サプリの不都合な真実1 サプリメントの意味

サプリはサプリメントを略したものというのは多くの人がわかっていることだと思っていますが、ではサプリメントの意味は何かと問われると、案外と答えられない人が多いことに今更ながら驚かされることがあります。

ただ、サプリメントの代表的なものをあげてもらうと、ビタミンやミネラルといった栄養素が出てきます。これらの栄養素を摂ることができるのがサプリメントというのが一般的な認識のようです。

サプリメント(Supplement)の元々の意味は、追加や補助、補足、補充、補完といったことであり、不足するものを補うといったことで、それは口に入れて補うものに限ったものではありません。

それが「サプリメント=栄養補助」とイメージされるようになったのは、アメリカでは略した言葉がサプリメントで、略する前の名称は「ダイエタリー・サプリメント」(Dietary Supplement)です。

ダイエタリー(Dietary)は「食物の」という意味なので、ダイエタリー・サプリメントは、食物の補助ということで、「日常の食生活では不足する栄養成分を補うもの」と説明されています。

そこからサプリメントは、多くの人がイメージする栄養補助食品と理解されるようになりました。

サプリメントは錠剤、カプセル、粉末、液状などの形状で、通常の食品とは違った形状をしていますが、その形状が医薬品と似ていることから、誤解が生じることになり、それがサプリメントを厳しく規制することにもつながっています。

その規制が、サプリメントを正しく選んで、正しく使うことができないという消費者にとって不利な条件が今もって続いている要因となっているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕