サプリの不都合な真実11 日本人での著しい効果

L-カルニチンがサプリメントの素材にも使われ、代謝促進の効果が期待されたときに、効果に疑問が抱かれるような発表がありました。それはL-カルニチンをサプリメントとして使っても、脂肪のエネルギー代謝が高まらないという海外の研究報告があって、それが数多く報告されていたためです。

サプリメントや健康食品に否定的な医師などが、これを示して役に立たないというようなことを声高に言われたことがあります。その当時に発行されたサプリメント関連の書籍にも、そのようなことが書かれています。

しかし、海外の実験と日本人を対象にした実験では結果が異なることがわかり、評価は逆転しました。海外の研究は欧米人を対象として行われたものです。

体内のL-カルニチンの量のうち、欧米人は肉食からL-カルニチンを多く摂っていて、体内に多く蓄積されているため、サプリメントとしてL-カルニチンを摂っても効果が出にくくなっています。それに対して日本人は肉食が歴史的に少ないため、L-カルニチンを摂取すると効果が出やすくなります。

こういった事実が明らかになって、書籍などは内容が書き改められたものの、ネット情報は古い情報のままということがあって、今も誤解をしている人は少なくありません。

L-カルニチンが多く含まれるのは、羊肉、牛肉、豚肉の順です。羊肉ではマトンのほうがラムよりも多く、その量は牛肉と並んでいます。羊肉を食べると太らないということがメディアで広まったのは2000年前後のことです。

L-カルニチンが医薬品の成分から食品の成分としても許可されたのは2002年であることから、誰かがL-カルニチンを売るために仕掛けたのではないか、と言われたことがあります。

L-カルニチンは、脂肪酸をミトコンドリア内に取り込む働きをすることで、エネルギー代謝を促進させる成分です。

脂肪酸はミトコンドリアのTCA回路で、酸素を用いてエネルギー化されるので、通常の呼吸によっても酸素を用いることができるものの、酸素を多く取り込む運動(有酸素運動)をすることによって、よりエネルギー化を進めることができます。

これは事実ですが、ここでいう脂肪酸は長鎖脂肪酸のことで、中鎖脂肪酸と短差脂肪酸はL-カルニチンがなくてもミトコンドリアに取り込まれます。そのため、中鎖脂肪酸と短差脂肪酸は太らない脂肪酸という説明もされているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕