人材教育の継続性を保つ方法を教えてくれたのは、茶道の世界の重鎮で、その功績が久しぶりにメディアで盛んに取り上げられたのは逝去の報道でした。
終戦80周年のタイミングで、特攻隊員であったという経歴もあって、戦後の人材教育、平和活動が、いかに重要なことであるかという取り上げられ方でしたが、私たちにとっては継続のための仕組みを家元制度を例に紐解いてくれた有り難い存在でした。
家元制度というと、ピラミッド組織が思い浮かべられることが多く、ピラミッドは金字塔という呼ばれることから、「ピラミッド組織=金を産む仕組み」とイメージされることがあります。
すべての家元制度が違うとも、その通りだとも言うことはできないのですが、継続のための資金づくりは重要であり、公益の活動をするためには資金源が明らかになっていることが大切です。
その資金を上からドンと持ってくるのか、それとも下から持ってくるのか(吸い上げるという表現は好きではないのですが)、それは新たな仕組みを作り上げるときには必ず決め込んでおかなければならないことです。
最もよいと考えられるのは、上(仕組みを設けている組織)が初めの資金を出して、それによって作り上げられた仕組みによって得られた知識や資格などに対して、下(受講者)が無理のない金額を出して、それが集まることで継続させることができるというスタイルです。
そのシステムづくりのためには、常に講習内容をアップグレートさせること、組織の継続に必要なサービスを提供し続けることであり、それを実現させるためには、何よりも社会が求める意義に沿ったものであること、ということを学ばせてもらいました。
それを実現させる機会が、いよいよ訪れたと認識しています。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕