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕