運動をして代謝を高めているのに、なかなかダイエットできない(やせない)ということがあります。代謝は性別、年齢、体重、筋肉量などによって差があるのですが、それらがすべて同じであっても違いは出てきます。
その一番目の理由は、前回(代謝科学6)で取り上げた代謝のために必要なビタミンの不足です。それと並んで重要になるのはL‐カルニチンの量です。
エネルギー源の脂肪酸が細胞の中でエネルギー産生を行うミトコンドリアの膜を通過するときには、L‐カルニチンと結びつく必要があります。
L‐カルニチンなしでは脂肪酸をエネルギー化させることができないということで、肝臓で必須アミノ酸のリシンとメチオニンを材料にして合成されています。
しかし、その合成のピークは20歳代前半で、その後は年齢が進むほど合成量が減り、脂肪酸のミトコンドリアへの取り込みが低下していきます。
このことが加齢による代謝低下の原因であり、日本人の血液温度が低いという体質の弱点を生み出しています。体質的なものでは改善は難しいという時代もありましたが、今ではL‐カルニチンをサプリメントとして摂取することができるようになり、体熱の産生を進められるようになっています。
今後はL‐カルニチンを例としてあげることが多くなるかと思いますが、これは日本メディカルダイエット支援機構の副理事長がL‐カルニチン研究の第一人者だということが関係しています。また、エネルギー代謝科学の研究者でもあることから、私たちも関心をもって研究を進めているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕






