サプリメントは食事で不足するものを補う目的で摂るものとされています。目的などによって複数に分類されていますが、その基本となっているのはベースサプリメント、ヘルスサプリメント、オプショナルサプリメントの3分類です。
ベースサプリメントは、身体に必要なビタミン、ミネラル、アミノ酸、脂肪酸、食物繊維などを指しています。サプリメント(supplement)のもともとの意味は、補助、補給、補充といったことで、不足する栄養があった場合には、それを補うために不足するものだけを摂ることが基本となります。
しかし、実際には自分は何が不足しているのかがわからない人が多く、全体的に摂ることを目的としたマルチビタミンを利用している人もいます。マルチビタミンといってもメーカーによって定義が異なっていることが多く、大抵のものはビタミンだけでなくてミネラルも複数のものが加えられています。
多く摂りすぎたものは排泄されることが多いので、摂りすぎの害は心配しないでよいと一般には言われています。実際には摂りすぎることによって健康被害が起こるものもあるのですが、通常では推奨される摂取量の5〜10倍の量とされていることから、1日の推奨量を超えることがなければ問題はないと考えられています。
ヘルスサプリメントやオプショナルサプリメントについては別に紹介しますが、それらのサプリメントは目的の機能が明らかにされていて、ピンポイントで有効性が求められます。では、気になる状態がある人は、ヘルスサプリメントやオプショナルサプリメントを摂っておけばベースサプリメントは必要ないのかというと、それは違っています。身体の機能は全身の細胞や器官などが基本的に正常に働いていることが原則であることから、ベースサプリメントが充分に足りていなければ期待する効果が得られないものとされているからです。






