サプリの不都合な真実12 L-カルニチンの必要量

L-カルニチンは細胞のミトコンドリア(エネルギー産生器官)における代謝促進成分で、L–カルニチンなしには脂肪酸(一般的な長鎖脂肪酸)はミトコンドリアに取り込まれることはなくて、その減少が代謝低下の大きな原因となっています。

L–カルニチンは必須アミノ酸のリシンとメチオニンを材料にして、体内(主には肝臓、腎臓)で合成されるものの、そのピークは20歳代前半で、それ以降は低下する一方です。

合成量が低下しても、L–カルニチンが含まれる食品を多く摂っていれば補われるようなことが言われることはあるものの、L–カルニチンが多く含まれるのは肉類で、中でも飽和脂肪酸が多い牛肉に多く含まれているので、脂肪も多く摂取することになってしまいます。

日本人の平均的な食生活から、1日のL-カルニチンの摂取量は80mgと推定されています。正常な代謝のためにはL-カルニチンは1日に200mgは必要とされていて、安全な摂取量は体重1kgについて20mgとされています。体重が50kgなら1日に1000mgを摂っても安全だということになります。

市販のサプリメント製品に含まれているL-カルニチンの量を見てみると、500〜750mgとなっています。これは主成分をL-カルニチンとしている製品であり、複数の代謝促進成分と組み合わせているものはL-カルニチン含有量が少なくなっています。中には20mg程度しか含まれていないものもあります。

L-カルニチン製品の多くは粒状となっていますが、750mg以上を1日分として加えるとなると、粒状では摂りにくくなります。それは味に問題があるからで、これ以上の量を摂るためには味覚の問題を解決するためにカプセルが使われます。カプセルなら味覚に関係なく摂って、小腸から吸収させることができるものの、価格面で高くなります。

そのために品質面で疑問が抱かれているL-カルニチンを用いて、含有量を増やしている製品があるのも事実です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕