代謝科学24 インターバル運動のEPOC効果

最大酸素摂取量の60%の強度の運動をすることで、運動後の脂肪代謝を高めることができるEPOC(excess post-exercise oxygen consumption)効果は有酸素運動だけでなく、無酸素運動による効果についても研究が進められています。

有酸素運動と無酸素運動の、どちらに効果があるのかという研究で、脂肪代謝の割合、効果の継続時間が確かめられています。

有酸素運動では30〜60分の運動を、週に3〜5回実施することで、半日ほどもEPOC効果があり、個人差はあるものの消費エネルギー量は50〜120kcalという有効性が確認されているので、有酸素運動を基本として、これに無酸素運動を加えればよいのではないか、その効果を確認すればよいのではないか、という考え方をしています。

有酸素運動と無酸素運動を繰り返す方法としてはサーキットトレーニングがありますが、歩くだけでも速歩は無酸素領域の運動となります。これは、なんとか会話ができる速度でのウォーキングとなります。

ウォーキングだけでなく、私たちは季節にも気候にも時間帯にも左右されにくいバランスボールを用いたバウンド運動による有酸素運動もすすめています。

バウンドを早く行うことによって、酸素不足の状態になり、これを補うために心拍数が高まって、多くの酸素が全身に運ばれます。

筋肉にも送られ、特に大きく動かした筋肉に多くの酸素が運ばれていきます。この酸素を使って、有酸素運動によってミトコンドリア内のTCA回路の脂肪代謝を高めていくということです。

このインターバル式の有酸素運動は、短時間でも効果が得られるので、1日に1回、30分でもよいので続けるようにしたいものです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕