情報調査の仕事を始めたのは、2008年のことでした。2008年は、日本メディカルダイエット支援機構が内閣府から特定非営利活動法人(NPO法人)に認証された年で、その年は内閣府に頻繁に通っていました。
当時は東京都港区赤坂に住んでいて、地下鉄で2駅目が内閣府の最寄駅であったので、時間があるときは歩いて行くこともありました。
内閣府にはNPO室があり、2012年からは認定NPO法人を管理する部署となっていますが、それまでは認証NPO法人のうち事務所が複数の都道府県にある場合は内閣府が担当窓口になっていました。
日本メディカルダイエット支援機構は認証NPO法人で、申請や報告書の提出は内閣府でした。といっても、ほとんどの該当するNPO法人は郵送で済ませていました。わざわざ内閣府まで出向いて、書類の提出をするのは珍しい存在で、その珍しい存在の一つとなっていました。
その当時から内閣府に入館するのは手続きが大変で、一時通行証を発行してもらってセキュリティゲートを通過するために、受付で訪問先との事前登録を確認されて、顔写真付きの身分証明書を提示して、やっと入館できました。今では当たり前になった霞が関のお役所の一時通行証の先駆けのセキュリティでした。
それなのに頻繁に通っていたのは特定非営利活動法人の認証のためだけではなくて、その多くは情報調査室の担当との面談でした。
1986年に内閣府調査室が内閣府情報調査室に衣替えしました。衣替えといっても名称に“情報”が加わっただけですが、中身(体制と内容)が大きく変わり、その時から付き合いが始まりました。
以前は日本のCIAと呼ばれることもあったようですが、今はまったく違って、よく噂に上るスキャンダル情報の把握、政治家の身体検査なども扱われています。私が主に関わったのは特定地域・分野の分析というテーマで、地方ネタ集めは岡山に移住してからも続きました。
それも古希になる前に“お役御免”にはなっていたのですが、もう何もすることはないだろうと思っていたら、情報調査の委託先のシンクタンクから連絡がありました。連絡をくれたのは以前の担当者で、天下りした先で仕事の依頼かと思っていたら、そうではありませんでした。
日本メディカルダイエット支援機構のホームページの連載コラムを「暇つぶし」(本人談)に見ていたら気になることがあったということで、地方ネタ(選挙のときに閣僚が地方を訪れて応援演説をするときの薄っぺらい内容とは違った)を集める役割でした。
詳しいことは今は書きにくいところがあるのですが、そのうち書く機会があるのではないかと思っています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕