サプリの不都合な真実3 医薬品だけの有効性?

サプリメントは医薬品とは異なるという主意で前回(サプリの不都合な真実2)はビタミンB₁を例にして書きました。

これを補う形で、今回は本当にサプリメントと医薬品は違うものなのか、効果に違いはあるのか、ということを製品を例にして書いていきます。

アリナミンの有効成分はフルスルチアミンと書かれていますが、これは天然のビタミンB₁の吸収率を高めたビタミンB₁誘導体と説明されています。

ビタミンB₁は吸収率が低く、経口摂取では50〜60%とされています。これを高める方法は以前から知られていて、それはビタミンB₁が含まれる食品とニンニクを一緒に摂取することです。

ビタミンB₁はチアミン(thiamin)とも呼ばれていますが、ニンニクに多く含まれるアリシンと結合するとアリチアミンとなって吸収率が高まります。そして、体内で分解されて、結果としてビタミンB₁が多く吸収されることになります。

ビタミンB₁は糖質を体内(細胞の中にあるミトコンドリア)でエネルギー化させる作用があり、これがニンニクを食べると元気になるということの裏付けとされています。

医薬品は単体の成分で作られていますが、第3類医薬品には他の成分を加えて有効性を高める工夫がされています。単体の成分はフルスルチアミンで、第3類医薬品にはフルスルチアミンにビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂を加えたものがあります。

指定医薬部外品ではフルスルチアミンにビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂さらにビタミンEを加えたものもあります。

サプリメントの中には、ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂が配合されたものもあって、成分の組み合わせによって、よりエネルギー代謝が高まることが期待されています。

サプリメントほうが効果があると感じる人がいるのは、このような組み合わせの妙によってエネルギー代謝が高まり、その派生効果が得られる人がいるからということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕