サプリの不都合な真実4 医薬品成分から食品成分への緩和

今でこそビタミンもミネラルも食品成分であり、医薬品というイメージがない人も少なくありません。しかし、ビタミンもミネラルも医薬品として使われています。医薬品として使われるものもあれば、食品成分として使われるものもあるということです。

サプリメントとしてビタミンとミネラルが使えるようになったのは、それほど古い話ではありません。そのきっかけとなったのはアメリカによる外圧を受けた形で、食品成分と認められたものはサプリメントにも使われる制度に変わったのは1996年のことでした。

ビタミンが医薬品成分から食品成分としても許可されたのは1997年で、翌年の1998年にはハーブが食品として許可されました。それまでは口に入れて摂取するハーブは医薬品の扱いでした。

1999年にはミネラルが食品成分としても許可され、2001年にアミノ酸が食品成分として許可されました。これによって、ビタミン、ミネラル、アミノ酸といった成分が普通にサプリメントに使うことができるようになりました。

医薬品から食品の成分として扱うことができるようになったとはいっても、今と同じ状態で初めから販売されていたわけではありません。

医薬品と同様の形状であっても許されるようになったのは2001年のことで、それ以前は特定保健用食品(トクホ)であっても紡錘形(涙型)であったり、錠剤型では六角形、八角系といった医薬品にはない形のものしか販売することができなかったのです。

その規制が緩和されたのは栄養機能食品制度が設けられたからで、2001年というと、厚生省と労働省が合併して厚生労働省が発足した年です。

医薬品と同じ形状のものがサプリメントとして販売できるように緩和された一方で、医薬品と勘違いされるようなことがないように、表示や広告などが厳しく取り締まられるようになりました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕