社団法人と財団法人の違いについて、前回(セカンドステージ67)財産に焦点を当てて紹介しました。以前は社団法人と財団法人という単純な分け方であったのですが、公益法人改革によって、社団法人は一般社団法人と公益社団法人、財団法人は一般財団法人と公益財団法人とに分けられています。
財団法人は、財産が基盤であるわけですが、財産が働いて、稼ぎを出してくれるわけではありません。景気が物凄くよかった時代であったら、貯金をしておくだけで活動資金を稼ぎ出してくれたということはあったものの、低金利時代が長く続き、まったく手をつけなくても増えるようなことはないという困った時代になっています。
かといって、かつての年金を使って儲けを出していた公益団体のように、無駄とも思える温泉施設を乱造して、それこそ“湯水の如く”財産を使って、結局は失われるということもありました。
今では、湯水の如く使える金もなくなり、財産を維持にして、それを増やして、有効に活用するためには、財産を活かしてくれる人材が重要になっています。
そのような稼ぐ仕組みを考え出せる人は“人財”と呼べる存在であって、そういった人と財産をマッチさせることは、世の中に役立つ仕組み、システムを構築することにつながっていきます。
それを財団法人側に探せというのは難しいかもしれません。探すことができるなら、すでに探し当てて財産と人財のマッチングはできていたはずです。
では、人財と呼べるような人に対して、財産を作ることを期待しても、それも難しいことです。となると、人材と財産をマッチングさせるコーディネート役が必要になり、そのマッチングが、新たなスタイルを生み出していく原動力となっていきます。
そのマッチングが、セカンドステージを作り出し、そこで活躍する人財を増やしていくことになると期待を寄せています。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕