普通に食べることができると思われているものなのに、それを口にしないのは一般的には好き嫌いととらえられがちです。
ところが、発達障害のために食べられないのは、好き嫌いということではなく、生理的に受けつけない、身体が拒絶をしているという状態となっています。
これを理解せずに無理に食べさせようとすると、これがきっかけになって将来的に食べられなくなったり、無理に食べさせようとする親のことが嫌いになって、親が作った料理がまったく食べられなくなるということにもつながりかねません。
どれくらいの拒絶反応であるのかを理解することは重要で、牛乳を飲めない子供に無理に飲ませることは、同じ色のバリウムを無理強いしているようなものと考えることができます。
バリウムを飲んで胃カメラ撮影をしたことがない人でも、他の人の体験談を聞くだけでも苦しさが想像できることです。
牛乳の味が嫌いであろうと想像してココア味やイチゴ味にしても、バリウムに味をつけても飲みにくい状態を考えると克服は困難であることがわかります。
牛乳が飲めない子どもには味に慣れさせるためにスポイト1滴からでも飲ませることが指導されることがあります。
これは牛乳に慣れさえすれば飲めると思われていることからの考えですが、発達障害の自閉症スペクトラム障害に特に多くみられる感覚過敏の子どもでは、視覚過敏のために白いものは眩しく感じて、見るだけでもつらくて、飲むことができないという例もあります。
これとは逆に、白い食べ物、白い飲み物しか好まないという子どももいます。
こういった、さまざまな特性があり、単一な方法では対処しきれないことがあるということを知ってもらいたいのです。
食事に関係する特性は、次回(児童発達サポーター35)に続きます。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕






