財団法人と社団法人との付き合いの話の中で、公益財団法人と公益社団法人への移行について前に触れたのですが、一般社団法人については、あまり詳しくは書いてきませんでした。
自分にとって一般社団法人は身近な存在だったものの、一般社団法人と一般財団法人の制度が始まった2008年に特定非営利活動法人日本メディカルダイエット支援機構を設立したこともあって、設立の希望を受けても後回しにしてきたところがあります。
身近な法人というと、かつては有限会社が一番で、資本金が300万円で設立できることから小型の事業は有限会社が普通の形態でした。それが2006年の会社法の施行で新たに有限会社を設立することができなくなりました。
すでに設立されていた有限会社は継続できるものの、それよりも手軽な法人形態として一般社団法人が着目されることになりました。というのは、一般社団法人は資本金なしで設立できる上に、有限会社と同じ営業だけでなく、株式会社と同じ営業もできるという利点があったからです。
初めは手軽に設立できる会社という印象だったのが、株式会社でも資本金が1円から設立できることが広まってきてから、一般社団法人は会社とは異なる公益性がある法人という見方が強まっていきました。
自治体や公共団体などの公益の仕事を受ける対象として、一般社団法人も加えられるようになってからは、さらに印象が変わってきました。ただし、公益性が認められるのは、会社と同様の収益事業をしていないことが条件とされるようになり、一般社団法人であっても公益と収益で分けられるようになりました。
その区分けは、定款に書かれている内容が大きく影響することから、公益活動をする一般社団法人の設立支援を求められるようになり、東京にいたとき(8年前まで)に5つの一般社団法人の設立支援を行いました。
これとは別に、任意団体であった2つの医学系の学会を一般社団法人に移行させる手伝いもさせてもらいました。
岡山に移住してからは、4つの一般社団法人の設立に関わり、このうちの3団体は役員として加わっています。このほかに既存の1つの一般社団法人で監事を務めています。
そして、新たに一般社団法人の設立のミッションがあり、これで最後になるとも思いから、これまでのノウハウを注ぎ込んでいこうとしています。
今回のお題の「一般社団法人の役割」は、「一般社団法人での役割」の間違いではないか、と言われそうですが、一般社団法人の社会的な役割があって、その中で私の役割があるとの考えから、あえて「一般社団法人の役割」としました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕