セカンドステージ54 すべての人が参加できる仕組み

新たな活動を始めるときに、これまでに経験した仕組みを、そのまま引きずることがあると、活動に希望する全員が参加することができなくなるということが起こりがちです。

次の活躍の場としてのセカンドステージのつもりで参加したのに、以前と同じように参加に限界がある、場合によっては排除されるということでは、せっかくのセカンドステージの主旨が生かされないことにもなりかねません。

身近なところで生涯スポーツを例にすると、これは従来のスポーツ競技をベースにして、多くの人が参加できるようにする、これまで参加できなかった人にも役割が与えられるという社会参加の大切さが掲げられています。

とはいっても、障害がある人、年齢が高い人、スポーツの経験がない人などは、これまでのメインのプレイヤーとして活躍することは難しいかもしれません。しかし、メインプレイヤーだけが生涯スポーツの参加者ではありません。

スポーツイベントや練習を開催するには、審判、記録員、運営員などが必要で、その役割をすることで、参加意識、運営意識を高めることができます。

また、生涯スポーツは、何も初めに決めた通りのルール、運営方式での実施に縛られることはなくて、それぞれの人に適したルールの改定、全員が楽しめる新たなルールがあってもよいはずです。

ユニバーサルスポーツは障害者や高齢者の参加が初めから想定されていて、誰もが楽しみながら健康になれる方法が模索され、また確立されています。

それに倣って(手本にして)、生涯スポーツも柔軟に対応してほしいところですが、なぜか初めのスタイルにこだわっているところがあり、柔軟な対応に慎重な(反対する)人は、スポーツ経験者に多いというのが現実です。

そういったことを考える場とすることも、セカンドステージの役割と感じています。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕