発達障害児を対象とした教育内容は、三大発達障害とされる自閉症スペクトラム障害、注意欠陥・多動性障害、学習障害によって対応が異なります。
学習障害の改善を目的とした学習教材が数多く市販されていますが、それぞれの著者の考えを反映した内容に終始したものが多く、すべての発達障害児に共通して使用できる内容とはなっていません。
三大発達障害による特性だけでなく、それぞれの発達状態には大きな差があり、三大発達障害が重なり合って現れることも少なくありません。同じ教材を使用しても理解や進み方にも差があるため、個別に対応していかなければならないのが実情です。
ところが、学習塾では3〜5人を対象とした教室が多くなっています。これは受講料と講習費用を換算しての結果で、継続的な経営のためには仕方がないことだと言えます。
しかし、大きな個人差が生じている発達障害を改善するための講習に求められているのは、各人の状況に合わせると同時に、潜在能力を引き出すことができる内容です。
そのため、それぞれの子どもの理解度に応じた振り返り学習を採用して、同じ教室に複数の子どもがいる場合には、それぞれがつまずいている段階の教科書を持参使用して、振り返り学習によって、それを乗り越えることができるようにポイントを絞った講習を各人に実施していくことが求められています。
〔セカンドステージ連盟 理事長:小林正人〕






