日々修行263 神社巡りの日々

東京には44年間暮らして、8年前に移住する前までは神社巡りが日課のようになっていました。神社巡りを強く意識するようになったのは原宿に暮らしていた19年間のことです。

原宿の住まいの近く(歩いて3分)には、東郷神社がありました。東郷神社は東郷平八郎が主祭神で、海上自衛隊の聖地のようなところとなっていました。

東郷平八郎は海軍大将で、日露戦争で連合艦隊司令長官として日本海海戦で大勝利をしたことから国内だけでなく、海外でも英雄視されていました。

原宿駅から住まいまでの最も近い道は竹下通りでしたが、いつも混雑しているので、1本横の道を通ると東郷神社の境内の前を通ることになります。

境内の前にある池は、地域の子ども遊び場でもあって、子どもを遊ばせているときに知り合ったのは水交会(海上自衛隊のOB会)の会長であった夏川和也さんで、現役時代は自衛隊の統合幕僚会議議長だったというのは後に知りました。

夏川さんに会う機会が徐々に増えて、神社巡りをしているという感覚ではなくて、神社にいるのが生活の一部のような感覚でした。

原宿から移った先の神谷町(住所としては虎ノ門)は、霞が関の官庁街まで歩いていくことができる範囲で、その途中には愛宕神社がありました。

愛宕神社は出世の石段が有名で、江戸三代将軍・家光に馬で乗って梅を取ってこいと命じられた曲垣平九郎が急勾配の石段を登り、山頂の梅を献上したことがきっかけで、出世をしたという逸話が残されています。

私の本籍地は東京都港区愛宕で、愛宕神社の86段の出世の石段の30段目で止まって左を向くと石柱には私の名前が彫られています。

虎ノ門1丁目には金刀比羅宮があり、その横を通るのが官庁街への通常のルートでした。

青山一丁目で暮らしていたときには乃木神社が近くにありました。乃木神社の主神は乃木希典で、こちらは陸上自衛隊の聖地です。

乃木希典といえば日露戦争の陸軍の英雄で、後に学習院の院長として昭和天皇の教育係を務めたことも知られています。

有名な乃木坂は、乃木神社というか乃木希典の居宅の前の坂ということで名付けられています。

青山一丁目から乃木神社の横を通って前進すると六本木の交差点で、テレビ朝日に行くときには、出雲大社東京分祠の前を通って、六本木ヒルズの中を歩いていました。

住居は青山一丁目駅まで歩いて3分のところでしたが、住所は赤坂8丁目で、TBSまでは徒歩で15分ほどの距離でした。そのまま進むと日枝神社があって、さらに進むと永田町の首相官邸、議員会館、内閣府ということで、ここもよく歩いていました。

岡山に移住してからも神社巡りを日課のようにするつもりでした。岡山市の中心部には出雲大社岡山分院があり、吉備地域には桃太郎に由来する吉備津神社、吉備津彦神社があり、何度か通いましたが、住まいがある岡山市東区瀬戸町は神社らしい神社がなくて寂しい思いをしていました。

こうなれば歩けば神社があるところに引っ越そうと移動を計画しています。これまで住まいを変えるのは仕事の中心が変わったときであったので、そうなるように願って、準備を進めているところです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕